100の生業を持つ現代版百姓を目指す、破天荒フリーランスの山崎レモンサワーです。
今日も複業推進メディア「ウィズパラ」で取り上げた「Webコンサルタントってどんな仕事?Web業界でコンサルタントになるには」についてご紹介いたします。(元記事:https://wizpara.com/1981/)
Web業界で働くといっても、デザイナーからエンジニアにマーケター、ディレクターなど多種多様な職種があるのですが、今日はその中でもWebコンサルタントに脚光をあてて話していきたいと思います。
そもそもWebコンサルタントってどんな仕事?
Webコンサルタントの仕事は、クライアントである企業の売上を、Webを駆使して向上させる、戦略・施策の立案・提案、そして、実践までつなぐ一連の業務になります。
Webマーケターと共通している業務もあるのですが、Webコンサルの方がより上流で広範囲の工程をカバーするイメージです。
Webコンサルタントの主要な業務の具体例を見ていきましょう。
Webコンサルの仕事具体例
たとえば、Webコンサルの仕事の一例を挙げてみると次のような業務が挙げられます。
- 自らがコンサルタントに足る問題解決能力を持つ知識とスキルを持つことを外部にPRする
- クライアントからの引き合いに応じて徹底的なヒアリングとリサーチ
- クライアントの商材、業種、メインの市場に対し徹底した市場調査とクライアント企業自体の問題や強みの洗い出し
- クライアントの課題を解決するために、どのようなWeb戦略が必要か提案して実施する現状のWebサイトやSNSの活用状況などをチェック
・現サイトの制作元や運用体制をチェック、問題・課題の洗い出し
・運用体制や制作陣を補強・刷新したり、新たな施策に必要なメンバーの手配
・必要があればWebサイトのブラッシュアップとリニューアルなどで改善
・現在までに行われているWebマーケティング施策と効果測定をチェック、問題点洗い出し
・SEO対策やリスティング広告などテコ入れ策の有効性を調査して実施
・実施した施策がどんな結果になっているかチェックし、次の施策を考える。PDCAを繰り返す
・これまで行っていなかった新たなプラットフォームでの施策に関しても提案し継続して効力を上げ続ける
上記はもちろん一例で、コンサルタントによって守備範囲も違えば、得意ジャンルも異なってきますので、課題に応じて適したWebコンサルタントに手配するなど、依頼する企業にも、コンサルタントを見極める目を持つことが求められます。
Webコンサルタントってどのくらい稼げるの?
Webコンサルタントは非常に幅広い知識が要求されるほか、自らに課題解決が可能であることをアピールできる実績や看板が必要とされる職種です。
自らがクライアントの課題を解決するに足る、優秀なコンサルタントであることをPRでき、実際にそれを履行するスキルや知識・ネットワークを持っていれば、下流の工程を担当するエンジニアやデザイナーよりも多くの収入を得る事ができます。
1回数時間のスポット契約のケースもありますが、結果を出すためにある程度の長期視点が必要の為、月々の15~30万円で請け負い、最低契約期間3~6ヶ月である程度の結果を出せれば継続して依頼するという契約が多いです。
もちろんクライアントの規模や業種、サイトの数や規模によって、難易度も異なることから、当然設定金額も異なってきます。
これを複数社担当するような売れっ子コンサルタントになれれば、月数百万円のコンサル費用を得られることもありえるわけです。
Webコンサルタントに必要なスキル
Webコンサルタントは、クライアントの課題をヒアリングして洗い出し、あらゆる選択肢の中から最適なソリューションを提案し、実際に施策実施の手配をするわけですから、Webやマーケティングに関する幅広い知識と実際に施策を担当するスペシャリストの手配などが可能となるような、幅広い人的ネットワークを持つ必要があります。
そして、その前段階として、このコンサルタントに依頼すれば課題を解決してくれると思わせる実績・知名度が必要になります。
