ほぼ未経験から「最強のAIエンジニア」を目指して。インターンメンバーが2WINSに飛び込んだ理由とは?【メンバーインタビュー|金 賢佑】
こんにちは!2WINSの広報担当です。
2WINSは、東大アカデミアのAI研究者が集う精鋭技術者集団です。AIの活用方法を模索している組織の共創パートナーとなり、AI活用の取組設計から、開発・実運用までを一気通貫で実現する、法人向けオーダーメイドAI開発事業を行っています。2025年3月には、東京大学「松尾研発スタートアップ®」に認定されました。
今回は、4月にAIエンジニアインターンとして入社した金賢佑さんにインタビュー。プログラミングはほぼ未経験の状態から、わずか数ヶ月間でAI開発に携わり、成長を続けている金さんに、インターンで取り組んでいる業務内容や、2WINSの環境についてお話を伺いました!
プロフィール
金 賢佑(きん ひょぬ) / AIエンジニアインターン
慶應義塾大学理工学部機械工学科3年生。大学1年次から大阪・西成での支援活動や障がい者雇用に関する学びを通じて社会課題への意識を深める。社会システムの変革手段としてAIやエンジニアリングの専門性を追求。2025年4月より、株式会社2WINSにAIエンジニアインターンとして参画。
社会の仕組みを変えるために、AIという選択を。
ーーまずは金さんのご経歴について伺いたいです。福祉活動への関心からAIエンジニアを目指されたとのことですが、その背景を教えていただけますか?
大学に入学してからは、ずっと「福祉」に関心があり、社会問題系のサークルに所属しました。特に印象に残っているのは、大学1年生の頃に参加した大阪・西成での支援活動です。実際に現地に足を運び、路上生活を送る方々の声を聞く中で、日本の中にある見過ごされがちな格差や、さまざまな社会課題の存在を肌で感じました。また、夏季休暇中には楽天ソシオビジネスや障がい者ダイバーシティ研究会の方々と共に、障がい者雇用について学ぶ機会にも恵まれました。そうした活動を通じて、「自分も社会を良くする力になりたい」という思いはどんどん強くなっていったんです。
でも一方で、自分の行動は、どうしてもマンパワーに頼るものにとどまってしまっていて、根本的な社会の仕組みを変えるところまでは届かない、という限界も感じるようになったんです。そこから、「社会課題を本質的に解決するには、専門性が必要だ」と思い直し、AIや技術の力で雇用や社会システムそのものを変えたいと考えるようになりました。
ーーその「専門性」として、なぜAI、そしてエンジニアを選ばれたのでしょうか?
技術の専門性を身につけることで、個人への直接的な支援だけでなく、社会全体のシステムに影響を与えられるような、より大きなインパクトを生み出せるのではないかと考えたんです。2WINSに入社前は、独学でプログラミングの勉強をし、Unityでキャラクターを動かしてみたり、Swiftでスマホのアプリをつくってみたりしていました。しかし、エンジニアの世界では、文法のアップデートにより短いスパンでコードの書き方が変わることが多く、本やネットなどから得た知識だけでは限界がありました。そんな中で出会ったのが、株式会社2WINSでした。
ーーなぜ2WINSのインターンに興味を持ったのですか?
理由は大きく二つあります。
一つ目は、トップの方々が東京大学の機械情報系出身で、技術者として現場の最前線に立ちながら経営も担っていることです。技術系のビジネスを展開する多くの企業では、経営陣が文系や農業系の専攻出身で、技術面はエンジニアに任せている印象がありました。でも2WINSでは、技術に精通した方が経営にも関わっているからこそ、単に高度な専門知識を身につけるだけでなく、それがどう社会に活かされるかという応用方法まで、経営視点から学べる環境だと感じました。技術で社会を変えたいという思いを持つ自分にとっては、非常に魅力的でした。
もう一つは、募集ページの中で「さまざまなバックグラウンドを持つメンバーの多様性」に触れられていたことです。私は韓国籍で、日本で生活する中で「自分は少し違うな」と感じる場面も少なからずありました。でも、そうした多様性を大切にする2WINSであれば、余計な心配をせずに、自分らしく働けると思い、入社を決めました。
「わからないことだらけ」からのスタート。AIエンジニアの最前線へ。
ーー入社から約2ヶ月。入社後のギャップや成長をどのように感じていますか?
