100の生業を持つ現代版百姓を目指す、破天荒フリーランスの山崎レモンサワーです。
今日も複業メディア「ウィズパラ」で扱った「Web系フリーランスとして稼げるプログラミング言語10選【2022版】」というテーマを紹介していきます。(元記事:https://wizpara.com/2247/)
これからプログラミングを習得して、フリーランスやサラリーマン複業ワーカーになろうとしている人は間違いなく増えていますが、実際に何の言語を習得すべきか迷い悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
自分はもう数十年も前の中学生の時から、プログラミングに携わってきましたが、当時、数十種類程度であったプログラミング言語は、フレームワークやライブラリまで含めると今では数百・数千種類にまで膨れ上がっています。
すべてに精通することは、リソース的に不可能なので、じぶんの活躍したいフィールドを見極めた上で、習得するプログラミング言語を選定することになります。
選定するプログラミング言語の種類によって、収入の大きさや仕事の楽しさなども、大きく変わってきます。
今日は今現在存在している数々のプログラミング言語の中から、Web業界でフリーランスが稼ぎやすく、メリットが多い言語を厳選して紹介していきたいと思います。
Web系フリーランスとして稼げるプログラミング言語ランキング2022
No.1:PHP
PHPは、 “The PHP Group” によってコミュニティベースで開発されているオープンソースの汎用プログラミング言語およびその公式の処理系であり、特にサーバーサイドで動的なウェブページを作成するための機能を多く備えていることを特徴としています。
Webシステムを構築する際に、もっとも一般的で普遍的、標準の選択肢といえば、このPHPになります。
なんといっても、あのもっとも普及しているCMSのWordpressが、このPHPをベースに作成されているわけですから、他の言語の習得をはじめるまえに、PHPだけは習得しておくことをおススメいたします。。
ようはWeb系フリーランスにとって、必修科目とも呼べる言語ですね。
ただ、PHP問わずですが、バージョンアップとともに、使用できる命令文・構文などが変遷して言っており、一度習得したからといって、活用し続けられるわけではなく、常に再学習して知識のアップデートが必要となります。
また、小規模の案件であれば、PHP言語のみの習得で物足りますが、チームで大規模な案件に従事する場合、各種フレームワーク※やライブラリへの造詣も必要になってきます。
※フレームワーク:PHPを使用してWebアプリケーション開発する際の土台として機能するソフトウェアのことを指します。
つまり、共通するコードに機能性を加えて形成された骨組み、枠組みです。
特に大規模なWebアプリケーションなどを開発する際、膨大な量のプログラムを書かなくてはなりません。
しかし、フレームワークを使用することで、プログラムの記述量を大幅に削減し、工数をさげる事が可能です。
経験が浅いエンジニアでもセキュリティが担保されたプログラムを作成する事ができます。
有名なフレームワークでは、
・laravel(ララベル)
・CakePHP(ケイクピーエイチピー)
・FuelPHP(ヒューエルピーエイチピー)
・Zend framework(ゼンドフレームワーク)
・Symfony(シンフォニー)
・codeigniter(コードイグナイター)
・Phalcon(ファルコン)
などがあげられます。
また、個人的にはプログラミング言語やフレームワークの習得ももちろん大変ですが、統合開発環境やシステム開発用の高機能テキストエディタ、制作用のエミュレータ環境などの使いこなしも非常に重要になってきます。
ちなみに自分が利用しているおススメテキストエディタは「Sublime Text」です。
レバテックフリーランスによると、PHPエンジニアの平均年収は852万円になります。
やはり需要が旺盛なのか、かなりの高単価な感じがします。
No.2:SQL
Webサービスでは、処理したデータをデータベースへ格納・蓄積・参照をしていく必要があります。
そしてそのデータを格納しておくデータベースから、データをひっぱりだしたり、整形したり、複製したり、格納したりするデータを取り扱う言語がSQLになります。
SQLにもMySQLやpostgresQLなどいくつか派生があります。
個人的に、このSQLはとっつきずらく、複雑なテーブルの結合操作やトランザクション処理などをやりはじめると、非常に難解で、難易度が高いと考えています。
しかし、このSQLに精通したデータベースエンジニアには、非常に多くのニーズがあり、現場で重宝される事うけあいです。
WordPressがデータベースにどのようにデータを格納しているかなど裏側を把握できるのも、Web系フリーランスにとって大きな武器になります。
