メンバー | ナウビレッジ株式会社
アメリカで生まれ富山県で育つ。筑波大学生命環境学群 卒業。創業メンバーとして参画し、上場企業からスタートアップ企業まで100社以上のマーケティング支援を担当。経験技術領域は広告運用、広告の内製化支援、サイト制作、SEO、CRM/MA設計と多岐にわたる。取締役COOとして創業4年半で総受注数300社超。500時間超の技術マニュアルの座組を構築し、その約半数を自らで作成。
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マーケティング職への転職は、想像以上にハードルが高いものです。
面接の場でよく聞くのが、「事業会社かコンサル会社か、どちらを選ぶべきか分からない」という悩み。ネットを探しても、はっきりした答えが見つからず迷う方は多いでしょう。
ナウビレッジはコンサル会社ですが、今回はその立場を離れ、フラットな視点で両者の特徴を整理しました。
マーケティング職のキャリアを考える皆さんの参考になれば嬉しいです。
事業会社は、「マーケティングの本質」に最も近い環境だと考えています。
マーケティングの根底には、「本当に良いプロダクトであれば、自然と選ばれる」という考え方があります。
だからこそ、小手先のテクニックではなく、「どうすればユーザーにもっと愛されるプロダクトになるか」を突き詰めることが重要です。
事業会社のマーケターは、常にプロダクトの成長を考える立場。一つのプロダクトに深く関わり、時間をかけて改良を重ね、愛着を持って育てていく中で、プロダクト開発にまで踏み込めるチャンスがあります。
一方、コンサル会社は、一般的に「すでにあるプロダクトをどう売るか」にフォーカスすることが多く、プロダクトそのものには直接関わらないことがほとんどです。
ゴールは「売上アップ」だけではなく、クライアントに満足してもらうこと。「この支援は価値があった」と言ってもらうために、「お客様にとって、今本当に必要なことは何か」を考え抜く姿勢が欠かせません。
そういった意味で、プロダクトを育てる経験は、事業会社に比べて得にくいのがコンサル会社の特徴でもあります。
では、コンサル会社の魅力はどこにあるのでしょうか。
結論から言えば、短期的に市場価値を高めたいなら、コンサル会社の経験は大きな武器になります。
理由は、幅広いビジネスモデル・商材・技術を同時に習得できる環境があるからです。
マーケティングの理想は「プロダクトを開発し、認知させ、売る」という全工程を担えること。
けれど、最初からそれができる人はいません。エンジニアが最初からフルスタックになれないのと同じで、まずは一部分から経験を積む必要があります。
その入口として最も多いのが、広告運用やSEOなどのテクニカルな領域です。
ここで基礎をしっかり磨き、やがてマーケティング全体を俯瞰できるようになれば、プロダクトに踏み込む判断力や提案力を身につけることができます。
また、さまざまなビジネスモデルや商材に触れることで、「このプロダクトなら、こういう戦略が合うはずだ」という視座に早くたどり着く力を養うことができるのも、コンサルの強みです。
事業会社で一度プロダクトに深く関わることで、コンサルで培った幅広さがさらに活きる。両方を経験することで、一流のマーケターに成長できるはずです。
本当にフラットな立場から言うと、未経験でマーケティングを始めるなら、広告運用を経験できる環境が一番良いと思います。広告運用は売上に直結するため、マーケティング手法の中でも特に市場で評価されやすいスキルです。
とはいえ、マーケティング職の評価は複合的です。「経営がわかる」「営業もできる」「部下を育成できる」など、幅広いスキルを持つ人が強い。マーケティングのトップであるCMOに求められるのは、マーケ戦略全体を描き、チームを導き、すべてを任せられる存在になることです。
そのためには、戦略設計の経験を積むことが欠かせません。事業会社では、どうしても最初は部分的な業務からのスタートになることが多く、戦略全体を任される機会は限られています。一方、コンサル会社では外部のCMOに近い立場で戦略提案を求められることが多く、
必然的に戦略設計の経験を積みやすい環境があります。
また、技術の幅が広いほど、どの会社でも拾ってもらいやすいのも事実です。職務経歴書に書ける実績や経験の多さが、そのまま市場価値につながります。そうした意味でも、幅広い領域を扱えるコンサル会社はキャリアの初期段階で有利だと言えるでしょう。
ここまでは、事業会社とコンサル会社の特徴をフラットに整理してきましたが、最後に少しだけナウビレッジのこともお話させてください。
コンサル会社の特徴は、「ビジネスモデル・商材・技術の幅広さ」であるとお話ししましたが、
これは会社によって差が出やすいポイントでもあります。
よくあるのは、「SEOだけを担当してください」「検索広告だけ扱ってください」というように役割が決まっているケース。働くうちに「もっと幅広い支援をした方が、お客様にとって価値がある」と感じながらも、「会社の枠組み上、検索広告しか提案できない」というような理由で転職を考える人も少なくありません。
もちろん、ひとつの領域に絞ること自体が悪いわけではありません。
専門性を深めるには有効で、1〜2年取り組めばある程度の深い理解を得られます。しかし、異動が難しい環境では、一つの技術に縛られ続けるリスクもあるということです。
ナウビレッジでは、入社初期から複数の技術領域に同時並行で関わることが可能です。
A・B・Cという3つの技術の中で、BとCの技術がクライアントにより価値を届けられるなら、迷わずBやCを選んで良い。
結果として、技術の幅を広げて市場価値を高めることはもちろん、「今、目の前のお客様に本当に役立っている」という実感を持ちながら成長できる点が魅力だと考えています。
「とにかく人が良い」
本音を言うと、これが最も大きい魅力だと思っています。 ただ、自分たちで「うちの会社は人がいい」と言っても、説得力に欠けるかもしれません。
そこで、採用サイトにはメンバー一人ひとりが語る動画を用意しています。
実際の声や表情を見ていただければ、ナウビレッジの空気感がそのまま伝わるかと思っています。
気になる方は、ぜひ動画を通して現場の雰囲気を感じ取ってみてください。
ナウビレッジでは、「健康健全・削り・積極性」というキーワードをバリューにしています。
肉体的・精神的に健やかであり、周囲の健全さを保つ行動ができる人。たとえば、オフィスでは暗い顔をせず、ネガティブな発言を避けること。
むしろ、周囲を笑わせたり、「やります!」と前向きに応えたり、大人としての配慮や気遣いのできる人に参画いただけたら嬉しいです。
また、書籍・Web・人・経験など、あらゆるものから学びを得ようとする姿勢も大切です。これは「仕事外でも勉強を強制する」という意味ではありません。
技術的にわからないことがあれば、詳しい人に素直に聞く、社内マニュアルをすぐ参照する、物事を表面的に捉えず、仕組みから理解しようとするといった、日常の中で知識を磨き続ける姿勢のある方はご活躍いただける環境だと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
マーケティング職のキャリアに、正解はありません。事業会社でプロダクトを愛し抜く経験も、コンサル会社で多様な案件を渡り歩く経験も、どちらにも魅力があります。
大切なのは、「自分はどんな価値を提供したいのか」「どんな環境で成長したいのか」を考え、納得できる一歩を踏み出すことです。
この記事が、あなたのキャリアを考える上での小さなヒントになったなら、とても嬉しく思います。そして、もしナウビレッジに少しでも興味を持っていただけた方がいましたら、気軽に話を聞きにきてください。
また今回の記事ではお伝えしきれていない、ナウビレッジの情報が下記のサイトにたくさん集約されているので、ぜひご覧ください!