2WINSでのインターンは、私にとってまさに挑戦の連続でした。入社前は、独学で勉強はしていたものの、プロジェクトに参画してチームでひとつのものを作ったことはありませんでした。ほぼゼロからのスタートです。正直、不安がなかったわけではありません。しかし、CEOの小川さんから「天才エンジニアはほぼおらず、みんなコツコツと経験を積むことが重要」という言葉をいただき、まずは場数を踏むことを大切にしようと思いました。実際に手を動かし、泥臭く時間をかけたことで、毎日が刺激的で、1ヶ月ごとに見えてくる世界が変わっていくのを実感しています。「ああ、こういうことだったのか!」と理解できる瞬間の喜びは、本当に大きいですね。
ーー入社後の具体的な業務内容について教えていただけますか?
入社後1ヶ月間は、LLMの仕組みなどAIの基礎知識を徹底的に勉強しました。そして、日々の学びをエンジニアブログ「Qiita」に執筆することで、知識を定着させていきました。アウトプットすることで、自分の理解度が明確になり、足りない部分も見えてくる。このサイクルが、短期間での成長に繋がったと思います。
そして、入社2ヶ月目には、早くも製造業界のDX化に関するプロジェクトに参画させていただきました。現在は、2WINSの自社プロダクトである「補助金Express」の仕様をアップデートするプロジェクトに参画し、バックエンド開発を担当しています。インターンとして働き始めて約2ヶ月半になりますが、入社して1ヶ月も経たないうちに、これほど裁量権を持って仕事に取り組めているのはありがたいです。
現在のプロジェクトは私を含めて2名で開発を進めていますが、主にLLMを用いた自然言語処理部分など、バックエンド開発を担っています。私の目標は、なるべく質問回数を減らすことです。前提として、リードエンジニアの方はいつでも親切に教えてくださるのですが、私が質問する時間を減らすことで、チーム全体の生産性向上に貢献したいと考えているんです。
また、常に新しい技術や概念に触れる中で、分からないことは当たり前です。だからこそ、自分で調べ、試行錯誤するサイクルを常に回すことを大切にしています。プログラミングの専門知識が不足していたときは本当に難しかったですが、まるでスポーツのように、時間をかければかけるほど慣れていく感覚がありますね。泥臭くても、手を動かし続けることで、以前は難解に思えたことが理解できる瞬間が増えてきました。この小さな「できた!」の積み重ねが、私の成長を支えています。
「目指すのは最強のAIエンジニア」2WINSはその最短ルート。
ーー2WINSのメンバーに共通する考え方や、社内の雰囲気について教えてください。
2WINSのメンバーに共通しているのは、まさに「技術者集団」であることです。9割以上がエンジニアで、個々が非常に高い専門性を持っています。例えるなら、最強が集まって最強のものを作り上げている場所ですね。
メンバーのバックグラウンドも多様で、東京大学大学院やインド工科大学など、世界トップレベルの学術機関でAI研究の最前線にいる技術者が集まっています。それぞれ専門分野は異なりますが、共通しているのは技術への深い探求心と、それを社会に還元したいという強い思いです。
また、活躍しているメンバーは本当に仕事を楽しんでいる印象があります。もちろん大変なこともありますが、何かを作り上げる達成感や、仲間と目標に向かっていく喜びを共有できる方が多いですね。優秀なだけでなく、コミュニケーション能力も高く、社交的で話していて楽しい人ばかりです。一般的な「頭が良い人」のイメージにあるような近寄りがたい雰囲気や、こだわりの強い職人気質はまったくなく、みんなポケモンやスプラトゥーンが好きだったりと親しみやすい一面もあります!
