こんにちは!スパイクスタジオ採用担当の海藤です。
今回は、弊社で実施した モンゴルコーセン技術カレッジの学生4名のインターンシップ の様子をお伝えします。
モンゴルでは、日本企業でのインターンシップを通じて、「実践的な技術を学びたい」と考える学生が多くいます。特に、モンゴルコーセン技術カレッジは、日本の高専とも連携しており、質の高い技術教育を受けた学生たちが学ぶ場として注目されています。
2025年1月23日から約1週間にわたり、学生たちを迎え、インターンシップを実施しました。私たちにとっても初めてのインターンシップ受け入れで、貴重な機会となりました。
このレポートでは、学生たちがどのような業務に取り組み、どのように成長していったのか、その過程をご紹介していきます。
インターンシップの様子
インターン初日、学生たちは、少し緊張した面持ちでオフィスにやってきました。まずは、オリエンテーションを実施し、弊社の業務内容やインターン期間中のスケジュール、社内ルールについて説明しました。学生たちは、真剣に話を聞いており、日本企業で働くことへの意欲が感じられました。
その後、『社内アイデアソン』に参加してもらい、業務効率化のアイディアを弊社のメンバーと一緒に考えてもらいました。
その中で、学生たちが挙げた課題のひとつが 「言語の壁」 でした。母国語が異なる環境でのコミュニケーションは、モンゴルの学生にとっても、日本のメンバーにとっても大きな挑戦でした。
そこで、この課題を解決するために、AIを活用した翻訳・コミュニケーション支援ツールの開発をインターンのプロジェクトとして設定しました。学生たちは、AIの基礎や翻訳モデルの仕組みを学びながら、実際にDifyを使用してワークフローを作成することになりました。
初めて触る技術も多く、最初は戸惑う場面もありましたが、積極的に質問し、試行錯誤しながら作業を進める姿が印象的でした。
短期間ながら、学生たちはそれぞれの得意分野を活かしながら作業を進め、最終日には成果発表も行いました。
成果発表会の様子
インターン最終日には、学生たちによる成果発表会を実施しました。この1週間での経験や学びを、スライドを使って発表してもらいました。
まず、学生たちは日本での滞在を振り返り、印象に残ったエピソードや文化の違いについて共有してくれました。初めての日本での生活や、オフィスでの経験、メンバーとの交流、東京観光の様子など、彼らの視点から見た「日本でのインターン生活」が伝わる発表となりました。
そして、最後にはインターンのプロジェクトとして開発した翻訳ツールの発表も行われました。アイデアソンで生まれた「言語の壁をAIで解決する」という課題をもとに、学生たちは短期間でDifyを使用して、ワークフローを作成し、その仕組みや実装内容についてプレゼンテーションをしてくれました。デモでは、実際にツールを動かしながら、どのようにコミュニケーションを支援するかを具体的に説明し、開発プロセスで工夫した点や苦労した点についても共有してくれました。
発表後には、社内のメンバーからも「短期間でここまで形にできたのはすごい」「アイディアを形にする力がある」といった感想が寄せられ、学生たちの努力と成長がしっかりと伝わる場となりました。
日本でのインターンシップを通じて、学生たちは技術だけでなく、プレゼンテーションやチームでの協力の大切さも学んだように感じます。限られた時間の中で挑戦し続けた彼らの姿は、私たちにとっても刺激となるものでした。
学生たちの声
インターンシップを終えた学生たちは、それぞれが多くの学びを得たことを実感していました。特に、日本の開発環境での経験を通じて、技術スキルの向上はもちろん、チームワークやコミュニケーションの重要性を強く感じたようです。
学生たちは「最初は緊張していたが、チームメンバーのサポートのおかげで積極的に学ぶことができた」と伝えてくれました。
また、日本の企業文化に触れる中で、「報連相(報告・連絡・相談)」の大切さを学び、自ら発信する力が身についたと実感する学生もいました。「日本の仕事の進め方や時間管理の重要性を学び、今後のキャリアに活かしたい」 という声も多く、今回の経験が彼らの将来に大きな影響を与えたことが伝わってきてとても嬉しく思いました。
さらに、学生たちは5年後、10年後のキャリアについても明確なビジョンを持っており、日本でスキルを磨いた後、モンゴルで起業を目指す学生、日本での就職を視野に入れている学生、それぞれが自分の夢に向かって努力を続けたいと話していました。
短い期間ながらも、学生たちは多くの成長を遂げ、自信を持って次のステップへ進んでいこうとしています。今回のインターンシップが、彼らの未来への大きな一歩となったことを嬉しく思います。
まとめ
今回のインターンを通じて、モンゴルの学生たちの成長スピードと柔軟な発想力を実感しました。初日は緊張していた彼らも、次第に積極的に質問し、意見を交わすようになりました。
特に、アイデアソンで言語の壁を課題として提起し、それをAIで解決するプロジェクトへと発展させたことは印象的でした。限られた時間の中で試行錯誤を繰り返しながら、形にしていく姿勢は素晴らしかったです。
短い期間でしたが、彼らの努力と適応力に刺激を受ける場面が多くありました。今後もこうした人材交流を継続し、未来のエンジニアたちの成長を支えていきたいと考えています。
スパイクスタジオでは、今後も学生たちの支援につながる取り組みを強化し、国内のインターン生の募集も開始する予定です。インターンシップを通じて、多くの学生が実践的な経験を積める場を提供していきます。
これからも、このような取り組みや学生たちの成長について発信していきますので、ぜひご注目ください!