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「原始反射の統合」が「発達障がい」の改善につながると感じる理由

こんにちは!
僕は運動によって子どもの可能性を引き出し、発達障がいに新たな改善策を提示しています。普段はGotoschoolというベンチャー企業で執行役員 CXOという肩書きをもらって療育の事業をやっています。
僕自身は大学在学中に柔道整復師の専門学校に通い始めて、国家資格を取るために勉強しながらパーソナルトレーナーとしてGotoschoolの前身となった会社で活動していました。

animomという兵庫県芦屋市にあるジムですが子どもの運動教室や接骨院も併設していて、トレーニングも治療も可能でエキサイティングな現場です。
そんなときに「運動で発育発達が大きく進む」ことに気がついて、メンバーの中に確実にその認識がありました。

運動には発育発達に対して無限の可能性がある!

僕もジムでさまざまなプログラムを実施しながら、身体的な進化だけでなく精神的な部分もポジティブに変化していくクライアントを見て可能性を感じていました。それが確認に変わったのです。
例えば、3歳の男の子で立つことは全くできず、よだれも鼻水も止まらないような子がいました。当時、お医者さんにも療育の専門家にも原因不明と言われていたそうです。

たまたま縁あって、その子(サトシくん仮名)が僕たちのところに来てくれたのですが、運動教室の指導実績から「絶対できる」と判断して正面から向き合うことを決めました。

当時サトシくんを担当したのは伊東さん(Gotoschoolの執行役員CTO)でしたが、立つために必要な足裏への刺激から始まり、前転や後転などの回転運動によってボディーイメージを高め、バランス感覚に必要な小脳へのアプローチと眼球運動のトレーニングを行いました。
半年ほど経った時、サトシくんは歩き出し、走り、元気に話すようになりました。話すようになったと同時に自我の覚醒で表現が活発になりました。そんな成長にご両親も大喜びでした。
さらに半年後には、グループクラスに入って他の子どもを気遣う優しいリーダーとして参加できるようになりました。

運動が人をポジティブに変化させるのではないか?

そんな思いが鮮明になった経験でしたが、そのあとジムにはサトシくんのような特性がある発達障がいの子どもたちが集まるようになってきました。
それからも、パーソナルトレーナーとして天真爛漫な脳性麻痺の女の子やハードなADHDでも自分と向き合える6歳の男の子、発語がなく言葉も入らない子、感覚過敏でポテトフライしか食べられない子など。
数え出したらキリがないほど、たくさんの発達障がいの子どもたちと接してきました。
バックグラウンドも年齢も抱える悩みも全然違っていますが、共通して言えることが一つだけありました。
それが、

「運動が人をポジティブに変化させていく」

ことでした。

なんとなくみんな気づいていることかもしれませんが、それを何百回と目の当たりにできたことは僕の大きな財産になり、存在価値になっていると自負しています。

そこから療育の道に進むことに

それまでの経験で療育として「運動」で支援していくことへの大きな可能性と、発達障がいの改善にとても高い効果を出せるかもしれないという大きな期待を感じました。実際に目の当たりにしてきた発達障がいが運動で改善されていくという事実を、もっと多くの子どもたちに提供したい。多くのママやパパが感動する現場をつくりたい。そういった気持ちを胸に本気で療育の道へ進もうと決意しました。
療育というのは「障がい=できない」という分け方をされていることに対して「やってみたらできる」を提供することだと思っています。

「運動は可能性を引き出すツールになる」

どんな人でも、学び、自分に向き合い、受容して、変化を求め、進化していくものです。どこまでいけるかやってみたいですよね。
子どもたちは正しく最も変化や成長に富む時期で、この機を逃す手はないと思っています。ADHDで突発的な行動が止まらない子も、やるべきことを認知したり選びとったり、話を聞くことはできるようになります。
その突破口が運動だと考えています。

僕のセッションでは「できることを増やす」ことに重点をおいていて、一緒にチャレンジすることで新しい発見が生まれます。その結果、多様性を持つ子ども達の可能性を引き出せるのだと思っています。
そんなかけがえのない子どもたちには「解決策」が不足しています。共感や情報は多くなってきて、安心しやすいコミュニティーは形成されつつあります。素晴らしいことだと思います。
一方で、

「じゃあどうしたらいいの?」


という問いには答えがないのが現状なのだと思います。
その問いに正面から応えられるかもしれないのが「原始反射の統合」という理論です。全てを原始反射で語るには、まだまだわからないことが多いです。しかし、多くの場合その根本にアプローチすることができ、明らかな改善を見ることができます。


言葉がうまく通じず、ポテトフライしか食べられなかった子どもの例では、口の周りの原始反射であるルーティング反射が顕著でした。そこで、口の周りの過敏を統合するマッサージや、体操を行いました。また、手と口は繋がりを持って発達することから手のトレーニングも必要としていました。
それらを4ヶ月ほどトレーニングを行った後、野菜やお肉などが食べられるようになり、そこからさらに3ヶ月後には魚なども全般に食べられるようになった事例があります。

運動を通じて、感覚過敏の原始反射を統合することで食事ができるようになり栄養状態を改善することができました。その結果、さらに発達が進み認知力やコミュニケーション能力にまで良い影響がでてくるのです。
これらの知見は、社外取締役の医師である本間 龍介先生(スクエアクリニック副院長)から提供を受けています。

運動の可能性は、原始反射の統合という観点から大きく期待できると考えています。これまでも、発語だけでなく過緊張や学習障がいなどさまざまなトラブルに運動×原始反射の理論を実践し効果を実感してきました。
新たな扉をひらく準備がGotoschool社が展開する運動教室のLUMOで行われようとしています。まだまだ解像度を上げていきたいと思っていますが、今後のnoteではその原始反射の真髄に触れ、具体的なエクササイズも紹介していこうと思っています。

1人でも多くの子どもたちの発育発達に可能性を見出し、教育業界・人材育成産業全体に新しい風を吹かせるべく、さらに邁進してきたいと思います。


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