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入居者様も、職員も、どちらの気持ちも大切。同じ目線の理解者でありたい。

新百合ヶ丘駅を降りて徒歩12分。ヒューマンライフケア新百合ヶ丘グループホームは、晴れた日には美しい山の稜線が望める場所にあります。副施設長は寺本直也さん。新卒入社3年目で責任あるポジションを任せられています。介護業界ではたらくこと、会社とお仕事の魅力について、話を聞いてみました。

人の持つ可能性を広げる力になりたい

――就職するにあたって、介護業界を選んだのはなぜでしょう?

大学時代に障がいを持つ方の生活を支えるボランティアをしていました。その活動の一環で、広い運動場を貸し切ったイベント運営に携わったことがありました。そのときに経験したこと、感じた思い、それが介護の道に続いていたんです。

――背中を押したのは、具体的には、どういったことだったのでしょうか?

障がいを持つ方が屋台を出して、ご当地グルメやアクセサリーの販売をするのがメインのイベントでした。マルシェを思い浮かべていただければ、想像しやすいでしょう。アクセサリーは全部ハンドメイド。桜をかたどった木彫りのキーホルダーなど、とても芸術的でした。そのときに思ったのです。障がい者と健常者は、できること、できないことが違うだけ。障がいがある人も、得意なことなら人並み以上にできる。可能性に溢れている。そのことに気付いてから、人の持つ可能性を広げる力になりたいという気持ちが強く芽生え、人の役に立つことのできる介護業界ではたらこうと決めました。

――介護業界のなかでヒューマンライフケアを選んだ理由は?

人事担当者のひとことでした。「介護の現場では、みなさん、どんな気持ちではたらいているのでしょうか?」と面接で質問したのです。すると「私たちにとっては、その日一日の介護でも、利用者さまにとってはその日が最期かもしれない。だから少しでも良い介護をしたい。そう思っています」と。就活していて、いくつかの企業から内定をいただいていましたが、その言葉を聞いた瞬間に「こういう考え方の会社ではたらきたい!」と直感して、ヒューマンライフケアを選び、入社を希望しました。あの時のやりとりの感触は今も鮮明に残っています。

――実際に入社して、はたらいてみて、どう感じましたか?

やりがいだらけです。介護は人と接するお仕事ですから大変なこともあります。しかし、それもひっくるめて、人ひとりの人生に深く入り込み、役に立てる。そんな仕事は介護をおいて他にないんじゃないか。そう思います。たとえば、ある女性の入居者様のお話です。その方は食が細く、ごはんを残すことも少なくありませんでした。ある日、談笑をしていて「私が若い頃は祝い事があるたび、食卓に秋刀魚のすり身が必ず並んでいたのよ」と、楽しそうに話されてことがありました。それから数ヵ月後、その方の誕生日に、秋刀魚のすり身をサプライズでテーブルに並べました。すると「まぁ、あの頃に戻ったみたい」と。昔を懐かしむような表情で、完食してくださいました。あの瞬間はものすごくうれしかったですね。相手を深く知って、その人にだけ伝わる幸せを届けられる。だから僕はこの仕事が好きです。

グループホームは入居者様の大切な家

――施設の取り組みとしては、どんなところが面白いと感じますか?

新百合ヶ丘グル―プホームは2階建ての施設で、各階9名の入居者様が暮らしていらっしゃいます。生活エリアは階ごとに分かれていますが、地域交流スペースが広いので、活用して、盛んに交流しています。去年の8月には“夏祭り”を開催。みんなでたこ焼きをつくって食べました。入居者様と職員だけでなく、ご家族にもお越しいただき、大いに盛り上がりました。ほかにも地域で活動するウクレレ愛好家のグループを招いて演奏会を行なったり、地域を巻き込んだ交流をしています。介護業務だけにこだわらず、アイデアを出して、さまざまなやり方で、楽しいと思える毎日を創りあげていける。次はどんな企画をしようか。考えるだけでも面白いですね。

――施設運営に携わる立場で気を付けていることは?

忙しいと時間に追われて、職員同士のコミュニケーションが希薄になってしまいがち。すると些細なことで心がトゲトゲしてしまい、ぎすぎすした空気が漂い、よどんだ雰囲気になってしまう……。この施設で、そこまで大げさな事態になったことはありませんが、そうならないように、月に1回、職員同士がオープンに話し合う場を設けています。職員はみんな基本的におしゃべりが好きなので、気付けば違う内容に話がすり替わってしまうことも。なのでトークの脱線回避のために、あらかじめ、いくつか話し合うテーマを決めておき、30分から60分の間で意見交換をしています。この間はタオルの並べ方をテーマに話し合いました。というのも、職員のひとりが棚にしまうタオルの向きがバラバラなことに不満を募らせていたのです。そこで、このタオル・バラバラ問題を話し合いのテーブルに乗せて、みんなで意見交換しました。結果、統一したルールが生まれ、みんなが気持ち良く働ける環境に一歩近づくことができました。みんなの理想をすべてカタチにするのは、さすがに難しいけれど、副施設長として、理想的な職場に半歩でも一歩でも近づけていけるように取り組んでいきたいと思っています。

――ヒューマンライフケアが掲げている理念「『笑顔』と『こころ』 いつでも人が真ん中」。これをどう捉えていますか?

とても大切な考え方だと思っています。自分たちの会社に限らず、どの介護施設でも、忙しいときに入居者様よりも職員優先で物事が進んでしまうことがあるのではないでしょうか。けれども、そんなときに理念を心に浮かべてると「人が真ん中=利用者様が真ん中」なのだと、介護の基本に立ち返れます。グループホームは入居者様にとっての大切な家。だからこそ、入居者様を中心にして物事は進んでいかないといけない。それが基本。初心は忘れてはいけません。……と、まぁ、一丁前に喋っていますが、僕はまだ入社3年目。理念はいつも頭の引き出しの、取り出しやすい場所に置いています。

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