2019年2月、社員がほぼゼロに近い状態のYOUTRUSTにインターン生として飛び込んだ吉野 樹さん。契約書の突き合わせやユーザーインタビューなど、何でも取り組んだインターン期間を経て、2020年4月に新卒入社しました。
「このサービスが伸びれば、将来自分が転職する時に使えるかも」——入社時にはそんな本音を持ちながらも、プロダクト・事業に深く関わるうちにその思いは「このサービスを自分の手で伸ばしたい」という意志へと変わっていきました。CS、PMM(プロダクトマーケティングマネージャー)、マーケティングと、1社の中でキャリアの幅を広げながら、悔しさをバネに挑戦し続けた6年間の末に、2025年10月、最年少執行役員に就任しました。
「できない理由を探す時間はもったいない」という言葉を胸に、どのポジションでも達成できない理由を探さず、やり切り続けてきた吉野さん。その歩みと、これからの夢を聞きました。
吉野 樹(よしの いつき)さん
執行役員 / ネットワークリクルーティング事業部 部長
横浜国立大学経営学部卒業後、2020年株式会社YOUTRUSTに新卒入社。主幹事業となるネットワークリクルーティング事業部のカスタマーサクセスの立ち上げに従事。その後、プロダクト開発部における初のPMM(プロダクトマーケティングマネージャー)やマーケティング部のゼネラルマネージャーを経て、2025年10月より執行役員(カスタマーサクセス担当)/ネットワークリクルーティング事業部 部長を務める。
自分の手で変えたかった。スタートアップを選んだ理由
――YOUTRUSTに入った経緯と、当時の状況を教えてください。
吉野:大学3年生の終わりごろ、友人の紹介を機にインターンに飛び込みました。当時は正社員がほぼゼロに近い状態で、代表と創業エンジニア、数名の業務委託の方と、インターン生という構成でした。ユーザーインタビューも問い合わせ対応もやったし、ちょうど紙の契約書からクラウドサインへの移行期だったので突き合わせ作業もやったし、オフィス移転の事務手続きもやる、という感じでしたね。
写真左端:吉野さん、2020年に撮影。
——就活中だったと思いますが、当時はどんなキャリアを考えていたんですか?
吉野:とても悩んでいた時期でした。地元が函館で、住んでいる人たちが楽しい街にしたいという思いがずっとあり、大学でも経営学部に進んでいたんです。3年生の夏にはディベロッパー系のサマーインターンにも参加していました。
でも、ある程度の規模の会社のインターンに参加してみて感じたのは、自分はもっと一人ひとりの顔が見える距離感で、仕組みごと自分の手で変えていける環境の方が力を発揮できるタイプだなということです。組織として整った環境の良さは理解しつつも、「自分にはちょっと違うかもしれない」と感じてしまったんです。
高校の体育祭の実行委員ではマニュアルを全部廃止して競技やルールを変えたがるタイプで、高校生のころから起業したいという気持ちもありました。「だったら創業期の会社に入るしかない」と、まちづくりは一旦頭から外して、スタートアップに振り切ることを決めました。
ちょうどそのタイミングで飛び込んだのがYOUTRUSTのインターンです。HR系のサービスだから、いろんなスタートアップの人事や経営者に会える。就活と並行してもいいなと思えたのが、入り口でしたね。
入社の決め手は、「人」と「プロダクト」
――その後入社を決めたのは?
