こんにちは!LDI(ローソンデジタルイノベーション)の採用広報担当です!今回はAndroidエンジニアとして入社し、社内でiOSエンジニアとしてのスキルも身に着けたサービスデリバリー本部マネージャーの阪口祐香さんに話を伺いました。
キャリアのマルチ化に成功した経緯や、両OSのスキル獲得で得られたメリットについて語っています。また在宅ワーク制度の利用やLDIのカルチャー、それにプライベートなど、さまざまな点に触れています。
プログラミング未経験からゲームプログラマーを経てAndroidエンジニアへ
-プロフィールをご紹介いただけますか。
阪口祐香と申します。33歳で和歌山県出身です。高校卒業後にバンタン電脳ゲーム学院のゲームプログラマー学部(現バンタンゲームアカデミー ゲーム学部)でゲーム制作技術を学びました。
ゲームプログラムに特化したカリキュラムが組まれ、プログラミングどころかタッチタイピングすらできなかった自分にとってはかなりのチャレンジだったと思っています。
もともとゲームが好きで、将来はゲーム制作に携われる仕事に就きたいと考えていたんです。そこで体験入学してみたところ、とても楽しかったので自分に向いていると感じ入学しました。
在学中はC言語からスタートしてC++でゲームを作るようになり、卒業制作では3Dのゲームを仕上げて就職活動に臨みました。入学してから就職活動までほぼ1年でゲームの制作を進め、残りの1年で就職活動をしましたから、かなり大変だったのを覚えています。
就職活動は2010年頃で、まだガラケーの方がシェアが大きかったため、ガラケー向けのゲームやアプリを受託開発している企業にプログラマーとして入社し、その後SES企業に転職、2年ほどのフリーランス期間を経て2018年にAndroidエンジニアとしてLDIに入社したという経緯です。
-フリーランスの自由な環境をご経験された後に、再び社員としてLDIに入社した理由はどんな点にありましたか。
Androidエンジニアとして活動していたフリーランス時代は確かに自由な環境でしたが、LDIは自分が伸ばしたいと思うスキルを伸ばせる会社だな、と思えたのが入社を決めた理由です。
また、LDIは裁量労働制を導入していますから、実はフリーランスの時期とあまり変わらないパターンで生活できているんです(笑)。ちょっと午前中歯医者に行こうかなど自分のペースに合わせて勤務できますから、社員になったからと言ってストレスは感じません。
むしろ、休んでも有給で収入が保証されたり、各種福利厚生が使えるなど、メリットのほうが大きいのではないかと思っています。
フリーランスは「今できること」で仕事を受注しますよね。したがってチャレンジしたいことに取り組めるチャンスを得るのが難しいと思うんです。
私の場合、複数の人数で動くプロジェクトを担当する立場になりたかったので、自分の成長のために最適な環境と感じたLDIに入社して良かったと考えています。
プレイングマネージャーとして在宅ワークも活用しながらローソンアプリの開発に従事
-現在の業務について教えていただけますか。
サービスデリバリー本部で主にiOSとAndroidのローソンアプリ開発におけるマネージャーを担当しています。サービスデリバリー本部には約50名が所属しており、3つのユニットに分かれシニアマネージャーがそれぞれを統括する形です。
私はコンシューマー向けのアプリを担当する川端シニアマネージャーのユニット18名と共に業務にあたっています。マネージャー、リーダー、メンバーがプロジェクトごとにチームを構成し、それぞれが複数のチームに所属してプロジェクトを受け持つという体制です。
ローソンアプリに関してはローソン側からもアプリに対して大きな期待を寄せていただいていますから、いくつものプロジェクトが同時並行で動いています。ユーザー数が多いので高品質を求められる上に開発のスピード感も重視されますから、プレッシャーや責任を強く感じますがとてもやりがいのある仕事ですね。
私の場合、プレイングマネージャーに近く、コーディングもしますしメンバーの成果物レビュー、それにスケジュールの管理も行っているので、プログラマーとしての業務と管理職としての業務は後者のほうがやや多いという割合です。
