スタートアップの成長を支えるバックオフィスの役割は、単なる管理業務にとどまりません。業務のスピードを上げ、経営の土台を築く存在として、組織全体をリードするポジションです。
株式会社Minatoでは自律的な組織づくりを実践しながら、バックオフィスのDX推進と権限移譲を加速させています。その中心人物が、執行役員の山本寛人さん。エンジニアから異色のキャリア転身を遂げ、バックオフィスの改革をけん引しています。
今回は、Minatoが求めるバックオフィス責任者の役割や挑戦、そしてどのような人材を求めているのかを掘り下げます。(読了目安:約7分)
目次
プロフィール
「エンジニアからバックオフィス責任者へ」異色のキャリア転身の背景
「自律的な組織づくり」で、スピードと裁量を兼ね備えた仕組みに
「ただの管理業務ではない」経営の土台を築くバックオフィスの役割
プロフィール
山本寛人
元よしもと所属の芸人を経て、プログラミングの知識を活かしウェブ制作会社でエンジニアとしてセカンドキャリアをスタート。その後、パーソルグループで人材系プロダクト開発に携わり、2019年よりRepro株式会社に入社し、SalesOpsやコーポレートIT組織のマネジメントに携わる。2022年より株式会社Minatoに参画し、バックオフィス未経験ながら責任者として入社。現在は執行役員(ディレクター)として、経営にも関与。エンジニアとしての経験を活かし、社内のDX推進にも注力している。あだ名はBoi(ボイ)さん。
「エンジニアからバックオフィス責任者へ」異色のキャリア転身の背景
ーー2022年にMinatoに入社されたとのことですが、現在、バックオフィス責任者としてどのような業務を担当しているのでしょうか。
山本氏: 経理・財務、人事、法務、総務、ITなど、バックオフィス全般を統括しています。PRや採用は別の者が担当していますが、私のチームはそれ以外のバックオフィス機能を担っていて、チームは5~6人で構成されています。
ーー山本さんはもともと、バックオフィスとして入社する予定ではなかったんですよね。
山本氏: 最初、Minatoには知人の紹介で、業務委託として社内システムの開発に携わる予定でした。ですが、当時のバックオフィス部門の担当者全員が同時に退職するという出来事が発生したことで、急遽責任者として入社することになりました。
とはいえ、バックオフィスは未経験。入社後すぐに直面したのは、大量の引き継ぎでした。経理・財務、人事、法務など、多岐にわたる業務を同時期入社の3人で2カ月で習得する必要があり、なかなか大変でしたね。
短期間での学習と適応が求められるハードな環境でしたが、その経験がバックオフィス全体の流れを理解する大きなきっかけになりました。
ーーバックオフィス未経験にもかかわらず、入社を決めた理由は何だったのでしょうか。
山本氏: 会社の文化に共感したことが入社を決めた大きな理由です。特に、雄太さんの「やったことないことは無理だと諦めず、まずはやってみよう!」という姿勢が会社全体に根付いているところに、業務委託で働いていたときから魅力を感じていました。
また、雄太さんはNetflix Japan、Facebook Japanといったシリコンバレーの有名企業での経験を持ち、意思決定のスピードや裁量の大きさを重視している点も一緒に働きたいと思った理由の一つです。「とにかく動いてみることが大切」という考えに共感し、この環境なら挑戦できると感じました。
さらに、バックオフィス業務においても既存のやり方に常に疑問を持ち、業務の効率化やDXを推進するというビジョンを聞き、今までのエンジニア経験を活かした組織づくりができると思いました。
「自律的な組織づくり」で、スピードと裁量を兼ね備えた仕組みに
ーー自律的な組織づくりとは、具体的にどのようなものでしょうか。
山本氏: 最新のITツールを積極的に導入し、業務効率化のための投資にも前向きな組織です。他社では稟議を何度も通さなければならないようなツールの導入も、ここではスピーディーに決まることが多いですね。
例えば、社員の提案をもとに郵便物のクラウド管理サービスを導入しました。これによって、紙の郵便物を管理する手間がなくなり、リモートワークでも安心して仕事ができるようになりました。
