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【創業期ストーリー②】制作好きの集まりという人材構成のしくじり。新型コロナという外圧で新規事業が実現?

※画像などは後ほど入れます

私は新卒入社のサラリーマン経験が「メディア制作」であり、それを望んでいたわけですが、独立後も「メディア制作」を続けてきています。2008年までは自動車情報の「メディア制作」がメインで、会員制の自動車情報メールマガジンも56万部配信を記録するなど、忙しい日々を送っていました。

ISP(インターネット接続業者)のポータルサイトへのコンテンツ提供、という新しいジャンルの事業は順調に進捗していました。本来、大手出版社のビジネス領域だと思いますが、彼らは印刷物を書店に並べることに躍起になっているので、この時点ではネットには目が向いていません。

しかしインターネット業界は日進月歩で、同じ状況が長続きしません。BIGLOBE、ニフティ、so-net、インプレスなどへの情報提供もルーティン化していたのでは「発展」がありません。実際、2008年のリーマンショックのあおりを受けて、2010年頃から各社の予算が少なくなり、弊社の売上も減ってきました。

早急に情報の多ジャンル化が必要になったのです。そこで拡張したのが、「歯科医院」の情報と、「住宅」の情報です。いずれも、客単価が高いジャンルというのが共通事項です。また、取材先から「動画が撮れるならウチのプロモーションビデオも作ってよ」と依頼されることも増えて、制作案件の増加による売上アップが実現できました。

コンテンツの多ジャンル化は何となく目途が付いてきたものの、いわゆる「制作」事業以外の新規事業立ち上げがなかなかできません。すぐにできるものとして、「出版コンサル」「セミナー運営」「広報活動支援」などがあり、単発で受託できるものの、継続的な展開や伸ばし方の点でなぜかうまく行きません。私を含めて弊社スタッフは「制作」が好きなので、それ以外のビジネスになかなか飛び込めないという弱点がありました。

2001年以降、動画制作が社内でできるというのは大きなアドバンテージで、この受託だけでも相当に売上があがっていきました。しかし、次の事業が見つかりません。所詮、自分は制作屋なのか…と自問する日々。そうして既存事業の安定成長をさせながら、新規事業の立上げに格闘していたところ、アッという間に10年が経過して2020年が見えて来ました。新型コロナという世界的な大問題が勃発し、これによって「営業代行」に取り組むことになろうとは、まったく考えもしなかったのです。


つづく

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