──家庭で積み重ねてきた経験は、仕事でも生かせる
前編では、青木さんが求人票を何度も確認しながら応募を決めた経緯や、パソコンスキルへの不安について伺いました。
子育てと仕事を両立するため、勤務時間や急な休みをどのように調整しているかも、前編の大きなテーマでした。
後編では、「自由と責任」という考え方のもとで働く難しさとやりがい、利用者さんとの関わり、評価制度や職場の雰囲気についてお話しいただきます。
「自由と責任」という言葉に感じたプレッシャー
インタビュー担当: 入社時には、「自由と責任」という会社の考え方について説明を受けたそうですね。
青木さん: 最初に宮原社長から「自由と責任」という話を聞いたときは、自分に責任を果たせるのか不安になり、正直かなり緊張しました。
働き方には一定の自由がありますが、好きなように働いてよいという意味ではなく、自分に任された仕事や果たすべき役割には、責任を持って取り組む必要があります。
入社直後や引き継ぎの時期には、覚えることの多さに圧倒されましたが、業務に慣れてからは、自分なりに仕事の進め方や時間を調整できるようになりました。
求められる水準は決して低くありませんが、責任を持って仕事を進めれば、自分に合った方法を考えながら働ける環境だと感じています。
インタビュー担当: 求人票から受けた印象ほど、常に厳しい環境というわけではなかったのでしょうか?
青木さん: 大変な仕事であることに変わりはありませんが、入社前に想像していたような、常に強いプレッシャーを受け続ける環境ではありませんでした。
自分のペースをつかめるようになると、現在の短い勤務時間でも、周囲に助けてもらいながら仕事を続けられています。
家庭と仕事が重なった春先の忙しさ
インタビュー担当: 働き始めてから、特に大変だった時期はありますか?
青木さん: 3月から4月にかけては、仕事と家庭の両方が慌ただしくなり、体調に影響が出るほど忙しい時期がありました。
子どもたちの進級や新学期が重なったうえ、仕事では利用者さんとの関係づくりや業務への対応が続き、気持ちにも時間にも余裕がなくなっていたと思います。
それでも、5月に入る頃には利用者さんとの関係や子どもたちの生活も少しずつ落ち着き、自分のペースを取り戻せるようになりました。
忙しい時期はありましたが、状況が落ち着けば再び働き方を整えられるため、仕事そのものを苦痛だとは感じていません。
インタビュー担当: 大変な時期を乗り越えても、仕事を続けたいと思えた理由は何でしょうか?
青木さん: 利用者さんと話しながら、その方が抱えている悩みや考えを知ることに、大きなやりがいを感じているからだと思います。
自分の力不足を感じる場面もありますが、誰かの役に立ちたいという気持ちを持ちながら働けることは、私にとって大切なことでした。
利用者さんとの対話が広げてくれた視野
インタビュー担当: 利用者さんと関わる仕事には、どのようなやりがいを感じていますか?
青木さん: 主婦として家庭を中心に生活していると、どうしても視野が狭くなり、日常の会話も子どものことが中心になりがちです。
仕事では、さまざまな悩みや背景を持つ利用者さんのお話を聞くため、自分が知らなかった考え方に触れられ、視野が広がったと感じます。
簡単に答えが出ない悩みも多く、自分の対応が十分ではないと思うこともありますが、その難しさも含めて、やりがいのある仕事です。
利用者さんの話を聞き、一緒に考える時間を通して、誰かの役に立つだけでなく、自分自身も多くのことを学ばせてもらっています。
インタビュー担当: 「面白い仕事」とも感じているそうですね。
青木さん: 利用者さんが悩んでいることを面白いと言うと語弊がありますが、さまざまな方と関わりながら考える仕事そのものには、強い関心とやりがいを感じています。
単純な事務作業だけではなく、人と話すことと事務的な対応の両方がある点も、自分に合っているのでしょう。
子育て経験が無駄ではなかったと思える職場
インタビュー担当: 子育ての経験が、利用者さんとの関わりに生かされていると感じる場面はありますか?
青木さん: 入社前は、自分が家庭で経験してきたことを、仕事で生かせるとは考えていませんでした。
ただ、利用者さんの中には親御さんとの関係に悩んでいる方や、不安が強く、気持ちをうまく整理できない方もいらっしゃいます。
そのような方とお話しするときには、子どもの不安を受け止めたり、感情が落ち着くまで待ったりしてきた経験が、思っていた以上に役立っていると感じました。
20代の頃と比べると、すぐに結果を求めず相手の反応を待てるようになり、多少のことでは動じなくなった部分もあると思います。
仕事から離れて家庭で過ごした期間も空白ではなく、子どもや家族と向き合った経験が、人と関わる仕事の力になっています。
インタビュー担当: 子育て中の方や、家庭でさまざまな経験をしてきた方にも向いている仕事でしょうか?
青木さん: 専門的な経験だけでなく、家庭の中で人と向き合い、試行錯誤してきた経験を持つ方も、この仕事に向いているのではないかと感じます。
子育てのために仕事から離れていた方にも、それまで積み重ねてきた経験を生かせる可能性があるでしょう。
前向きに仕事へ向き合う人が集まる職場
インタビュー担当: 入社後、一緒に働く皆さんにはどのような印象を持ちましたか?
