また食料品を中心に様々なものが値上げされました。イラン情勢の影響で原油の供給不足が続き、ガソリン価格も先行きの不透明感が拭えません。
なにかとお金の話題が多くなる4月。
先日成立した新年度予算案は、高市首相の「責任ある積極財政」を反映した形で、一般会計の歳出総額は過去最大になりました。弊社今村不動産も5月の決算月を前に、着地点の最終調整と来期予算の策定をはじめています。
今回のnoteはそんな「お金」をテーマに書いてみたいと思います。
目次
ただ、お金が欲しかったわけじゃない。
お金を稼ぐのではなく、いかに数字を増やすかを考えていた創業初期。
稼ぐ意味より使う意義を考えるようになった。
成長速度を早めるために積極的に投資したい。
ただ、お金が欲しかったわけじゃない。
僕は昔から物欲があるタイプではありません。
高いものが欲しいとか、贅沢したいとか、そういった感覚がほとんどないんです。社会人になって働き始めた頃も、「稼ぎたい」というよりは「お金はあったほうがいい」くらいに考えていました。不動産の営業職だったのでインセンティブもあり結果を出せば給料に反映される環境でしたが、「あれが欲しいから、贅沢したいから頑張る」というタイプじゃなかったので、働いてお金を稼ぐことに対する目標のようなものはありませんでした。
ただ漠然と「お金がないことで選択肢が狭まるのは嫌だな」とは感じていました。何かしたいと思った時や、誰かに誘われた時に「お金がないからやめておこう…」となると、自分から経験や体験を放棄することになる。機会損失をしないためにもお金はあった方がいい、という考えです。
この感覚はいまも根本的には変わっていませんが、それでも会社を経営するようになってから、お金に対する価値観は少しずつ変化してきたように思います。と言っても「お金を稼ぐことが好きになった」という話ではなく、むしろその逆。お金そのものに対する価値がどんどん薄くなっていった気がします。
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お金を稼ぐのではなく、いかに数字を増やすかを考えていた創業初期。
起業から数年間は、お金に関して深く考える余裕なんてありませんでした。
以前のnoteにも書いていましたが、スタート時点の会社の全財産は、かき集めた1000万+借り入れた2000万の合計3000万。はじめて買い付けた物件は2500万で、キャッシュアウトギリギリからのスタートでした。
当時はとにかく会社をまわすことに必死で、当月の残高、数ヶ月後や半年後の売買予測…数字と睨めっこする毎日が続きました。それでもなんとか経営を続けてきた結果、少しずつ会社としての与信も上がり、新規の融資調達を行いながら徐々に事業を拡大してきました。
極論にはなりますが、会社というものは設立した瞬間から潰れる方向に向かっています。営業して売上を上げなければ、やがて資金が底を尽きてしまう。同時に、いくら売上が立って黒字だったとしても、キャッシュフローがまわらなければ倒産します。とくに売買で大きな金額が動く不動産業界は「いかに資金を調達してお金をまわしていくか」が会社の生死を分けます。
目の前の数字と直近の売買予測を細かく分析する毎日が、僕の場合は創業から3年くらいはずっと続きました。その結果、だんだんとお金そのものに対する価値観が変化していることに気がつきました。
会社が成長するにつれて、扱う金額もどんどん大きくなっていく。そうすると、それまでの個人感覚のお金ではなく、会社を動かすための「数字」として見るようになっていました。そこに大義名分なんてものはなく、あったのは「いかに数字を増やして会社を維持していくか」という、ある種ゲームのような感覚でした。
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稼ぐ意味より使う意義を考えるようになった。
そんな風に経営の視点から「お金」を見ることで、いつしか「いくら稼ぐかよりどう使うか」に重きを置くようになっている自分がいました。
お金を使えば時間を短縮できる。人を採用できる。会社の足りない機能を補える。お金そのものに価値があるというよりも、「どう使うか」で初めて価値が生まれんだと考えるようになったんです。語弊があるかもしれませんが「お金=超便利な道具」という感覚です。
会社として6期目を終えたタイミングで、起業当初からひとつの目標にしていた純資産5億円を達成することができました。ようやくここまでやってこれた…と感慨深かったのと同時に、これからどうすべきか?この時点でようやく会社として次のステップを選択できるフェーズに入ったなと感じました。
当時の会社はまだまだ小さくてスタッフ全員で10名以下の組織。ある程度の余力ができたこともあり、その規模感を維持しながら安定的に続けていくという選択肢も取れる状況でした。けれど、選んだのは会社の規模拡大=組織化でした。
ちょうどその時期、今後のあり方をどうするか、社内で会議を重ねながら企業としてのブランディングにも着手していました。僕たちは何のために商売をしているのか。いまの不動産業界に足りないものはなにか。会社として社会にどう貢献すべきか。弟の専務とも何度も話をしました。
導き出したのは、不動産の存在価値を上げて地域社会や経済に貢献することで、「関わりのあるすべての人々を幸せにする」という大きなビジョン。
創業から6年、たくさんの方々にご協力いただきながらここまでやってこれた。いままで関わっていただいた人と一緒にもっと成長していきたい。スタッフはもちろん、協力いただける会社様、そして社会に対して、意義のある組織を目指していきたい。
そう考えたとき、会社を大きくするのが一番シンプルだと思ったんです。その時点ではじめて、ただ会社を存続させるためにお金を稼ぐのではなく、大義名分のもとお金を使う企業活動を意識しはじめたように思います。
そこから約5年。社員数は倍以上に増えました。事務所も移転しました。社内の研修やイベントも積極的に行い、自社ブランドの新規事業にも着手しました。販管費は当時と比べられなほど増えています。
スケール化を選んだ以上、まずチャレンジしてみる。そのうえで、続けるか否かを判断する。もちろん投資してきたすべてが良かったわけではありませんが、昔より意義のあるお金の使い方ができるようになったと思います。
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成長速度を早めるために積極的に投資したい。
少し話はそれますが、僕は自分でめちゃくちゃ「せっかち」だと自認しています。テーマパークでも並びたくないし、飲食店でも待ちたくない。だから、待ち時間を短縮できるサービスのような、お金で時間を買えるものがあれば迷わず使います。その感覚は昔からありましたが、最近はよりそう思うようになりました。時間は誰にとっても平等だからこそ、そこにお金を使うのは合理的です。
組織拡大に舵を切ったこの数年は、事務所移転も人員補強もスピーディーに決裁してきました。今後は現在の組織に不足しているところ、弱いところをより早く補強するために、M&Aも選択肢のひとつとしてあります。
個人的には欲しいものもないので、時短以外では変わらずあまりお金がかからない生活のままな気がしますが、会社としてはスピード感を持って積極的に投資していきたいなと思います。