100の生業を持つ現代版百姓を目指す、破天荒フリーランスのざき山です。
今日も複業メディア「ウィズパラ」で取り扱ったテーマ「好きな仕事だけやる夢のようなフリーランスライフ・・・注目すべき最強の指標は「貯蓄率」だった」(元記事:https://wizpara.com/2815/)について紹介していきます。
終身雇用や年功序列の崩壊、戦争は多いし、税金は高いし、AIに仕事を奪われそう・・・
フリーランス志望の若い人が増えている昨今は不安定な世相の裏返しだと思っています。
こんな変化の激しい世の中で定年まで何十年も同じ職場で勤めあげるなんて現実的じゃない。
そもそも職場ガチャに外れたら、公務員になろうが大企業に入ろうが一発でアウトじゃないか・・・。
じぶんも16年前、ブラック企業でかずかずの理不尽な目にあい本当に死を意識していました。
どうせ死ぬなら、会社勤めはやめてひとりで生きていこうと・・・
当時はフリーランスという働き方などまったく聞き馴染みがありませんでしたが、今でいうフリーランスという働き方に行きついたわけです。
しかしそこからも本当に苦労の連続で・・・
ブラック企業時代よりはるかに幸福度は上昇しましたが、それでもフリーランス特有のセルフブラック企業化問題、社会的信用の低さからくる生きづらさ、モンスタークライアントからの理不尽な扱いなどなどなど。
生きていくのは、本当に大変ということを再認識しました。
しかし16年以上もフリーランスとして活動していると、おのずとフリーランスとして生きる術が身についてきます。
今日は、好きな仕事だけやる夢のようなフリーランスライフを送るために、注目すべき最強の指標「貯蓄率」について話を進めていきます。
フリーランスの理想の働き方と、最悪な働き方
フリーランスになるのはゴールではありません。
フリーランスになっただけで幸せになれれるなら誰も苦労はしません。
なかにはセルフブラック企業化がすすみ想像を絶する苦労の連続で、過労死寸前、不幸の絶頂にあるフリーランスの人もたくさんいるでしょう。
創意工夫と絶え間ない努力で自由度・幸福度の高い働き方を構築できている人もいます。
フリーランスになったあとも、理想の働き方を実現すべく努力しつづけなければなりません。
では、具体的にフリーランスが実現したいであろう理想の働き方と避けたい働き方を見ていきましょう。
気乗りしない仕事を断れるかどうか
ブラック企業を辞めフリーランスになった自分としては、お金は二の次、いかに不条理な上司・経営者の言うことを聞かずに済むか、好きな場所で好きな時間、好きな仲間と好きな仕事をする・・・これが一番大事です。少なくとも自分は。
こんな働き方ができるなら他に何もいらない。
私はそう思って独立しましたし、フリーランス願望のある人は同じように考えている人が多いでしょう。
しかし実際にはフリーランスになってからも、仕事の獲得やクライアントとの付き合いに苦労し、低報酬でブラックな働き方を余儀なくされたり、自分のスキルが活きない楽しくもない仕事を、気の合わないチームで行う羽目になったり・・・
ストレスは多く、睡眠時間は削られ、体調もすぐれない・・・。
こんなはずでは・・・と感じている人は少なくないでしょう。
報酬をじぶんの希望単価で引き受けられる
自分の報酬を安く設定すれば仕事にはありつけます。
ただ、毎日5時間~6時間程度働いて、世間の平均年収くらいの金額を稼げる時給単価で仕事を獲得するというのはかなりハードルが高いです。
具体的には平均時給単価6,000円くらいもらえれば、1日5~6時間労働で年収で800万以上稼げます。
フリーランスからすれば、単価が低ければその分、仕事量を増やさざるを得ず、セルフブラック企業化が進む・・・。
時給単価を高く設定すれば仕事が取れない・・・。
理想はじぶんの納得する報酬時給単価でも、途切れなく仕事が舞い込む状況です。
自由な時間と仕事の時間の理想のバランスは?そしてそれを自分でコントロールできるか?
じぶんはフリーランスの前はブラック企業を6年ほど渡り歩いていました。
始めて入った会社では、配属されて早々残業時間が150時間を超えました。(残業代は出ましたが・・)
そこから数々のブラック企業を渡り歩きましたが、仕事が楽しいと感じたことはただの一度もありませんでしたし、意味のない仕事で毎日残業するので精神がすりへっていきました。
そして尊敬できない上司・経営者から受ける不合理な指示・命令・・・本当に精神的につらかったです。
その時確信したことは、仕事はお金の為でにすべきではないということ。
不条理な組織(会社)であればソッコーで逃げるべきであると。
楽しくやりがいのある仕事は必ず見つけることができると。
そして自由な時間が確保できるという働き方が何より重要であると。
もしフリーランスになったとしても自由な時間がじゅうぶんに確保できないということは、働き方に問題があるということです。
じぶんの夢、じぶんのやりたい仕事をイメージできているか?
お金・自由な時間に余裕がでてくれば、最終的にはじぶんの夢、じぶんがもっともやりたい仕事を追求すべきです。
それがもっとも幸せな人生なのではないかと考えています。
じぶんがもっとも得意で、とても好きな作業で、多くの人に喜ばれるしごと・・・
そんな天職に巡り合うのは難しい事ですが、じぶんの天職を見いだせているのであれば、実現するのは不可能ではありません。
まずは、じぶんが本当にやりたい仕事や夢をイメージできているかが重要です。
そしてじぶんの天職や夢がイメージできているのになかなか実現できないのであれば、キーワードはやはり「貯蓄率」です。
フリーランスが最強の指標「貯蓄率」を高めるべき理由
理想の働き方を邪魔しているもの
まずあなたの理想の働き方を邪魔しているものは何でしょうか?
