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【代表取締役社長/岸 陽一郎】夢を持ち、こどもたちに夢を見せられるような人になってほしい

日本で最高の予備校を作りたい。

当社は父が運営していた、学習塾「明昭義塾」を受け継ぎ、設立されました。最初は小中学生向けだったのですが、高校生向けの授業も始めようと、東進ハイスクールの映像授業を取り入れたのです。ちょうど私が高校生の時でした。私自身も塾に通い授業を受けたのですが、あまりの質の高さに衝撃を受けたのを覚えています。実際、その授業を受けたおかげで、第一志望だった慶應義塾大学に合格できたと言っても過言ではありません。


大学入学後、私は自分で学費を工面する意味でも、父に「この映像授業を活かした予備校の経営を任せてほしい」と相談しました。
授業は一流講師のものを取り揃えていますので、商品力は十分と考えていました。同時に、周囲のサポートも加えれば、より優れた予備校になるのではないか。実際、私自身、周囲の人に力を借りて合格を導き出せたのです。そう、「人」の力を上乗せさせなくてはならない、それがモチベーション(Motivation)を管理、サポート(Support)して合格までをガイド(Guide)する、MSGという当社の理念につながっています。
予備校を手がけるに当たり目指したのは、最高の授業と最高の人=社員(スクールマネージャー)で作り上げる、日本一の予備校です。


ビジネスチャンスが大きく、良心の呵責を感じさせない産業。

新生・明昭義塾、現在のMSGは私を含め、大学生が創業メンバーの中心となりました。成功させたいという思いは強かったので、営業の電話を掛けたり、大学生ながら高校に営業に行ったりしていましたね。その甲斐あって、生徒数は在学中に400人の規模になりました。ただ、実はこのまま予備校の経営を続けるか、他の一般企業に就職するかという点では迷う時期もありました。
そんな私の迷いを断ち切らせたのは、これほど良心の呵責がなく、人に感謝される仕事はない、という現実です。さまざまな業界の方にお話を聞くと、多少なりとも裏と表の部分があることがうかがい知れます。一方、教育に関してはそれがまったくない。それどころか、合格の際には感謝までされるのです。

また、教育は斜陽産業なのではないかと、よくある懸念についても熟考しました。確かに子どもの数は減っているかもしれませんが、依然として塾は多くあり、市場規模は決して小さくありません。当社単体で見た場合、伸びる余地は十分にあります。淘汰が始まっているのなら、淘汰する側に回ればいい。さらには、海外にも市場はある。私は、当社のビジネスを成長ビジネスだととらえています。実際、創業以来、業績は伸びているのです。


生徒と共に学び、学び進んでいく。

当社には自社で雇用している講師はいません。授業はすべて東進のライブラリーを利用していますが、より適切に授業を提案するため、全社員に映像授業を受けてもらっています。
背景には、「いい先生であるためにはいい生徒であるべき」という私の原体験があります。自分が学び、できるようになった過程を生徒にも伝えてほしいのです。
そもそも、自分のよく知らない授業を生徒や保護者にどう提案するのでしょうか。中身をよく知った上での提案は、当然のことながら、説得力も違ってきます。

このような背景がありますので、当社に入社するのに勉強ができる必要はありません。これは社員にもよく言っていることですが、むしろ、勉強ができるのは不利な側面があります。なぜなら、最初からできる人は「勉強ができるようになる過程」がわからず、生徒とも成功体験を共有できないからです。もちろん、だからといって活躍できないということはありませんが、生徒との関りという点については、他の人の2倍3倍の努力が必要になるかもしれませんね。
なお、「自ら率先する」は、私自身が今でも大切にしていることで、私は勉強はもちろん、ビラ配りも社員と一緒に行うようにしています。


仕事とプライベートを両立させる。

当社はワークライフバランスをとても大事にしています。業界では珍しく土日休みですし、年間休日は120以上、残業はほとんどありません。先ほど、映像授業を受けてもらうと言いましたが、すべて勤務時間内でのことです。勤務に関することを時間外でやってもらうことはないと断言できます。当社が社員のプライベートも大切にしているのは、仕事とプライベート、両面で夢を持ち、実現に向けて一生懸命になってほしいからです。

スクールマネージャーは、生徒たちが身近に接する大人の一人です。その大人が、毎日残業で休みもなく、夢と聞かれれば会社で出世すること、生徒を合格されること、それがすべてだと言われて、生徒たちは夢を持てるでしょうか。とてもそうは思えません。仕事で頑張りながらも、その一方で、例えば、世界一周やスポーツに打ち込むこと、あるいは「休日は家族と一緒に過ごしているんだよね」と、嬉しそうに話す姿を見れば、「自分もああなりたい」という思いも沸いてくるでしょう。働くときは働き、休みの日にリフレッシュしていい笑顔で生徒に接する。背中を見せるではありませんが、社員には生徒たちの憧れの対象になってほしいのです。

生徒は生徒で、勉強という学生の本分を頑張りながらも、部活動や趣味、恋愛など青春に打ち込んでもらいたい。勉強だけでも青春だけでもダメです。両立させるのが、社員に対しても生徒に対しても、強く求めていることなのです。


大切なのは、失敗を糧に成功すること。

誤解してほしくないのですが、社員に楽をさせたくて休みを多くしているのではありません。自分が休暇を取っても仕事に支障を出さないようにするためには、周りのスタッフを育てることは必須です。
また、ダラダラ時間を使っても評価されないので、就業時間の8時間のうちにしっかりと仕事を終わらせる必要もあります。その意味で、厳しい面があることは理解してもらいたいと思っています。
当社の社員は、中途入社が大半を占めます。転職を考えるからには、必ずしも仕事が順調にいっていなかったところもあるでしょう。具体的に何らかの失敗をしたのかもしれません。しかし、それでいいのです。その失敗をぜひ当社での成功の糧にしてください。

私は、仕事だけがすべてですという人にも、成功の経験しかありませんという人にも、魅力を感じません。特に成功しかしていないという人は、一度のつまずきでポキリと折れてしまうもろさがあると感じています。成績が伸び悩む生徒の苦しみも理解できないでしょう。

実は私にも大きな失敗の体験があります。設立当初、私はワンマン経営をしていました。口癖は「自分でやったほうが早い」で、そのような私に嫌気がさし去っていった社員もいます。私自身は体を壊し、1年間入院しました。そのことがあり、チームワークを大切にする今の経営スタイルが出来上がっていったのです。あの時の体験にとても感謝しています。


「社員第一を掲げ、さらなる飛躍を目指す。」

現在、当社は神奈川と愛知に約50校の校舎があります。当然、ここにとどまるつもりはありません。日本国中いくつもの展開先が残されています。これに加え、海外の日本人向けに校舎を設立することも視野に入れています。繰り返しになりますが、ビジネスチャンスは多く残されているのです。これからさらなる飛躍を目指していきます。
同時に、私自身のプライベートな目標としては、2人の娘がいますので、いくつになっても煙たがられない、いつまでも愛される父親でありたいですね。

最後に、当社は社員第一主義を掲げていることをお伝えさせていただきます。生徒第一を掲げても、生徒に接する社員が幸せでなければ、本当の意味で生徒を大事にすることなどできないのではないでしょうか。幸せでない人が、人をどう幸せにするのか。当社では、まずは社員に幸せになってもらいます。すべてはそこから始まります。これは偽ることのない、私の思いです。


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