また、Web会議の議事録を自動で作成するツールもほかの社員の声をもとに取り入れました。これまで手作業で記録していたものが不要になり、会議が終わった直後に要点が整理された議事録が自動で作成されるので、情報共有が早く、正確にできるようになりました。その結果、仕事の効率も上がっています。
ーーMinatoは「権限委譲」もカルチャーの一つですよね。
山本氏: 社員が主体的に判断しやすい環境を整えるため、可能な限り権限を委譲しています。一般的な企業では、予算執行やツール導入に長い承認プロセスが必要ですが、Minatoでは各メンバーが自ら考え、実行できる仕組みがあります。もちろん、経営と連携しながら判断する場面もありますが、意思決定のスピードが圧倒的に速いのが特徴です。
また、Minatoは「自由と責任」のバランスを大切にしており、裁量を持つことで主体的に動ける文化が根付いています。社員一人ひとりが「こうした方がいい」と意見を出しやすく、それをすぐに実行できる環境が整っている点も魅力です。
もちろんその分、責任も伴いますが、自分の行動がダイレクトに組織へ影響を与えるため、大きなやりがいを感じながら働けています。
ーー働きやすさについてはいかがですか。
山本氏: スタートアップでありながら、設備や環境面で過度な節約をせず、社員が働きやすいよう細やかな配慮がなされている点がありがたいですね。フリードリンク&スナックもあり、出社する社員が快適に働ける環境が整えられていると思います。
また、学習やスキルアップに対する投資も積極的に行われており、外部のセミナーや研修費用の補助も充実しています。個人的にはトイレが綺麗なので、出社も苦ではありません(笑)。
「ただの管理業務ではない」経営の土台を築くバックオフィスの役割
ーー今後のバックオフィス組織について、どのようなビジョンを持っていますか。
山本氏: Minatoではバックオフィスを単なる管理業務ではなく、会社の成長を支える経営の土台と考えています。企業の成長フェーズに応じて、組織のあり方やオペレーションは大きく変わります。その変化に柔軟に対応しながら、組織の目標を達成するため、既存の業務や制度を見直し、再設計する考え方を大事にしています。知識やスキルに加え、「こうしたらもっと良くなる」という発想を持ち、積極的に提案、実行できる方と一緒に組織を進化させていきたいですね。
ーー現在、バックオフィス責任者を募集しているとのことですが、どのような方が活躍できると思いますか。
山本氏:Minatoのバックオフィスは財務や経理、法務といった業務を担うだけでなく、経営層とともに組織をリードし、会社の意思決定にも関わっていく大切な役割を担います。
そのため、以下のような方にぴったりの環境だと思います。
・主体的に行動し、経営視点を持って意思決定をしたい方
・財務・経理・法務の経験を活かしつつ、新たな領域にも挑戦したい方
・業務の最適化が得意で、クラウドやAIを活用して効率化を進めたい方
・組織全体を俯瞰し、長期的な視点で会社の成長を支えたい方
私たちのチームは、経営者とともに「会社がどのように成長していくか」を考えながら、その実現に向けて取り組むことを大切にしています。単なるルーティンワークに留まらず、経営の意思決定にも深く関わりたい方には最適な環境です。
ーー応募を考えている方にメッセージをお願いします。
山本氏:Minatoでは、バックオフィスを単なるサポート部門ではなく、「会社の成長を加速させる戦略的パートナー」と考えています。そのため、経営戦略を理解し、自ら考えながら動ける方と一緒に働きたいと思っています。
私が立ち上げた組織ですが、後任のバックオフィス責任者には、ぜひ自分らしい形に進化させていってほしいと考えています。権限を引き継ぎながら、のびのびと主体的に取り組んでもらえたら嬉しいです。
「こうすればもっと働きやすくなる」「こんな仕組みがあればみんなが助かる!」そんなアイデアがあれば、ぜひMinatoで一緒に実現しましょう。
取材・執筆・撮影:橋本岬
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