こんにちは!株式会社ドズルインターン生のさんちゃんです。今回は2024年12月16日に公開された、代表ドズルのインタビュー記事をご紹介いたします。
「人生というゲームをもっと楽しく」するため、会社としてどのような目標を掲げているのか、どのような思いが込められているのか…。ドズル社が大切にしている価値観が全てこちらの記事に綴られています。ぜひ最後までお読みください。
ドズル社は2024年、クルー(社内で「社員」を指す呼び方)が30名規模に。組織が大きくなったタイミングで、人事制度とともに策定したのが「羅針盤」です。
「ドズル社が向かう目的地と、そこへどんな仲間たちと共にどんな方法でたどり着くのか」を明文化したという羅針盤について詳しく聞くため、代表のドズル氏にインタビューを実施。
ドズル社が変わらず大切にする思いとは?ドズル氏は今、会社に対してどんなことを感じているのか?この記事を読めば、ドズル社の現在と未来がまるっとわかります!
※部署名や各制度、社員に関わる情報、チャンネル登録者数などの情報はインタビュー当時のものです(2024年11月)
ドズル社が大切にしたい、変わらない思いが込められた「羅針盤」
——まず、ドズル社の「羅針盤」とはどんなものなのか教えてください。
ドズル
簡単に言うと、ドズル社のクルーが、どういう目的地に向かっていくのか、そして仲間たちとどんな方法でそこに行くのかを指し示すものです。
——具体的にはどのような構成になっているのでしょうか。
ドズル
羅針盤は、大きく分けて「テーマ」「クルーイズム」「ナビゲーション」という3つの要素で成り立っています。
まず、テーマはドズル社の会社組織としての存在意義を示すもの、クルーイズムはテーマ実現のために必要なマインドとスキルを表したものです。ゼロから突然生まれた概念ではなく、私たちが日頃から当たり前に大切にしている考え方を定義したものになっています。
そしてナビゲーションは、ドズル社がテーマを実現するために、次の目的地とそこに辿り着くまでの戦略を示すものです。
——そもそも、この羅針盤を策定した背景とは?
ドズル
クルーの人数が30名となるにあたって、ドズル社では2024年度下半期より正式な人事制度を導入しました。求められる人物像や行動、評価基準について、組織としてきちんと共通の認識を持とうと考えたんです。
その上で、そもそもドズル社は何を目指し、そのために何をするのかを改めて定義・明文化する必要があると感じました。
——というと、これまではそういった指針はなかったのでしょうか?
ドズル
いえ、もともと簡単なものはありました。クルーの人数がある程度増えたタイミングで1年ほど前に作って、運用していました。今回の羅針盤は、人事制度の策定に合わせてアップデートした形です。
個人ではなく会社として仕事をしていくからには、やっぱりドズル社の掲げるテーマに共感してくれる仲間たちと一緒に何かを成し遂げたいなと思っていて。
目的地へ向かうにあたり、みんなの解釈や目指し方がバラバラになってしまわないように、「羅針盤」という形で言語化をして、みんなで共有できる状態にすることに大きな意義があると考えています。
成し遂げたいことは、「テーマ」の実現に尽きる
——羅針盤を構成する3つの要素についてもう少し詳しく知りたいです。まずは「テーマ」について聞かせてください。
ドズル
私たちは「人生というゲームをもっと楽しく」というテーマを掲げています。
私は、生きていく中で「楽しい」という感情をすごく大切にしていて。仕事って、生活の中でもとくに多くの時間を充てるものですよね。だからこそ、仕事を楽しむことが幸せにも直結すると思っているんです。
そして、私たちが楽しく仕事をして生み出したコンテンツによって、あらゆる人の日常がもっと楽しくなっていけば、こんなに幸せなことはありません。そんな思いを込めて、このテーマを設定しています。
——「人生」ではなく「人生というゲーム」なのが、ゲーム実況コンテンツを制作するドズル社らしいですね。
ドズル
私は本当に小さな頃からゲームが大好きで、いろいろなジャンルのゲームに触れてきましたが、人生ってゲームに似ているなと思います。
ゲームって、ただただ楽しい場面ばかりではありません。ときには敵に勝てなかったり、今の自分が持つステータスやスキルでは乗り越えられない壁が立ちはだかったり。
でも、その壁をあらゆる方法で乗り越えることで、レベルが上がっていきます。つまり、自分自身の成長につながる。そうして、また新たな敵や壁にぶつかって……と、このプロセスはまさに人生そのものなんですよね。
人生をゲームとして捉えて、今ぶち当たっている壁も楽しんで乗り越えていけるといいなと考えて、あえて「人生」ではなく「人生というゲーム」にしました。自分でもすごく気に入っている表現です。
——言葉選びにもこだわりが感じられます。
ドズル
もともとドズル社内では、事業部を「シップ」と、社員を「クルー」と呼ぶなど、事業運営を航海になぞらえています。そこから「羅針盤」というワードチョイスにもつながりました。
羅針盤も、テーマやナビゲーションに関してもそうなんですが、私の中で、遊び心を常に持っていたいんです。
——遊び心ですか。
ドズル
ゲームも世界観が大事じゃないですか。ただストーリーや構造が面白いだけではなくて、グラフィックや音楽、登場するキャラクターやアイテム、ゲームを構成するすべての要素が、世界観を作っています。
だから、私たちもこの羅針盤を作る上で、言葉の選び方やイラスト、図などあらゆるものに「人生というゲームをもっと楽しく」の気持ちを詰め込みました。
——先ほどお話があった通り、テーマ自体は数年前から存在していて、もともとは「人生というゲームをもっと楽しく」の前に「好きを仕事に。」という言葉も入っていたと聞きました。なぜ、このタイミングで変更したのでしょうか?