吉野:人とプロダクト、と言うとありきたりに聞こえちゃうんですけど。人の面では、DeNAさんやサイバーエージェントさん、メルカリさんやリクルートさんで活躍してきた人たちのマネジメントを直接受けられるポジションって、なかなかない。YOUTRUSTなら経営層との距離がとにかく近くて、密度の高いフィードバックをもらえる環境だったので、ここなら自分を早く成長させられると判断しました。
プロダクトの面では、正直に言うと「このサービスが伸びれば、将来自分が転職する時に使える」と思ったんですよ。自分が履歴書や職務経歴書を書くのがとにかく嫌いで(笑)。インターン中のユーザーインタビューでも、エンジニア・デザイナー系の方たちが「副業を探せる」という口コミで登録したという声がすごく多かった。デジタル広告もほとんど出していない時代に口コミでちゃんと広がっていて、世の中に必要とされているサービスだなと感じたのも大きかったです。
入社2年目の吉野さん
事業のためなら何でもやる。でも、それだけでは伸びないと思った
――この6年間で、かなり幅広い役割を経験されていますよね。
吉野:そうですね。2019年2月にインターンとしてCSから始まり、2020年4月に新卒入社。その後、2023年1月にPMM、2023年4月にPMM兼パートナーサクセス・セールスの立ち上げ、2023年10月にCSマネージャー、2024年7月にキャリア事業部副部長、2025年4月にはマーケティングのマネージャーやGMも経験して、2025年10月に執行役員/ネットワークリクルーティング事業部の部長になりました。
――振り返って、一番大きな転機は何でしたか?
吉野:パッと浮かぶのは、マネージャーになりたいと本気で自覚した瞬間ですね。もともと私、出世欲があまりなかったんです。「こうなりたい」「偉くなりたい」というより、プロダクトや事業が伸びるなら何でもやりたい、というタイプでした。だから、自分の欲求を主語にして何かを目指すことが、あまりなかったんですよね。でも、入社3年目くらいの時に「自分主軸の欲求を持たないと、ここから先は頑張りきれないかもしれない」と感じ始めて。
ちょうどその頃、金子さん(現副社長)とのフィードバック面談で「もっと偉くなりたいとか、ないの?」と聞かれて、「ないです」と答えたら、「自分主軸の欲求を持った方がいい」と言われたんです。それで初めて、自分が欲しいものを真剣に考えました。「都内の利便性のいいところに住みたい」——最初に出てきたのはそんな本音でしたが(笑)、そこから逆算していくうちに「マネージャーになって、事業にもっと責任を持ちたい」という気持ちがはっきりしてきて、マネージャーを目指し始めました。
悔しかった。だから、本気になれた
——でも、すぐにマネージャーになれたわけではなかったんですよね。
吉野:そうなんです。ある時、CSのマネジメントを別ポジションの方が兼務することになって、「CSをずっとやってきた自分がいるのに、なぜ?」という気持ちが拭えなかった。金子さん(現副社長)に話しても「君はまだマネージャーになれない」と言われて、全然納得いかなかった。でも「だからこうした方がいい」という具体的な提案ができるほど、マネージャー像の解像度も高くなかった。
その悔しさが原動力になって、「マネージャーになるしかない」と本気で覚悟を決めました。
「できない理由を探す時間はもったいない」——カジュアル面談機能のリニューアルプロジェクト
――その後、YOUTRUSTとして初めてのPMM(プロダクトマーケティングマネージャー)に異動していますね。
吉野:色々話した結果、一回役割を変えてみようということになりました。もともとBtoBのフィードバックがプロダクトに伝えきれないこと、改善されてもクライアントへ届けきれていなかったことがCSとして感じていた課題だったので、「その課題に取り組むために、挑戦したいです」と言って異動を決めました。
――最初に任されたのがカジュアル面談機能のリニューアルだったそうですね。
吉野:異動して1ヶ月くらいのタイミングで、「リリースから4営業日で、カジュアル面談を1,000件公開する」という目標が決まりました。
当時のYOUTRUSTにはカジュアル面談を公開するフォーマット自体がなく、既存の募集公開数も100件ほどでした。最初は「本当にできるのか」と思いました。
それで「なぜ1,000件なんですか?」と聞いたら、「他媒体でそのくらい出ているとすごく伸びて見えるし、500より1,000の方がかっこいいじゃん」と言われて(笑)。でもそのあとに、「無理かどうかを考えている時間がもったいない。達成するために動いた方がいい。」と言われたんです。その言葉で、完全に気持ちが切り替わりました。
2023年にリリースしたカジュアル面談機能
――具体的にはどう動いたんですか?