それぞれWebコンサルタントとして成功するために必要となるスキルを見ていきましょう。
課題を解決できると思わせる実績・看板(肩書)・知名度
おそらく、ここが一番大事になります。
というのは実際にクライアントの課題を解決する能力があっても、クライアントから最初に依頼を得るための実績・看板(肩書)・知名度が無いと、仕事が得られない為です。
看板(肩書)とは、例えば東大やハーバード、マサチューセッツ工科大学出身というような、学歴であったり、元大手外資系企業に務めていた職歴であったり、今現在、実際に国や大企業のコンサルに入っていたり、書籍を出版したり登壇したりYoutubeやSNSで知名度を獲得し影響力を持っているというような事です。
これらがクライアントへの説得力になります。
これはコンサルタントとして一番大切な要素で、もしかしたら実際の能力以上に大事になる部分です。(おかしな話ですが、説得力と言うのは実際の課題解決能力よりモノを言います)
クライアントと一気に距離をつめ、本音を掘り起こす圧倒的コミュニケーション能力、相手を説得するリベート能力
コミュニケーション能力、リベート能力のみで、アメリカ大統領に昇りつめた人がいる事からも、お金を稼いだり、大きな仕事に参画するのに、いかにコミュニケーション能力、リベート能力が大事かは、もはや説明するまでもないですかね。
これらの能力は、訓練で向上させることもできますが、やはり生まれ持っての要素(適性)も大きいでしょう。
クライアントの抱える問題点・課題点と解決策を見出すリサーチ能力
クライアントも実に様々な業種や、独特な社内風土を持っていますから、課題と言ってもクライアントによって実に千差万別なわけですので、コンサルタントには、やはり多くの経験を経て蓄積が可能な幅広い知見が必要になります。
新卒ですぐにWebコンサルタントになろうとしても、これら経験から得られる知見が無ければクライアントに満足してもらうサービスを提供するのは難しいでしょう。
インターネット全般に対する高度なリテラシーとWebマーケティングに関する高度な知識
ひとえにWebといっても、様々なプラットフォーム、ソフトウェア、アプリが登場しては消えていきます。
あまりに変化が激しく、年々、学ばなくてはならない事が山のように登場してきます。
すべてに精通するのは現実的ではない為、ある程度専門をしぼり、SEOならSEO、広告なら広告、コンテンツマーケティングならコンテンツマーケティングなど、Webコンサルタントとしての個性・キャラを立てていくという戦略が求められるでしょう。
Googleアルゴリズムや主要プラットフォームの最新の動向を常にキャッチし続けるアンテナとスキルのアップデート能力
自分の専門分野をある程度、特化させてもなお、最新のスキル・ナレッジ・アルゴリズムを把握するのは、本当に大変です。
とくにGoogleの検索アルゴリズムや、リスティング広告出稿のアルゴリズム、管理画面機能、Googleマイビジネスほか、それに付随するマーケティング手法などは、Web業界に常に身を置くものとしては最新の情報をつねにアップデートしつづけてなくてはなりません・・・ついていくのが大変です。
広範囲の課題をカバーする為、方々に協力者・パートナーを抱えられるネットワーク能力
Webコンサルタントは工程としてはかなり上流なので、課題解決に必要な実務や、施策に必要なスキル・知識があまりに広範囲なため、各工程の実務に関しては、その道のプロフェッショナルに外注で依頼する機会が多くなります。
そのためには、都度都度適任者を探しアサインするというのは、都合よくそのタイミングで見つからないなどの問題があり、現実的ではない為、日ごろから協力者やパートナーを探し、良好な協力関係を構築しておく工夫が必要となります。
そのためには、自らの利益のみを追求するような関係ではなく、協力パートナーが喜んで力を貸してくれるウィン・ウィンの関係を築ける、懐の広さが求められます。
Webコンサルタントになるには?