ちなみに「求人ボックス」の公開情報(2021年3月4日時点)によると、データベースエンジニアの平均年収は520万円になります。
もっともらえてもいいような・・・というより、感覚的にはもう少し高いです。
No.3:JavaScript
Web系フリーランスになるために最低限習得が必要な言語を3つあげろと言われたら、前述のPHPとSQLに加え、JavaScriptをあげます。
PHPやSQLがサーバサイドでの処理を担当するのに対し、JavaScriptでは、おもにブラウザ(フロント)側での処理を担当します。
近年、JavaScriptには様々なライブラリやフレームワークが登場してきており、JavaScriptで実現可能な処理や表現がひろがってきており、今、もっとも拡張可能で、可能性のある言語のひとつになったといっても過言ではありません。
フレームワークの中ではjQueryというライブラリが普遍的でとくに有用で、これひとつをマスターすれば、フロント周りの処理はおおかたかたづけることができます。
それ以外にも、下記のようなさまざまなフレームワークが存在し、今もっとも求人ニーズが高く、いまもっとも熱い言語とも言えるでしょう。
・React.js(処理スピードが速い、中規模プロジェクト向き )
・AngularJS(フルスタック。大規模プロジェクト向き )
・Vue.js(シンプルで扱いやすく、学習コストも低い )
・Riot.js
ちなみに、JavaScriptエンジニアは、約550万円が平均年収だとされています。
最近の求人情報をみると、もっと全然高い金額を狙えると思います。(少なくとも800万以上)
やはり単にJavascriptといっても、ライブラリやフレームワークによってだいぶ難易度・求人数・平均年収がことなってくる印象です。
No.4:Python
いま、もっとも新しくて最先端で未来に希望感じる言語といえば「Python」ではないでしょうか。
「Python」といえば、まっさきに思いつくのは機械学習・・・ようは「AI」開発に用いる言語です。
人工知能といっても、具体的にはどのような処理を行うかというと、
・Googleなど検索結果の最適化
・条件のマッチした画像の検索
・顔認識による人物特定
・音声認識
・ルート最短距離の計算
・チャット問い合わせへの自動返信
などなどです。
その他、Webに転がっている必要な情報を収集するスクレイピングや、ブロックチェーン技術の開発にも応用でき、最先端の技術開発にも利用可能な夢のある言語と言えます。
Pythonエンジニアの年収は624万円というデータがありますが、業界に身を置くじぶんの体感的には、もっとだいぶ高いと感じます。
Yahooなどの大手企業の求人などでは、最大で年収1000万円という求人もちらほら見受けます。
No.5:TypeScript
TypeScriptは、2014年にMicrosoftによって開発された言語でJavaScriptを拡張して作られたプログラミング言語です。
TypeScriptで書かれたコードをコンパイルするとJavaScriptのコードに変換されます。
JavaScriptファイルが実行できる環境ならすぐに使えて、JavaScriptライブラリもTypeScriptから使用できるなど、JavaScriptとの互換性は非常に高いです。
その他、大規模なアプリケーション開発に適しており、JavaScriptより短く読みやすいコードが書け、型を宣言するのでJavaScriptよりエラーを未然に防げる特徴があります。
TypeScriptの会社員エンジニアの平均年収はおおよそ569万円と言われています。
No.6:Ruby
Ruby(ルビー)は、日本で開発されたオブジェクト指向スクリプト言語です。
Webサイト制作から、ショッピングサイト構築、SNS開発などさまざまなことをRubyで開発可能です。
Rubyは人気のフレームワーク「Ruby on Rails」のベース言語です。
Ruby on RailsはWebアプリケーションを作成するためのフレームワーク(枠組み)で、これを利用してさまざまなアプリケーションの開発が可能です。
Rubyが持つ最大の特徴は何と言っても、文法が分かりやすくめちゃめちゃシンプルにコードを書くことができます。
他のプログラミング言語では5行以上必要な処理でも、Rubyでは1行で済んでしまうこともあります。
Rubyエンジニアの平均年収は約560万円と言われています。
No.7:Java
Javaは、1995年にSun Microsystemsにより初めてリリースされたプログラミング言語およびコンピューティング・プラットフォームです。
C言語をベースに開発されたプログラミング言語で、IT市場を牽引するGoogleが開発に用いる三大言語(Java、C++、Python)の一つとしても知られています。
