Honjo state 広報担当です。
企画『メンバーの気になる○○』、今回は、私自身の「推し活」の熱量が、一つの事業アイデアに繋がった話をします。これは、ただの「好き」を、企画や事業開発の力に変えたいと考えている未来の仲間へ向けたメッセージです。
私の原点。「好き」を貫く姿が教えてくれたこと
私が「推し活」という言葉を聞いて思い出すのは、夏のむせ返るような熱気です。高校生の時、初めて遠征したコミックマーケット。特に心を鷲掴みにされたのは、当時まだアニメ化もされていなかったゲーム『艦隊これくしょん -艦これ-』のキャラクター、「長門」のコスプレをしていた友人です。戦艦をモチーフにしているため兵装が非常に大きいのですが、彼女はたった一枚の立ち絵イラストだけを頼りに、巨大な兵装のサイズ感をイメージして自作していたのです。周りの目など気にせず、ただ「好き」という熱意だけでそこまで作り上げる姿は、衝撃的でした。
そこは、国籍や性別、年齢も関係なく、誰もが自分の「好き」を堂々と表現し、共感で繋がれる場所でした。当時まだ一般的でなかったオタク文化の中で、海外から来た参加者やトランスジェンダーの友人と語り合った経験は、私の視野を広げ、「普通らしさ」とは何かを問い直す原点となりました。
この原体験があるからこそ、私は現代の「推し活」を深く探求しています。
私の仮説は、「推し」が現代人の自己承認欲求の受け皿になっている、というものです。SNSの発展で他者からの評価が可視化されやすくなった今、人々は自分の存在価値を「推し」に託し、その活躍を応援することで、自らの価値を実感しているのではないでしょうか。
この洞察から、私自身の「あったらいいな」を形にした企画があります。
漫画やアートブックが並んだ本棚。個人の好きを探求するカルチャー
ファンの”不便”こそ、新しい市場のヒント
きっかけは、イベント展示会でアクリルスタンドの写真を撮ろうとした時の、ある種の『もどかしさ』でした。完璧な角度で飾り付けられた「推し」を写真に収めたいのに、会場の照明が反射してしまい、どうしても綺麗に撮れない。この、ファンなら誰もが一度は感じるジレンマを解決できないかと考えたのが、光を反射しない特殊な紙を使った高品質な推し活グッズの企画でした。
推しは綺麗に飾りたい。でも、アクリルグッズは傷や反射が気になる。かといって、複製原画は高価でフレームから出せない。このジレンマを解決するため、10年以上耐候性を持つ特殊な紙でポスターや原画を作り、生活空間のどこにでも推しを飾れるようにする。そんな「推しと共存する生活」を提案したかったのです。
ただの”好き”で終わらせない。アイデアを価値に変えるプロセス
この企画は、まだ実現には至っていません。しかし、重要なのはそこではありません。一個人のリアルな課題意識から、市場のニーズを捉え、具体的な解決策を考え抜き、事業計画にまで落とし込む。この「アイデアを企画に昇華させるプロセス」こそが、私の、そしてHonjo stateの価値だと信じています。私たちは、現在主流のアクリルスタンドのような「低コストでシンプルなグッズ」と、フィギュアのような「高コストで精巧なグッズ」との間に、「精巧でありながら、比較的手に取りやすい価格帯」という、まだ満たされていない市場、つまりブルーオーシャンが存在すると考えているのです 。私のこの企画も、まさにその可能性を追求したものでした。
Honjo stateには、私のように、自分の「好き」や「気になる」を起点に、物事をどこまでも深く掘り下げ、具体的な「仕掛け」を考えてしまう、そんな探求心旺盛なメンバーが集まっています。その対象は、アニメやカルチャーだけでなく、ガジェットやスポーツ、特定の素材など、多岐にわたります。
その探求心、Honjo stateで形にしませんか?
この記事を読んで、ご自身の探求心や個性を、新しい価値に変えたいと感じた方がいれば、まずはカジュアル面談で、あなたの『好き』について聞かせてください。あなたが胸に秘めているユニークな企画書の話を聞けることを、楽しみにしています。