吉野:下書き機能を先にリリースし、クライアントの方々に事前に下書きを準備してもらうことにしました。リリースの2週間前から毎朝・毎昼、一時間ずつZoomを開けっ放しにして、「この時間にいつでも入ってきてください、一緒に下書きを作りましょう」と一社ずつ声をかけて回りました。
リリース当日の朝に全員が一斉公開してXに投稿する流れを作ると、タイムラインが一気に賑わって、クライアント以外のユーザーにも広がっていく。それと並行してJRの首都圏各線に車内広告を掲載し、認知施策も重ねました。結果として1,200件ほどの公開を達成。しかも半分はクライアント以外の一般ユーザーからの公開で、それが正直一番驚きでした。
異動して1ヶ月でこの仕事をやり切れたことは、自分の中でもかなり大きな成功体験になりました。
「この会社でやっていく覚悟ができました」。1社の中で積み重ねたキャリアの幅
――CSマネージャーに就任する際は、どう動いたんですか?
吉野:PMMと並行してパートナーサクセスの立ち上げも兼務して、3〜4ヶ月で売り上げが立つところまで持っていけた夏に、岩崎さん(当社代表)の家まで押しかけて、話しに行きました。「CSのマネージャーになりたいです」というよりは、「ふわふわしていた時期もあったんですけど、この会社でやり切る覚悟ができました。改めてよろしくお願いします」という伝え方をしました。
――今回、執行役員に就いた理由、ご自身ではどう分析していますか?
吉野:どのポジションに行っても、達成できない理由を探さないからだと思います。「絶対なんとかしようとしてくれる」という信頼を積み上げられたことと、それぞれのポジションで半年単位でちゃんと数字として成果を出し続けられたこと。その積み重ねが、今につながっていると思っています。
――1社でこんなにいろんな役割を経験するのは珍しいですよね。
吉野:「全然違う領域じゃないか」と思われるかもしれないですが、私はどこに行ってもお客さんのためになることをやればいい、とシンプルに考えています。CSの経験が自分の軸にあるから、例えばマーケティングをやっていても「自分が広げたユーザーがお客さんに還元される」という繋がりがはっきりと見えています。
写真中央:吉野さん、自らが事業部長を務める事業部の集合写真
期待に応えられないのが、悔しいんです。IPOの鐘を鳴らす場に、自分もいたい
――ここまでの話を聞いていて、吉野さんの原動力が気になります。
吉野:悔しいんですよ、できないのが。「吉野さんならできるだろう」と思って期待をかけてくれた人の期待に応えられないことが、何より悔しい。だからこそ、どこに行っても「絶対やりきる」と決めて動いてきました。
――これからの目標を聞かせてください。
吉野:20代のうちに執行役員になるというのが、実は自分の中での目標の一つだったんです。それが今回達成してしまって(笑)、正直「どうしよう」と思って、就任後に考え始めたところです。
ずっと変わらない夢は、YOUTRUSTがIPOする時に鐘を鳴らす場にいること。あの場に立てる人は、会社の中でもほんの一握り。入社した時は社員が数人しかいない会社で、ユーザーインタビューも契約書の突き合わせも全部やっていた。その会社があの場所に辿り着く時に、自分もそこにいる。それが今の一番の目標です。
もっと頑張りたいと思っている人へ
――YOUTRUSTに興味を持っている方へ、メッセージをお願いします。
吉野:年次に関わらず、自分から手を挙げれば、どんな挑戦も受け入れてもらえる環境だということは、この6年間ずっと感じてきました。自分でも「できないかもしれない」と思うようなことにも、積極的に挑戦できる。もっと頑張りたい、まだまだやれるはずだ、と思っている人にこそぜひ来てほしいです。そして、しんどくなった時に本気で助けてくれる仲間がいる会社でもあるので、新しいことに挑戦したい人は安心して飛び込んできてください。