Javaは高い汎用性と環境への非依存性を持つ高性能な言語です。
実行環境の自由度は高く、一度書いたコードはJVMを通してどんなコンピュータでも使えるため、プラットフォームを問わず実行できます。
とくにWeb開発に限定されず、どのようなプラットフォームでも開発言語として活躍してくれます。
逆に言うと、どんなプラットフォームでも開発言語として応用可能な汎用言語の為、他のプログラミング言語よりもコーディングに関するルールや難しい記述などが多く、開発コストも習得の難易度も高めです。
Javaエンジニアの仕事の平均年収は約523万円と言われています。
習得コストを考慮するともう少し高くても良いのではと感じます。
No.8:R言語
R言語はニュージーランドのオークランド大学のRoss IhakaとRobert Clifford Gentlemanにより作られた言語です。
R言語の用途としては、おもに統計解析向けのプログラミング言語です。
例えるなら、下記のような用途で力を発揮します。
・機械学習
・統計解析
・データ分析
・データマイニング
・グラフィックス
人工知能の開発ではPythonが有名ですが、このR言語もAI(人工知能)の開発用言語として注目されています。
Pythonはディープラーニングや機械学習に多用され、R言語は統計解析、グラフによるデータの可視化に多く利用されます。
Web系のフリーランスで、このR言語を習熟している人は多くは見かけませんが、それゆえ、レアな人材として業界では重宝されるはずです。
日本での平均年収は476万円。
この言語を完璧にマスターすれば、開発現場にアサインされなくても、独立して自ら言語を駆使してWebサービスを開発し、マネタイズするのも夢がありますね。
No.9:Go言語
Go言語とは、Googleが開発したオープンソースのプログラミング言語です。
C言語やJavaと同様にコンパイラ言語です。
シンプルで理解しやすい構文であることや、動作が軽いことなどから、近年注目を集めています。
特徴としては、
・シンプルな文法で未経験者にも学習しやすい
・高速な処理が可能
・並列処理が得意
・メモリの安全性が高い
などがあげられます。
Go言語を習得することで、Webアプリケーションやスマホアプリの開発はもちろん、「GoBot」というフレームワークを使えば、ドローンを制御するプログラム開発なども行えます。
Go言語を使いこなすエンジニアの平均年収は600万~700万円と言われています。
No.10:C++
C++はC言語を拡張した、汎用プログラミング言語の一つです。
簡単にいうと、C言語にオブジェクト指向プログラミングをはじめとする様々な改良が加えられたものです。
Web制作用の言語というよりは、開発用途を問わない実に汎用的な使い方をすることができます。
・PCソフト、スマホアプリなどアプリケーション開発
・大規模業務システム開発
・Linuxなどオペレーティングシステムの開発用
・ゲーム機を制御する基幹システム開発
・IoT機器への組み込みソフトウェア開発
など、実に多用なシーンというより、何でも開発することができちゃう言語です。
Pythonが注目されていますが、C++でも人工知能やディープラーニングの開発などももちろん可能です。
開発環境では、Visual C++というMicrosoftの発売している C++開発環境が有名です。
そのほか「C++」と「Java」をもとに作られたC#という言語もあります。
C++エンジニアの平均年収は635万円と言われます。
まとめ
今までに挙げたプログラム言語は、おもに利用頻度の高い代表的なものばかりですが、IT開発の現場では、他にも山ほどたくさんのプログラミング言語の案件が存在しています。
ニッチな言語を学習することを選択するか、多くの求人ニーズがある代表的・普遍的な言語を学習することを選択するかによって、Web系フリーランスとしてのキャリア形成が決まってくるといっても過言ではありません。
また、大規模な開発現場にいちプログラマーとして常駐することに適した言語なのか、ひとりでスタンドアロンフリーランスとして自前のWebサービスを開発したり受託案件を獲得するのに有利な言語なのかという視点で選ぶのもいいでしょう。
自分はチームや組織で一工程を担う、最先端のプログラマーとしてではなく、ひとり完結して案件をさばける独立したフリーランスとして有利になるような言語習得に励んできました。
ちなみにそれはPHP/SQL/JavaScriptであり、言語の理解を深めるだけでなく、開発環境やデバッグ手法や各種ライブラリに精通して生産性を高めるようなことです。
ただやみくもに、今流行りだからという理由で習得言語を選ぶのではなく、じぶんがこの言語を習得することで、どんな働き方を実現できるのか、そこまで下調べしてから突き進むのが良さそうです。