青木さん: 身近で働いている方も、チャットでやり取りする方も、質問すると優しく丁寧に答えてくださいます。
皆さんが前向きで、「適当にやっていればよい」という雰囲気がなく、自分の仕事にきちんと向き合っている点も、私にとっては居心地のよさにつながりました。
選考時の実技試験に驚きましたが、入社してから周囲の方々を見ていると、向上心や仕事への意欲を持つ人を採用するための選考だったのだと感じます。
仕事に真剣な人が集まっているからこそ、分からないことを質問しやすく、自分も前向きに取り組もうと思える職場です。
インタビュー担当: 自分から学ぶことは求められますが、困ったときには周囲を頼れる環境なのですね。
青木さん: そうですね、すべてを一人で抱える必要はありませんが、何も考えずに答えだけを教えてもらおうとするのではなく、自分で考えてから相談することが大切だと思います。
緊張するけれど成長につながる評価面談
インタビュー担当: 定期的に行われる評価面談について、どのように感じていますか?
青木さん: 大人になってから、仕事について正面から評価される機会はあまりなかったため、最初の評価面談はとても緊張しました。
一方で、自分の仕事を振り返り、足りない部分や改善したほうがよい点を具体的に伝えてもらえるため、非常に有意義な機会だったと思います。
何も指摘されないまま働いていると、自分では問題に気づけず、何となく仕事を続けてしまうかもしれません。
「ここを変えるとさらによくなる」と具体的に示してもらえることで、自分の考え方や仕事への向き合い方を見直せました。
インタビュー担当: 面談で受けた指摘が、その後の行動にもつながっているのでしょうか?
青木さん: 以前、話が長くなりやすい点を指摘していただいてからは、相手に何を伝えるべきかを考え、言葉を整理して話すようになりました。
次の評価面談はまだ少し怖いですが、評価を受けることが自分の成長につながる点は、前向きに捉えています。
好き嫌いではなく、事実に基づいて評価する仕組み
インタビュー担当: 会社では、どのような考え方で評価を行っているのでしょうか?
インタビュー担当: 人が評価を行う以上、無意識の好き嫌いが完全になくなるとは限りませんが、それだけで評価を決めることは公平ではないと考えています。
そのため、担当した業務の実績、チャットでの対応、利用者さんの利用状況、生産活動の成果など、数値や記録で確認できる事実を最初に整理します。
さらに、数字だけでは判断できない仕事の質についても、一人の主観で決めるのではなく、複数人で話し合いながら評価しています。
評価の目的は優劣をつけることではなく、本人がどうすれば成長し、その先でより活躍できるかを考えることです。
青木さん: これまでの職場では、発言力の強い人や声の大きい人が評価されていると感じる場面もあったため、事実を基に評価やフィードバックをもらえる点は安心できます。
仕事の内容や記録や実績をしっかり見て評価してもらえるので、自分が取り組むべきことも明確になり、やりがいにも繋がります。
人間関係のストレスを生みにくい働き方
インタビュー担当: 職場の人間関係については、どのように感じていますか?
青木さん: いつも不機嫌な人や、周囲に感情をぶつけるような人は見当たらず、皆さんが丁寧に言葉を選んでいると感じます。
業務上のやり取りは主にチャットで行われ、内容が記録として残るうえ、多くの方の目に触れるため、相手に配慮したコミュニケーションが自然に求められます。
個人同士の必要以上に密接な関わりも少ないため、人間関係や立場によって仕事が進むような場面が生まれにくく、その点も私には合っていました。
仕事に必要な連携は取りながらも、過度な付き合いや空気を読む負担が少ないため、人間関係で消耗しにくい環境だと思います。
インタビュー担当: 仕事が終わった後も、帰るタイミングを気にする必要がないそうですね。
青木さん: 自分の仕事が終われば、周囲を見ながら「今帰っても大丈夫だろうか」と考える必要がなく、勤務時間が終わった時点で区切りをつけられます。
家庭に戻れば子どもたちのこともあるため、仕事を終えた後に余計な気疲れを持ち帰らずに済むことは、とてもありがたいです。
応募を迷っている方へのメッセージ
インタビュー担当: 最後に、求人を見ながら応募を迷っている方へ、メッセージをお願いします。
青木さん: 私自身も、求人票を何度も開いては閉じ、「求められることが多そう」「自分には難しいかもしれない」と迷っていました。
実際に働いてみると、大変な部分や高い水準を求められる場面はありますが、責任を持って取り組めば、家庭の事情に合わせて働き方を調整できる環境でもありました。
パソコンの操作や仕事の進め方についても、入社前からすべてを知っている必要はなく、自分で調べ、周囲に聞きながら学ぶ姿勢があれば、少しずつ身につけられます。
子育てや家庭での経験を「仕事から離れていた期間」とだけ考えず、誰かと向き合ってきた経験として生かしたい方には、ぜひ挑戦してほしいです。
社会とのつながりを持ちたい方、限られた時間の中でも責任ある仕事に取り組みたい方、誰かの役に立つ仕事をしたい方にとって、一歩を踏み出す価値のある職場だと思います。
インタビュー担当: 応募前の不安から、実際に働く中で見つけたやりがいや成長まで、率直にお話しいただきありがとうございました。