ドズル
今回、改めてテーマを見直す中で、以前の「好きを仕事に」という言葉は、ドズル社で働く自分たちが主語になっていると気づきました。
一方で「人生というゲームをもっと楽しく」は、自分たちも主語になるし、コンテンツを届ける先の人たちみんなも主語になるよねと話し合って。そこで、「好きを仕事に」という私たちの思いは変わらないものの、私たちと視聴者の皆さんをはじめ、ドズル社に関わってくださるすべての方々を対象に含められるように、シンプルな表現に絞ることにしたんです。
すべてのクルーに求められる「マインド」と「スキル」も言語化
——続いて「クルーイズム」について伺っていきたいと思います。
ドズル
ドズル社のテーマである「人生というゲームをもっと楽しく」を実現するために、必要なマインドとスキルを言語化したものが「クルーイズム」です。
ここで言うスキルは、業務別に必要な専門性や、ゲームのキャラクターが個別に持つ必殺技のようなものではありません。基本ステータスとして、すべてのクルーが持っておいてほしいスキルを43項目にして定めました。
43のスキルが列挙されたシート(イメージ)
——マインドは「エンジョイ」「アップデート」「イメージ」「フェア&オネスト」の4つに分かれていますね。
ドズル
はい、一つずつ解説していきますね。まずは「エンジョイ」から。
私は、昔から仕事を嫌いな大人たちをたくさん見てきていて(笑)、「自分はそう思いながら過ごすのは嫌だな」と幼心に感じていたんですよね。人生は一回きりしかないのに、大きな比重を占める仕事の時間が楽しくないなんて、もったいないと。
だから私たちは、まず自分たちが楽しく仕事をして、それによって生まれたコンテンツやサービスがまた誰かを楽しくする。この考えを大切にしたくて「エンジョイ」は外せないと思いました。
他の会社では、もしかしたら「楽しむよりもまず結果を出せ」という考えもあるかもしれませんが、私は楽しむことこそ最強だと思っていて。何事も楽しくやっていると、自然と関連する情報をインプットしたり、もっとうまくいくやり方を編み出せたりしますよね。楽しむことは、ちゃんと結果にもつながると考えています。
——「アップデート」についてはいかがでしょうか?
ドズル
私たちが向き合うエンターテインメント業界は、ほんの数年前の常識が今では非常識になってしまうくらい、本当に変化が激しい世界です。そんな中では、過去の成功体験に縛られず、周りの変化に合わせて自分たちも変化していかないといけません。
変化するには、今までの慣れたやり方を意識して変える必要があります。気力も体力も必要で、言うほど簡単ではありません。でも、やってみないとわからないことってたくさんあって、失敗を通じて得られるものもすごく大きい。だからこそ、とりあえずやってみる姿勢が大事かなと思っています。
実際に、ドズル社がマインクラフトをメインにゲーム実況をやろうと決めたのも、大きなアップデートの一つでした。その決断が、今のメンバー5名体制や、コンテンツの完全分業体制にもつながっています。これからも、変化を恐れずに絶えずアップデートしていきたいという思いを込めています。
——「イメージ」という言葉には、どんな意味が込められているのでしょうか?