-在宅ワークは利用していますか。
現在は週に2回出社しており、残りの3日間がリモートワークです。リモートワークは便利ですが、コミュニケーションが円滑になるなど対面にもメリットがありますから、今のペースはとてもバランスが良く気に入っています。
LDIでは新型コロナの前から在宅ワーク制度が導入されていましたから、エンジニアにとっては働きやすい環境を提供していただいていると思います。私はコロナ前からコーディングに集中するためという理由でリモートワークをガッツリ利用していましたね(笑)。
当時は打ち合わせが必要な時に出社して対面で行っていましたが、それもある程度はオンラインでできるようになりました。
自宅で過ごす時間が長くなった分、生活ペースを崩さないように気をつけています。私の場合、10時から19時の時間帯で稼働している日が多いです。
iOSエンジニアとしてのスキルも習得しキャリアチェンジ、LDIなら最短距離で成長できる
-LDIに入社して以降、どんなスキルを高めましたか。
LDIに入社後はAndroidエンジニアとして開発業務に携わっていましたが、その後iOSエンジニアのスキルを身に着けました。iOSエンジニアになったのは、ローソンの無人決済の実験店舗である「LawsonGo」に対応するiOSアプリの開発を担当したのがきっかけでした。
-iOSエンジニアとしてのスキルアップは会社からの指示でしたか、それとも自主的でしたか。
LawsonGoのiOSアプリについては、会社からの指示ではなく私から「やりたいです」と手を挙げて担当させていただいた形でした。川端シニアマネージャーをはじめ、周囲からの手厚いサポートで成長できたのだと思っています。
LDIには本人がやりたいことができる環境を用意するというカルチャーがありますから、希望すれば他のスキルを取得できる業務が与えられます。会社側から「こんなことはじめるんだけど興味ある人いる?」という形で提案され、「やります」と手をあげる方を応援するという形もありますね。
iOSエンジニア以外の目立ったスキルアップとしては、Flutterを使った社内システムアプリの開発にリーダーとして参加できたのが自分の中では印象的でした。FlutterはiOSとAndroidアプリをひとつのソースコードで開発できるフレームワークなので、興味を持っていたメンバーが集って社内で定期的に勉強会をしていたんです。
そんな時、コーポレート部門から在宅で勤務するスタッフの集計を自動化するシステムの構築について相談され、Flutterを活用して開発することに。約半年ほどかけて在宅ワークの集計を自動化できるようになり、私を含めたメンバーにとって自信につながりました。
LDIではひとつのスキルだけでなく、他のスキル領域までカバーできる人材を増やしていきたいと考えているので、会社としてスキル習得の場を積極的に用意していく姿勢という点を、多くの皆さんに知っていただけたらうれしいですね。
-AndroidエンジニアからiOSエンジニアのスキルをカバーできるようになって、ご自身の中でどのような影響がありましたか。
私の場合、スキルアップに伴ってシニアアソシエイトからマネージャーに昇格し、昇給もありました。自分の中で大きいと感じているのは、iOSとAndroid両方のOSについて理解が深まったため、視野が広がった点です。
両OSの中身を自分で見て比べられますから、より対応がクイックになり開発スピードが高まったと感じています。この点が及ぼした影響は自分に対しても業務に対してもかなり強いですね。
ふたつのOSを開発者として比較できるようになったので、スマートフォンのユーザーとしても、両方のOSを常に使っています。アプリを使う側の立場に立たないと、改善すべき点に気づかなかったり、利用する方の行動の背景がわからないからです。
他社アプリを使ってみると、OSによって異なる動きや、操作における配慮の違いがわかったりします。両方のOSを知ることで初めてわかることも多いですから、iOSとAndroidどちらのスキルも持てるようになったのは、業務を俯瞰できるようになったという意味で自分の成長に繋がったと感じています。
エンジニアとしてのキャリアにも格段に幅が出てきたと言えるのでしょうね。
