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未経験からITエンジニアに挑戦!

【エンジニア不足という落とし穴】

この記事を読んでいる人の中で、
「2030年には最大79万人のIT人材が不足すると経済産業省が試算しています。」
という話を聞いた事がある方は、多いのではないでしょうか?

だからこそチャンスと捉えて実務未経験からITエンジニア・IT人材にチャレンジする人も多いと思います。

弊社にも来られる求職者の方でも、
「ITエンジニアが足りないと聞いたので…」
「エンジニアになるチャンスのタイミングと思ったので…」
という志望動機やきっかけを口にする事も度々あります。
またそういった謳い文句を見て、学習教材の購入やスクールに通い始めた方もいるでしょう。

ただこの「IT人材79万人不足」には続きがあります。
独立行政法人情報処理推進機構 社会基盤センター通称IPAがまとめた
IT人材白書などの文書を細かく、深く読むと“不足”の意味がネット上によくある情報と少し異なります。
そこに書かれているのは、

足りないのは“量”だけでなく、“質”も足りていない

それは
「レベルの高い人材が全く足りない」
という事を意味しています。

残念ながら未経験からITエンジニア・IT人材にチャレンジする人の中には一定数は挫折し、ITエンジニアになる事を諦めてしまう方がいます。もちろん弊社でも私たちの努力不足もあって、未経験から目指す方の中で諦めてしまう方がいます。
その中には、
「簡単になれると思っていた」
「ネットで見た情報と違う」
「スクールに行ったのにすぐ開発に携われなかった」
など理想と現実の差を感じた人もいたのではないでしょうか。

IT業界全体では、“量”と“質”共に不足しているという状況の中で、“量が不足”という情報がネットに溢れている事は「79万人不足」を助長しているのかもしれません。

ただ「IT人材は不足している」という事は事実です。



【未経験採用の求人】

未経験エンジニアの採用している会社は弊社を含めて複数存在します。もちろんその中には
https://www.wantedly.com/companies/company_2919840/post_articles/884506
にも書いたような“偽装求人”のような事を行っている会社も多数存在します。
偽装求人が成立する理由の一つが、「未経験エンジニア」の求人には多くの応募・エントリーがあるからです。実際弊社でも1ヵ月数十件の応募をいただきます。
さらに大きな規模や求人に予算を割いている会社になると1ヶ月で数百件の応募があります。ITエンジニアへの第一歩を踏み出す前の段階で、皆さんはかなりの熾烈な競争の渦に入っている事になります。

ただ前述したように真剣に未経験から採用し育成しようとしている会社は
ただ単なる“量”でなく、出来る限り“質”の高い人材を求めています。
数十、数百の応募があっても「応募してきたらみんな採用しよう」という事にはなりません。
なぜなら
採用、育成には苦労も多く、実務未経験の採用決断には覚悟が必要
だからです。

会社にもよりますが、一人採用するには数十万~数百万の採用費がかかります。さらにまともな研修をすると研修費用が発生します。その為1人採用するだけで100万円以上の費用が発生するのです。
だからこそまともな未経験エンジニアの採用を行っている会社は、
「真剣にスキルアップしたいと考えているか?」
「口先だけで乗り切ろうとしていないか?」
「自社の社風に合うのか?」
などを吟味し、悩み、覚悟をもって採用を行っています。

だからこそ会社によっては入社テストがあったり、課題やポートフォリオの提出が求められ、会社の規模が大きくなればなるほどその難易度や競争倍率は上がっていくのです。
※”質”の基準を含めた採用基準や各社が求める人材については、会社ごとで異なります。



【未経験から挑戦する際に必要な覚悟】

少々厳しい事を書きましたが、未経験エンジニアを真剣に育てようとしている会社では、
「実務未経験からITエンジニアになる夢や野望を持とう!」
と思っています。そして一人でも多くの方を「一人前のエンジニアにしたい」と考えています。
だからこそ実務未経験からITエンジニアを目指す人には覚悟をもって挑戦して欲しいです。

ここでITエンジニアを目指す参考となるデータをご紹介します。
IPAが令和2年に発表した「デジタル・トランスフォーメーション(DX )推進に向けた企業とIT 人材の実態調査」によると採用された後も努力した方がいい事が分かるデータが示されました。 

①    自主的な勉強をしない割合
  先端技術を扱う人   26.2%
  先端技術を扱わない人 51.6%

②    自己学習の投資額の月平均
  先端技術を扱う人       12,780円
  先端技術を扱わない人 3,920円

③    自己学習の月平均時間
  先端技術を扱う人        11.7時間
  先端技術を扱わない人  4.3時間
※先端技術とはデータサイエンス、AI・人工知能、IoT、デジタルビジネス/X Tech、アジャイル開発/DevOps、AR/VR、ブロックチェーン、自動運転MaaS、5Gを指している。

これを見る限り先端技術を扱っている人は、約2.5~3倍程の学習投資を行っている事が分かります。
ではこれからITエンジニアを目指す方や今駆け出しのエンジニアとしてスタートしている方に質問です。先端技術に触れているITエンジニアの方々は、

              ●先端技術に触れているから自己投資しているのか
              ●自己投資しているから先端技術に触れているのか

どちらだと思いますか?

私は未経験からエンジニアを目指す人や駆け出しの方が考えるべきは、当然後者一択だと考えます。前者を考える人は、周りや環境のせいにしてしまう人だからです。つまりそもそも未経験から活躍するITエンジニアになる事を心のどこかで諦めているという事になります。



【見えている未来】

IT人材の数を増やす一つの方法として今私たちがいる日本という国が行っている施策を見ると、ある程度の未来を予想する事が出来ます。
2020年から小学校でプログラミング的思考を養う学習が開始されました。
さらに2021年からは中学校でプログラミング教育が開始されました。
つまり早ければ2030年前後には、義務教育としてプログラミングを行ってきた、1990年代~2000年代生まれの「デジタルネイティブ」という世代のように、「プログラミングネイティブ」という世代が社会人として出てくることは間違いないでしょう。
ビル・ゲイツは14歳の時に、
ザッカーバーグは高校時代に、
イーロンマスクは12歳の時には
プログラムを作っていました。ただこれからの世代では、そんな人材が当たり前のようになるかもしれません。これから世に出る前の世代がするべき事は、徹底的な学習着実な実務経験です。

ITエンジニアは“論理的思考力”が問われます。だからこそ今ある“現実”の正しい情報とそこから考えられる論理的な答えを導き出して、未来に輝くITエンジニアになっていただきたいと思います。そして私たちも素晴らしいエンジニアが活躍する場となり、新たな文化を拓く会社になっていくことを目指しています。

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