ドズル
自分たちが仕事をするその先の相手について、常に思いを馳せながら行動しよう、というメッセージが「イメージ」です。
私たちはいつも視聴者さんにコンテンツを届けていますが「このテーマで動画を出したら、こんな反応がもらえるんじゃないかな」「動画内でこういう発言をしたら、みんなこうツッコんでくれるだろうな」と、いつも想像しながら制作しています。
独りよがりで自分たちの作りたいだけのコンテンツを出していては、きっと皆さんに心から楽しんでもらえません。そう考えているから、常に視聴者さんがどんな気持ちになってくれるか、想像することをやめたくないなと思っています。
また、「イメージ」する対象は、一緒に働くクルーも含まれています。「こうしたら周りはもっとやりやすいだろうな」と、仲間のことを思いながら仕事をすれば、一緒にもっともっといい未来を目指していけるんじゃないかなと思うんですよね。
——最後に「フェア&オネスト」について教えてください。
ドズル
すべての人たちの毎日に笑顔を届け、ドズル社のテーマを実現するためには「応援されるに値しないこと」「視聴者さんに対して後ろめたいこと」をしてはいけないなと強く感じています。
YouTubeは、作り手のリアルな感情や空気感がすごくそのまま伝わりやすい動画プラットフォームだと思うんですよね。
だからこそ、撮影時に限らず、私はみんなに応援してもらえるようなフェアかつオネストな姿勢を大切に仕事をしています。私たちドズル社で働くみんなが、応援されて恥ずかしくない態度で、公正誠実に仕事をしていきたいなと思ってます。
仲間が増えたからこそ、人生というゲームがもっと楽しくなってきた
——ここまで、テーマとクルーイズムについてお話を聞きました。最後に、ナビゲーションについて伺っていきたいと思います。
ドズル
「ナビゲーション」は、いわゆる事業戦略にあたるものです。毎週コアクルーが集まる朝礼の場で、「ナビゲーション」を元にドズル社の現在地と目指す姿を必ず伝えるようにしています。目的地を目指す上でどんな壁に直面していて、それをどう打破しようとしているのか、といった話ですね。
羅針盤の中でも、「テーマ」や「クルーイズム」は、ドズル社の土台を作るための意味合いが強いです。一方で「ナビゲーション」は、私たちがみんなで同じ景色を見られるようにするためのものです。
「ナビゲーション」——つまり目的地と行き方が明確でないと、どうしても今目の前で起きていることや日常業務でいっぱいいっぱいになってしまいます。そこで「ここを乗り越えたらどういう景色が待っているか」と、みんなが少し視野を広げて仕事に向き合えるようにしたいと考えました。
——ドズル社で働くクルーが全員、同じ目的地を同じ方法で目指せるように共有しているんですね。
ドズル
ドズル社は原則フルリモート勤務で、お互いの顔が見えない状態で働いていることもあり、共有は大事にしています。リアルで一緒に面と向かって話すのと変わらないくらいの気持ちで、日々みんなに向き合っているつもりです。
——今回、羅針盤を策定してみてどうでしたか?
ドズル
もともとあったテーマやマインドの旧版は、100%自分からの発案だったんです。でも今回は、10月にできた人事部が羅針盤の策定をリードしてくれました。
正直にお話しすると、最初は少し不安もあったんです。自分以外が作ることによって、私が大切にしているものの純度が薄まってしまったり、うまく思いが伝わらなくなったりするのではないかと。
——なんと。そうだったんですね……。
ドズル
ただ、実際にプロジェクトが始まると、そんな不安はすぐ吹き飛びました。担当のクルーはみんな、本当に全力で考えて私に意見やアイデアをぶつけてくれたんです。それに対して、自分も「たしかにそうだな」「それはちょっと違うかもしれない」と本気で打ち返せました。
羅針盤作成中における実際のやりとり(Notion上での往復書簡)
妥協せずに対話できたからこそ、ドズルという個人だけではなく、ドズル社として大切にしたい、ずっと変わらない価値観が整理、言語化できたんです。
組織として、こういうプロセスで一つのものを作れたのは、もうめちゃくちゃいいことだなと思っていて。今、ドズル社でこういった変化が起きていることも、すごく楽しいんです。仲間が増えたからこそ、人生というゲームをもっと楽しくできてるなと思いながら、いろいろな変化を楽しんでいます。
30年先のことは誰にもわからない。見えない未来にすごくワクワクしています
——会社の規模が大きくなった今、ドズルさんは組織の変化そのものも楽しんでいるんですね。
ドズル
ゲームでも、次のステージに進むと、もっとレベルを上げて新しい技を覚えて、新たなボスを倒さないといけないですよね。そんな風に、自分にとっても成長の機会がたくさんあるんです。クルーのみんなにとっても、ドズル社が成長機会の多いフィールドになっていればいいなと思っています。
——ドズル社の今後について、どのように考えていますか?
ドズル
ドズル社としては、やっぱりテーマの実現が最上位にあります。私自身、一生をかけて成し遂げたいことなんですよね。
今私たちは、毎日コンテンツを作って、たくさんの人を笑顔にできているなと自信を持って言えます。ここからさらに、私たちドズル社の存在によって、この楽しさの輪がどんどん広がっていって、みんなの毎日がもっと楽しくなればいいなと思っています。
——具体的な見通しや考えている取り組みなどはあるのでしょうか?
ドズル
未来のことは正直わかりませんし、綿密に計画しすぎてもあまり意味がないのかなと考えています。数年後ならなんとなくイメージはつくけど、20年後、30年後に世界がどうなっているかはきっと誰にも予想がつきませんよね。
その中で、私たちドズル社がやることも変わっていくかもしれません。もしかしたらYouTubeでのコンテンツ配信ではなくなっているかもしれないし、新しい形のエンタメが生まれたときに、それをメインに活動していくかもしれない。
どんどん変化していく世界の中で、その変化に対応しながら、次の目的地に向かって挑戦あるのみです。
ドズル社は絶えずアップデートができる組織なので、必ずテーマを実現し続けられると信じています。見えない未来に、今すごく私はワクワクしてます。
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