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今をときめくブレークアウトの創業ストーリー vol.2

ビジネスの繋がりが無いならツクル

民泊新法施行に伴い、民泊新法における民泊管理事業の許認可も得た。民泊を開始したい事業者を見つけ、ブレークアウトでまるっと運用する事業を作る、と意気込んだ。しかしそれまで数件自分で民泊を運用していたのみ。それ以前は東京でサラリーマンを3年ほど。札幌でビジネスのコネクションがほぼ皆無だった。さらに自分が札幌初と思っていた民泊管理会社、実は数年前からいくつかの会社が既に着手し拡大していたのである。

ただ、むしろそんな状況にワクワクした。まだ誰も自分のことを知らない。顧客数ゼロ、ここからブレークアウトの名を馳せ、事業成長を実現していく。考えるだけでワクワクする。全く不可能などころか、むしろ自信があった。リクルートでそれだけのことを学べた自信はあった。

親友から300万円を借りる

とはいえ、藤田は事業を本格的にスタートさせるには資金が不足していた。自己資金がほとんどない状態である。ただ、このビジネスアイディアを展開し成功する自信はあった。

起業した時から決めていることはある。親からは絶対に金を借りないことだ。身近な人から楽して金を借りることで事業に対する責任感を減少させてしまうからだ。腹を括ると言う意味でも、親友に声をかけた。必ず上手くやるからお金を貸してほしいと。親友はろくに話を聞くわけでもなく、二つ返事で「りゅうちゃんならちゃんと返しそうだからいいよ」と、お金を貸してくれたのである。

開拓、開拓、開拓

僕が好きな営業スタイルである。札幌 不動産管理会社 とググり、片っ端から電話をかけた。電話口で断られた会社には、手作り感MAXの資料を片手に飛び込み営業を行った。30社ほど当たった段階で、飛び込み営業を行った1社から興味をもっていただき、受注に至る。

また、自分で物件を借りて運営していた頃、ブログだけは書き続けていた。民泊のノウハウを周知するブログだ。民泊管理事業を開始とブログのトップページに書いておいた。するとブログを見ていただいた方からもお問い合わせを頂き、物件内覧後、2日後に提案して欲しいとのご要望。1日で20枚のスライドをゼロから作り地元の大学の先輩と壁打ち(いかんせんビジネスの繋がりが皆無のため相談相手が大学の先輩である)。ブレークアウトが管理すべき理由をご提案。受注することができた。

「紹介してください」受注させていただいた方に必ず伝えた。そうすることで、営業活動とご紹介の2つの脈からの受注が増えた。波に乗ったのである。

ベストな民泊を追求する

民泊管理会社としてあるべき姿は、クライアントに利益を残すことである。利益を残すことで多くの人が民泊物件を預けてくれる。クライアントに利益を残すには、宿泊者にご満足いただく必要がある。満足いただくことで収益を生み続ける民泊を成立させる。徹底的に宿泊者が予約し続ける物件の特徴を探し、自社の対応の質も改善し続けた。この考え方、アクションが非常に重要であったとその後知ることになる。

第1期売上780万円、第2期売上1億3000万円へ

民泊管理業を本格化し、売上は飛躍的に成長した。ただ売上はあくまで大枠の指標である。あくまで利益創出からキャッシュフロー最大化に集中しており、第1期しかり、第2期も利益を残した。純資産を増やしていく作業だ。現在は第6期を迎えたが、第5期まで一気通貫して黒地決算である。

ここまでのお話でお分かりだろうが、ブレークアウトは一般的なスタートアップとは違う。エクイティでの資金調達は一切行わず、デッドファイナンスでのみ資金調達を行っている。デスバレーを経験することなく創業黒字を貫くスタートアップである。よって現状株主は藤田のみであり、意思決定は非常にスムーズである。

滑り出し順風満帆と思われたブレークアウト。早速の試練が訪れる。COVID-19である。

つづく

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