1本目のストーリーでは、私たちの仕事「特殊伐採」がどういうものかを書きました。今回は、現場の一日を書きます。
伐採や林業の仕事には「きつい」「危ない」「人間関係が古い」という印象を持つ方も多いと思います。楽な仕事だとは言いません。そのうえで、私たちがそれぞれにどう向き合っているかをお伝えします。
■ 7:00 事務所に集合
京都市北区の事務所に集まり、班ごとに道具を車に積んで現場へ向かいます。現場は京都府内が中心で、住宅の庭、公園、山林などさまざまです。遠方の現場では出張もあります。
■ 現場では、まず危険を確かめる
作業の前に朝のミーティングをします。どの木をどの順で伐るか、伐った枝や幹をどこへ下ろすか、危ないのはどこか。全員で確かめてから作業に入ります。
木に登るのはクライマー、地上でロープを操作し周りを見るのはグラウンドワーカー。新しく入った人は、地上での補助から始めます。道具の準備、伐った木を集めて運ぶこと、片付け。ここで道具と段取りを覚えていきます。
■ 日中の作業
樹上と地上は無線(インカム)でやり取りし、耳はイヤーマフで守ります。
伐った枝や幹はロープで吊って静かに下ろし、地上で運べる長さに切ってトラックに積みます。木の高さや場所によっては、クレーンで吊ったゴンドラに乗って作業することもあります。
休憩は120分。夏は製氷機を置き、空調服の購入を支援し、作業中は暑さ指数(WBGT)を測りながら進めます。
■ 夕方 片付けと道具の整備
作業が終わったら現場を片付け、道具を整備して帰社します。チェンソー、ロープ、ハーネス。命を預ける道具なので、ここは手を抜きません。
その日の進捗と翌日の予定は、17:30までにチャットで報告します(就業時間は8:00〜18:00)。
■ 「きつい」について
体力は要ります。重いものを運び、一日外で動く仕事です。でもそこが仕事をしていて気持ちいいに繋がります
いきなり木には登られません、地上の仕事で体と道具の扱いを慣らしてから、次の段階へ進みます。
時間外や休日に働いた分は、実績に応じて割増賃金を支払います。固定残業代はありません。
■ 「危ない」について
高い所で刃物を扱う以上、危険はゼロにはなりません。だから、できることを一つずつ増やす順番を決めています。木の上でチェンソーを持つのは、地上で十分に扱えるようになってから。最初は上級者がそばで見ています。何を覚えたかは毎月のテストで確かめ、次に進めるかを判断します。
急ぐ現場でも、この順番は飛ばしません。
■ 「人間関係」について
現場の仕事は「見て覚えろ」と言われがちです。私たちは、誰に報告し、誰が評価するのかを決めています。次の段階に上がる条件(覚える項目をすべて身につける・毎月のテストを半年続けて通る・複数の上司から一定以上の評価を得る)も言葉にして、全員に同じものを当てています。
評価は上司が行い、査定は年2回(2月・8月)。昇給だけでなく降給もある制度です。上司と部下の役割もはっきりさせていて、指示はまず実行し、意見はそのあとで伝えてもらう運用です。
挨拶・身だしなみ・報告・期限といった基本のルールは、技術より先に全員が守るものとしています。
■ 一本を伐り終えて
大きな木では、切り株が人の座れるほどの太さになることもあります。何十年もそこに立っていた木を、段取りどおりに下ろし終えて、ひとつの現場が終わります。
話を聞くだけでも、現場の見学でも歓迎です。
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