前述でWebコンサルタントの実務内容や、なるために必要なスキルを挙げましたが、なかなかにハードルが高いことがお分かりいただけたのではないでしょうか。
なろうと思ってすぐになれるような職種ではないですが、Webコンサルタントへの需要は年々高まっており、もしなれることができれば、将来食いっぱぐれる事はない、魅力的な職業です。
Webコンサルタントになるためのロードマップなど、考えてみたいと思います。
まずは自分の適性を確認
理系脳がプログラマーに向いていたり、文系脳がライター、芸術脳がイラストレーター・デザイナーに向いているようにWebコンサルタントに向いている適性というものがあります。
コミュニケーション能力や営業能力が低かったり、リベート能力や統率力、マネジメント能力が欠けていてもWebコンサルタントになるのは難しいでしょう。
説得力をかもしだすという意味で自己PR能力や自己肯定感の高さも必要不可欠な要素です。少々、不遜というか自信過剰なくらいがちょうどいいかもしれません。
ちなみにわたくし山崎は、これらの能力は低く、完全なる理系脳なので、プログラマーが向いているという自己判断です。
適性が無い職種、無理に選択すると、あとから苦しむことになります。
実際のスキルよりも、クライアントを信頼・納得させるための実績・肩書・経歴が必要
前述でも申しましたが、Webコンサルタントは実務に必要なスキルや能力よりも、実績や看板(肩書)のほうがはるかに大事と言っても過言ではありません。
クライアントにとってはコンサルが「何を言うか」よりも「誰が言うか」が問題なのです。
有名大学出身というような学歴であったり、元大手外資系企業に務めていた職歴であったり、過去何百社の売上を何倍にも向上させたというような実績、知名度がありインフルエンサーのように影響力を持っているなどで、クライアントに対する説得力を増すことが必要になります。
実績・肩書・経歴が無いなら
実績もない、肩書もないというのであれば、これから作るしかないという事になりますが、これらを持っていない人が、今から有名大学に入ったり、大手有名企業に入ったり、実績の為のコンサル実務に携わる事自体、現実的ではありません。
もし、これら学歴・職歴・コンサル実績が無いのであれば、行うべきことは、自分が持つ別のビジネスを、自分の手腕で成功させ、その成功をもって実績とし、自らの手腕をSNS、書籍、Youtube、あらゆる媒体でプロモーションしまくることです。
Webコンサルタントになるためのロードマップモデル
やはりコンサルタントは何よりも説得力が必要になる職種です。
説得力を持たすために、実績・肩書・経歴を磨く事が第一になるでしょう。
そのあとにWebコンサルの実務に必要なスキルやナレッジを蓄積する事になりますが、自分に足りないスキルであれば、人を使う側に回るという手もあります。
というよりも自らが何でもこなす必要はありません。むしろそのジャンル・ジャンルに適任を見出し、分業化した方が、より大規模な好条件の仕事に対して結果を出すことができるでしょう。
こうなるとWebコンサルタントとして身を立てるには、1にも2にも、クライアントを説得させる材料づくりに終止するという事になりそうですね。
説得力を持たせるためのブランディング・セルフプロモーション
Webコンサルタントとわず、クライアントから仕事を依頼してもらうには、自らがどのような事が得意で、クライアントにどのようなメリットをもたらせるかをPRできなければならないわけですが、特にコンサルタントほどこの能力が必要になる職種はないでしょう。
トランプ大統領でも、自らの能力が高いからではなく、肩書と実績を力づくで積み重ね、自信満々にPRフレーズを繰り返し、SNSを駆使し自らのプロモーションを行い、ある一定の層に絶大な指示を得たわけですが、Webコンサルタントにも通じるものがあるでしょう。
ただスキルはいらない、ハッタリがかませればいいとは言いませんが、それほどビジネスには相手を勘違いさせるくらいの説得力がものをいうという話です。
仕事を獲得できて実績を詰めれば、最初ははったりで会得した説得力も、実績を積み重ねるうちに知見も深まり、いつしか本物の説得力になるはずです。
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