名前:鈴木さん
所属:ソリューション事業部 クリエイティブ室
大学: 2021年卒業
職歴:2024年1月にホリプロデジタルエンターテインメントへ入社
趣味:ダンス
こんにちは、採用広報の本屋敷です!
今回は葛飾区のTikTokアカウント運用を担当している社員にインタビューしました!
最初は「本当に自分にできるのか…?」という不安を抱えながらのスタート。
しかし、地元の空気を肌で感じながら試行錯誤を重ね、動画は大きな反響を呼び「TikTok Awards Japan 2024」で最優秀賞を受賞するまでに。
地域の魅力をエンタメの力で発信し続けた挑戦の裏側について、ぜひご覧ください!
葛飾区のTikTokアカウントの運用を担当をすることになったキッカケを教えてください!
キッカケは、入社して試用期間が終わろうとしていた時に「やってみない?」と声をかけていただいたことでした。
私自身地方出身で、地方創生や地域活性化に興味を持っていたこともあり「自分にしかできないことがあるなら挑戦しよう」と思った一方で「本当に自分にできるのだろうか」という不安も大きかったです。
もともと自分に自信があるタイプではなく、高校や大学受験で失敗を経験していたり、以前の職場でも「これが成功した!」と思える体験が少なかったため、何事にも慎重になりがちでした。
また、ホリプロデジタルに入社して最初に担当するプロジェクトがこの大きな案件だったこともあり正直戸惑いもありました。
しかし、上司の久保山さんからの「不安なこともあると思うけど大丈夫!俺もサポートするから!」という言葉に後押しされ、チャレンジを決意しました。
大変だったことは?
“葛飾区”という名前は知っているけど、その地域についての知識がほとんどない状態からスタートしたことです。
最初は行政のパンフレットや資料を読み込んでいましたが、それだけでは地域の魅力を掴むことはできませんでした。これではダメだと思い、自ら現地を訪れ、街を歩き回ることでリアルな情報を自分から得るようにしていました。刑事ドラマでよく出てくる「現場100回」のような感じですね(笑)。
撮影の合間や帰り道も少し遠回りをして気になる場所に立ち寄るなど、地道なリサーチを重ねました。
実際に地元の方々から教えていただいた情報を基に企画を練ることも多く「地元の空気感」を肌で感じる動画づくりを心がけていました。
ただ情報を伝えるだけではなく、地元の温かさや魅力をどう映像で表現するかを考えることが課題でしたし、アカウントを運用していく中で重要なポイントだと実感しました。
投稿した動画のコメントには「懐かしい気持ちになった」「葛飾区民でよかった」といった言葉をいただき、とても嬉しかったです。
現地リサーチを重ねたからこそ、地域に寄り添ったリアルで共感を呼ぶコンテンツを制作することができたと思っています。
このプロジェクトで特に印象に残った経験は何ですか?
ホリプロデジタルでは「エンタメ×マーケティングで原石を磨き続ける」というミッションを掲げているのですが、葛飾区はたくさんの魅力がある「原石(地域)」だなと感じました。
葛飾区の伝統工芸を取り上げた際には、職人の方たちのこだわりや温かみを感じられる動画を追求しました。実際に視聴者さんからは「自分の地元を誇りに思える」といったコメントをいただき、大きな励みになりました。
他の動画のコメント欄では地元の人たちが「ここ行ったことある」「懐かしい!」といった会話を楽しむ様子を見て、単なる情報発信から一歩踏み込んで「人々が自分の地元を再発見し、誇りを持つきっかけ」を提供できたなと感じています。「原石」をどう磨き、輝かせていくかを考える力が自分の中でより深まりました。
また、このプロジェクトではマーケティング的な視点を活用することの重要性も学びました。これまでは、クリエイティブ制作と分析をそれぞれ別の業務として行っており、自分のクリエイティブを自ら分析することがありませんでした。
しかし、このTikTok運用を通じて制作した動画を投稿後、データをもとに分析し、その結果を次の制作に活かすというサイクルを何度も経験しました。
この経験から、クリエイティブ制作とマーケティングの分析を結びつけることで、「点」で行っていた作業が「線」で繋がり、より定量的な思考で価値を生み出す力を身に付けることができたと感じています。
自分の感性にマーケティング知識が加わり、それがクリエイターとしての強みをさらに高めてくれたと実感しています。より説得力のあるクリエイティブを生み出せるようになったことも、自分自身としても大きな成長です。
エンタメの力を実感した場面はありますか?
2つあります。
1つ目は葛飾区の伝統工芸を取り上げた動画が240万回以上再生され、国内外から大きな反響をいただいたことです。
この動画は葛飾区に住む人だけでなく、日本のことを世界に発信したい!という想いからノンバーバル表現にこだわりました。
その結果、日本国内のみならず、世界中の視聴者に広く届けることができ、エンタメが持つ力を実感する機会となりました。また、自分のディレクションした動画が「TikTok Awards Japan2024」の Public Sector of the Year にて最優秀賞を受賞できたことも嬉しかったです。自分が面白い!と思って制作したものが数値だけでなく、賞を受賞するという形でも評価をいただいたことで自分のクリエイティブに自信が持てるようになり、自分の仕事とその可能性にワクワクできるようになりました。
2つ目は動画制作の過程そのものがエンタメなのかも知れないという発見ができたことです。
撮影現場での関わりを通じて協力してくださる皆さんが楽しみながら協力してくれたり、その経験が動画への関心や地元への愛着を深めるきっかけになったりと、エンタメが生み出す輪の広がりを目の当たりにしました。
この気づきを軸に、新たなプロジェクトでもその可能性を広げていきたいと思っています。
これから挑戦したいことを教えてください!
「世界にエンタメは必要だ」というビジョンを実現するために、今回のプロジェクトで得た学びを活かしていきたいと考えています。
特に今回、SNSは若年層だけでなく幅広い層に届く可能性を持つと実感したことが大きな発見でした。これを踏まえ、これからはさらに多様な層に向けたエンタメコンテンツを作り、誰もが楽しめる世界を目指していきたいです。
そして、地域そのものや地域にある資源はもちろん、チームや自分自身という「原石」を磨きながら、世界中の人々に喜びや感動を届けることを目指して、これからも挑戦を続けていきたいです。
ソリューション事業部 部長 久保山さんより
最初は少し心配もありましたが、真剣に向き合い努力する姿を見て「この子ならやれる」と確信しました。
地方出身という背景や人情味のある性格も葛飾区にうまく馴染むと思いましたし、何より自信をつけてもらいたいという気持ちもありました。
その結果「ずっきー=葛飾区」というイメージを確立し、最優秀賞まで獲得!
本当におめでとう!(彼女のことはずっきーと呼んでいるので(笑))
1年目でここまでやり切り、会社の強みとなる実績を作ってくれたことを誇りに思います。次のフェーズでは、TikTokの運用にとどまらず、TikTokを活用しながら新たな事業や取り組みを生み出し、地域全体の魅力を発信していくことを期待しています!