ぶっちゃけ、一にも二にもお金ではないでしょうか?
お金(資産)がじゅうぶんにある状態、不労所得で生活費がまかなえる状態だったら、正直、やりたくない仕事など誰しもやりませんよね。
今現時点や将来的なお金の不安があるから、理想の働き方を犠牲にしていると言えるでしょう。
しかし完全なFIREを実現するまでお金を貯めるとなるとその再現性はかなり低くなります。
また達成できたとしても、若い年代の貴重な時間の大部分を犠牲にして実現することになり、達成はかなり歳を取ってからになり、達成したのはいいもののすでに体力や気力が加齢で低下しているという状態になってしまうケースが多いです。
最強の指標「貯蓄率」とは
そこで、一つの考え方・指標「貯蓄率」に着目してほしいのです。
「貯蓄率」とは、収入(可処分所得)のうち、消費せずに貯金に回す割合です。
貯蓄率は、家計の収支状況を把握し、将来のライフイベントに備えるために必要な貯蓄額を確保する目安として用いられます。
貯蓄率の計算式は次のとおりです。
貯蓄率(%)=貯めたお金÷手取り収入×100
FIREに近づいたり、余裕のある働き方を実現するのにもっとも重要な指標がこの「貯蓄率」なのです。
極端なことを言えば「貯蓄率」100%を達成して持続できるののであれば、今すぐにでもFIRE達成という事になります。
要はいくら稼ぐかばかりに注目されますが、大事なのは収入よりも「貯蓄率」なのです。
フリーランスとして大儲けしている人が幸せとは限らない
よくアーティストや世界的スーパースターのアスリートなどが、信じられないほどの収入を得ていた数年後には破産したというニュースを見かけないでしょうか?
要はいくら稼いだとしても生活レベルやお金に関する感覚が一度馬鹿になると、元には戻せず、収入が得られなくなったときにすぐに詰んでしまうということです。
スーパースターとは言わずとも、順調に稼げるようになったフリーランスが生活レベル・固定費を上げ、その後、世の中の流れを読み間違い、廃業に追い込まれるというケースがいかに多いことか・・。
また収入が多ければ、その分、幸福度が高いかというとそうでもないようです。
研究では年収1,000万円程度で収入の多さから得られる幸福感は頭打ちとなるようです。
つまりは幸福度を高めるという意味でも収入をひたすら上げる戦略は的を得ていないようです。
フリーランスが「貯蓄率」を高めるとどうなるのか?
資産の多さでも収入の多さでもなく、「貯蓄率」の高さが大事と説くのは、誰しも早期に効果を出せやすく、再現性が高いからです。
逆にいくら資産を持っていても、収入が大きくても、マイケルジャクソンみたいなお金の使い方をすれば一瞬で破産しますし。
何より彼は幸せそうではありませんでしたよね。
また変化に翻弄され安定しないフリーランスにとっては「貯蓄率」の高さは、資産の多さや収入の多さより精神衛生を保全することに役立つのです。
「貯蓄率」を高め、その生活スタイルをキープする。
さすればFIREはもうすぐそこですし、理想の働き方の実現も近づきます。
フリーランスの「貯蓄率」の高め方
一にも二にも固定費の圧縮
仕事でもプライベートでも固定費が少なく活動していくことは、すなわち無敵な状態です。
繁盛している飲食店でも、あまりに家賃が高く撤退を余儀なくされるケースをよく見ますが、逆に持ち家など固定費がほとんどかからない状態で商売しているお店などは、まったくお客さんが入っていなくても、廃業せずに続けることができます。
何故かつぶれない場末のスナックや駄菓子屋などは、このあたりが要因でしょうね。
余分なサブスク、家賃、スマホ代、保険代、車代、徹底的にそぎ落としてみてください。
ミニマリストの考えを取り入れる
ミニマリストの考えを取り入れると、買い物が非常に上手くなります。
不要なものは一切購入しなくなりますし、家にモノが少なくなるということは、それだけで自分の時間やお金に良い影響を与えます。
例えばモノを探す時間なども無くなりますし、都会は特にフリースペースに価値があるわけなので、そこに不用品が置いてあるだけで物件の価値を棄損していると考えられるわけです。
現代はお金を使わずに目的を満たす選択肢が無限にある
シェアリングサービスやジモティなど不用品を交換しあえるコミュニティを利用したり、最近ではモノやサービスを購入しなくても目的を達成できることが多くなってきました。
もちろんそのためにはノウハウを調べ上げなくてはならないのですが、まずはモノやサービスを購入する前に、お金をかけずに目的を満たせる代替え手段がないか考える癖をつけましょう。
「貯蓄率」が高くなった状態は無敵の状態!?理想の働き方を今すぐ実践しよう
もちろん人それぞれ人生のステージで必要になるお金の額は変わってきます。
それでも、自身の工夫と考え方を変えるだけで、幸福感を犠牲にすることなく「貯蓄率」を引き上げることが出来ると思います。
人生に安心感が出て、じぶんの理想の働き方に真摯に向き合えるようになる「貯蓄率」の目安は20%以上、できれば30%以上かなといったところです。
ぜひ、いかに稼ぐかよりも「貯蓄率」に着目してフリーランスライフをおくってください。