-将来的なキャリアプランについて教えていただけますか。
直近の目標としてはエンジニアリングマネージャーに必要なスキルを身につけられるよう努力していきたいと考えています。
エンジニアリングマネージャーには6つのスキルが必要です。言語化能力、コミュニケーション能力、ピープルマネジメント、テクノロジーマネジメント、プロダクトマネジメント、プロジェクトマネジメントです。
自分は全ての点でまだまだ不足していると感じており、まずは言語化能力とコミュニケーション能力、テクノロジーマネジメントを優先して伸ばしていきたいと思っています。
私はエンジニアとしてはおしゃべりな方なので(笑)、会話はできますがイコール言語化能力が高いということにはなりませんよね。相手が理解しやすい言葉を適切に選べるようになるための努力を心がけています。
コミュニケーション能力については相手が困っていそうだな、と察知できる能力がまだまだ足りていないと痛感しており、課題だと認識しています。今後はまだ誰も気づいておらず形になっていない課題について先回りして動けるようになれる人材にならないといけないな、と考えているところです。
また、将来的にはラインマネジメント、現在の上司である川端シニアマネージャーと同等の管理業務までできる人材になりたいと思っています。LDIは評価制度がしっかりしており、毎年目標を立てて1年後にどう達成したかチェックする仕組みが用意されていますから、自分にとっての課題とキャリアを伸ばすために必要なポイントが明確になり、最短距離で成長できると思いますよ。
モダンな開発環境がLDIの特徴、協調性があり技術的好奇心強い方に話を聞きに来て欲しい
-休日の過ごし方など、プライベートについてもご紹介していただけますか。
趣味のゲームをしたりテレビでアニメやドラマを見たりなど自宅で過ごす時間が多いです。
RPGが好きなのでひとりでやったり、少し前にはフォートナイトにハマってました。社内のメンバーと4人でチームも作っていたんですよ。2年くらい続きましたね。上司や同僚と仲がいいんです。
また、映画館へ行くのも好きなので、福利厚生制度を利用して映画のチケットをオトクに入手しています(笑)。Apple製品も割引で購入できますから、LDIの社員には人気のようですね。
在宅ワークの日が多いので、出社した時はみんなで飲みに行ったり。先日は退職したメンバーや同僚と昼飲みして楽しかったです(笑)。
プライベートでは、実は今月結婚したんです。来月には新婚旅行を予定しており、2週間ほどお休みをいただいてフランスとイタリアに滞在してきます。今からとても楽しみにしています。
-LDIに興味を持っている求職者の方に、メッセージをお願いします。
LDIには技術的好奇心の強い方が多く、興味を持ったことに対してアンテナを張り情報収集したり学習していますね。性格的には穏やかな方が多く、チームワークを重視して動いていますので、協調性があって技術的好奇心を強く持っている方がLDIには合っているのではないかと思います。
強みはメンバーそれぞれに違いがありますので、その人にしかない持ち味をぶつけあい、相乗効果によって互いに能力を高められるような刺激があればいいですね。スキルセットは募集ページに詳細を記載していますのでご参照いただければと思いますが、アプリに必要な実装の経験があれば歓迎です。
ローソンアプリについては、コードがきれいでアーキテクチャがしっかりしているなど、いい意味でギャップがあると言われます。他社よりもモダンな開発環境で業務に取り組めるのがLDIの特徴です。
もちろん、数年経つとレガシーになりやすい業界ですから、現状維持ではなくこれからもモダンな環境であり続けられるよう、負債の返済まで意識しています。その上で、さらによりよい環境を一緒に実現できるよう動いてくれる方がいいですね。
IT環境についてはBYOD制度で好きなPCを自分で用意して業務に使い、会社から補助金が出る制度のため、買い替えへの心理的なハードルが低いですし満足できるスペックのPCで仕事できます。興味を持っていただける方がいらっしゃったら、ぜひ話を聞きに来ていただきたいと思います。
(取材日:2023年9月15日 聞き手:垣本陸)