「後輩から不信感を持たれていた、自信ゼロのキャプテン。」――4年生たった4人のチームが、“九州制覇”を本気で目指せる集団に変わった思考法。
「あいつら、どうせ来年があると思ってる…」
後輩との埋まらない温度差に、一人で焦りを抱えていないだろうか?
「もっと本気でやってくれ!」
そんな想いが、なぜかチームに届かず空回りしていないだろうか?
F大学アメリカンフットボール部キャプテン、 Aさん。
かつての彼も、キャプテンという立場にありながら自信を持てず、チームの深刻な溝に深く悩んでいた。
これは、「感情論」だけが渦巻くチームを卒業し、思考の力で仲間を動かし、試合の結果そのものを変えてしまった、あるキャプテンの逆転の物語だ。
「どうせ無理」自信のなさが、チームに伝染していた
まず、Achieversに参加する前の状況を教えてください。
チームの目標は「九州制覇」でした。でも、キャプテンである自分自身が、その目標を心の底から信じきれていなかった。何に対してもネガティブで、その迷いはきっと後輩たちに見透かされていたんだと思います。
一番の悩みは、3年生との関係性でした。僕たち4年生は泣いても笑ってもラストシーズン。でも彼らには来年がある。「今年無理でも、来年なら…」という空気がチームに蔓延していました。
4年生はたったの4人。だからこそ、後輩にもっと本気で取り組んでほしかった。でも、その想いをどう伝えたらいいか分からなかったんです。ミーティングをしても、結局最後は「やるか、やるか、やるか!」みたいな感情論で終わってしまう。チームとして、完全に限界を感じていました。
藁にもすがる思いで飛び込んだ先にあった”答え”
Achieversとの出会いは、どんな状況だったんですか?
部活のことで一番悩んでいた時期に、監督から勧められました。正直、どんな内容かもよく知らないまま、藁にもすがる思いで説明会に参加したのが始まりです。
不思議と「怪しい」という感覚はありませんでした。むしろ、「自分の気持ちの迷いが後輩に見透かされている」という、自分でも気づいていたけど言語化できなかった課題をズバリと指摘されたようで、すぐに腑に落ちたんです。「これだ」と。
チームで参加する上で、不安はありませんでしたか?
もちろんありました。一番は「時間」です。週6で部活があって、バイトと両立しているメンバーも多い。そんな中で、みんなの時間を確保できるのか、とても不安でした。
でも、担当の佐藤さんとのコーチングを実際に体験させてもらって、その不安はなくなりました。スケジュールはリーグ戦などを考慮して柔軟に調整してくれたので、「これなら、みんなを説得できる」と思えましたね。
「この時間、意味あるんスか?」と言っていたアイツが、一番変わった
実際に参加してみて、チームにどんな変化がありましたか?
一番分かりやすく変わったのは、「試合の結果」です。
正直、最初は僕以外のメンバーはモチベーションが高くありませんでした。「睡眠時間を削ってまで、この時間に何の意味があるんですか?」と、懐疑的なメンバーもいたくらいです。
でも、面白かったのは、そういうメンバーほど、思考のプロセスに変化が見られたことでした。ある3年生は、練習中に、僕が佐藤さんから教わった「失敗を恐れないマインド」という言葉を、そっくりそのまま後輩に伝えていたんです。
長年の課題だった「試合の入りが悪い」という点も、劇的に改善されました。今までは、エンジンがかかるのが遅くて、気づけば後半という試合が多かった。それが、Achieversで課題を言語化し、解決策を考えてからは、前半からしっかり切り替えができるようになったんです。
たぶん、メンバー自身に「Achieversのおかげで変わった」という自覚はないと思います。でも、僕から見れば、彼らの“言動”は確実に変わった。 それが何よりの証拠です。
特に印象に残っている言葉はありますか?
佐藤さんの「ゴールは必ず達成しなければならないというマインドを外して、心の底から手に入れたいゴールを設定するべきだ」という言葉です。
実は僕たちのチーム、4年生4人のうち2人が怪我で離脱して、一時は「2部リーグに落ちるんじゃないか」とまで言われる絶望的な状況でした。普通なら、目標を下方修正する場面だったと思います。
でも、僕らはこの言葉を信じて、「九州制覇」という目標を絶対にあきらめなかった。この逆境の中で、高い目標を掲げ続けたからこそ、今のチームがあるんだと断言できます。
元・部活嫌いのキャプテンから、後輩たちへ
Achieversでの経験は、ご自身の考え方にも影響を与えましたか?
はい。一番変わったのは、チームへの想いです。就活中は、卒業後に部活と関わるなんて全く考えていませんでした。でも、このプログラムを通して本気で仲間と向き合ったことで、心からチームのことが好きになった。今では「卒業後も、何らかの形でこのチームを支えたい」と本気で思っています。
どんな人にAchieversをおすすめしたいですか?
「自分はリーダーじゃないから」と躊躇している人にこそ、受けてみてほしいです。
でも、個人的に僕たちのチームで一番受けてほしかったのは、「日によって気分に波があるヤツ」でした。そういうメンバーって、ノッてる時はチームを盛り上げてくれるけど、ダメな時はマイナスな発言も多い。実際、うちで「この時間意味ある?」と言っていたのが、まさにそのタイプでした。でも、結果的に一番影響を受けて、チームに良い変化をもたらしてくれたのも彼だったんです。
最後に、この記事を読んでいる大学1〜3年生へメッセージをお願いします。
偉そうなことを言っていますが、僕自身、1、2年の頃は部活が嫌いでした。高校までスポーツ経験がなくて、周りとの差は開くばかり。「どうせ自分は活躍できない」と、完全に諦めていました。
もし、あの頃の自分がAchieversを受けていたら、「自分はもっとできるはずだ」と信じて、本気で行動できていたと思う。本当に、もっと早く出会いたかった。
筋トレや技術練習はもちろん大事です。でも、君の行動を決めているのは、君自身の“思考”です。 精神面が、パフォーマンスに一番大きく影響する。
このプログラムで過ごす時間は、君の部活人生、そしてその先の未来にとって、絶対に重要な時間になると約束します。