ーー働き方や教育制度、社内交流についても伺えますか?
リモートワークと出社は自由に組み合わせることができます。テスト期間など学業が忙しい時はフルリモートも可能で、それ以外は週に2〜3回出社するなど、ワークライフバランスをしっかり大切にできる環境だと感じています。学業とインターンを両立する学生にとっては、恵まれた環境だと思います。
また、研修・教育体制も手厚く、AIの基礎知識がゼロからでも、やる気と努力次第でどんどん成長できる場所です。リードエンジニアの方が丁寧にサポートしてくださるので、安心して学び続けられます。
社内は非常に風通しが良く、年齢も近いためか皆が真面目に仕事に取り組んでいるからこそ本音も言いやすく、困った時は助け合える信頼関係が築かれています。メンバー同士の関係性は非常に良好で、お互いの専門性を尊重し合い、高め合える環境です。困った時には遠慮なく助けを求められ、率直なフィードバックも受け入れられる、そんな社風だと思います。
ーー金さんは、どのようなAIエンジニアになりたいですか?
将来的には、AIエンジニアとして「最強」になりたいと考えています。私にとっての「最強」とは、単に技術力が高いだけでなく、その技術を最大限に活かして社会に大きな影響を与えられる存在のことです。その上で、これまで学んできた福祉分野とAI技術を融合させて、社会課題の解決に貢献したいと考えています。
AIの専門性を深めることで、一般的なエンジニアとは違う視点から福祉の問題にアプローチできるのではないかと考えています。将来的には、AI技術を使って社会全体の雇用システムを根本から変えられたらと。例えば、障がいがある方の雇用機会を増やすためのAI活用や、誰もが公平に仕事にアクセスできるプラットフォームの構築など、具体的なアイデアはたくさんありますね。今の私にとっては、2WINSにいることがその目標への「最短ルート」だと考えています。
ーーご自身の業務を行う上で、大切にされている価値観や想いはありますか?
私が業務を行う上で大切にしているのは、自分の価値を見失わないことです。周囲には優れた技術者が多く、ありがたい反面、自分との差に圧倒されることもあります。だからこそ、自分なりの成長軸や評価基準を持ち、自分の中に意味や進捗を見つけていくことが重要だと考えています。それは人によって、月末に入ってくるお給料だったり、周囲に褒められることだったりと、様々だと思いますが、私の場合は二つあります。
一つ目は、尊敬する先輩エンジニアを意識することです。私の場合、師匠のように思っているカイさん(弊社CTO)にどれだけ近づけるかを評価軸としています。カイさんのレベルに少しでも近づきたいという思いが、私を突き動かす原動力になっています。
二つ目は、過去の自分と比較することです。周りとの技術力がかけ離れていると、その差が1000から990に変わったとしても正直実感はありません。(むしろ成長が遅いのではと感じてしまいます…笑)。だからこそ、過去の自分と比較することを心がけています。私はQiitaでエンジニアブログを執筆しているのですが、昔の内容を見返して「こんな簡単なことが分からなかったのか」とか、「今の方がここの部分をもっと正しく理解しているな」とか、そう感じられた時に「成長している!嬉しい!」と思えるんです。過去の自分との比較は、モチベーションを維持する上で非常に大切なことです。
ーー最後に、この記事を読んでいる方へメッセージをお願いします。
2WINSは、風通しが良く、皆がプロ意識を持って仕事に取り組んでいるので、非常に働きやすく居心地の良い環境です。AIに関する基礎知識がゼロでも全く問題ありません。私自身がそうだったように、独学で少し触れた程度でも、実務を重ねながら学ぶことができます。
もし「もっと成長したい」「本気でAIエンジニアを目指したい」という意欲と努力量があれば、2WINSは最高の環境だと自信を持って言えます!ぜひ一歩踏み出してみてください!