こんにちは!iGrusの佐久間です。
今回は【CHRO COLUMN】シリーズ第7弾。
以前からもたびたびキャリアに関する内容をお伝えしていますが、今回はその中でも「キャリアの変化について」をお話しできればと思います。
このシリーズでは、iGrusのCHRO佐久間が、仕事や企業、キャリアや自己成長等についての情報をコラムとして共有します。
持てる限りの知識を余すことなくお伝えできればと思うので、是非読んでみてください。
目次
キャリアの「転換ポイント」
いつになったら、やりたい仕事や働き方を選べるのか?いつ昇給するのか?
キャリアについて考えていると、どうしても「いつ変わるのか」が気になります。
半年後か、1年後か、あるいはもっと先なのか…
いずれはいつか大きな転機が来て、急に仕事が変わり、給与が上がり、できることが増え、理想の働き方ができるようになる。
そんなイメージを持つ瞬間はかならずあると思います。
ですが、実際のキャリアは、それほど劇的に変わるものではないと思います。
多くの場合、キャリアは、気づかないくらい小さな変化の積み重ねでつくられます。
ある日突然「経験者」になるわけではない
未経験でIT業界に入った人が、ある朝突然「今日から経験者です!」となるわけではありません。
昨日まで分からなかったことが、一つ分かるようになる。
一人ではできなかったことが、一人でできるようになる。
質問しなければ進めなかった仕事が、自分で調べて進められるようになる。
その積み重ねの結果として、気づけば「この仕事なら任せられる」と言われるようになる。
経験とはそういうものだと思います。
大きな差は小さな行動から生まれる
例えば、分からないことがあった時に
・すぐ答えを聞く人
・15分調べてから質問する人
・自分なりの仮説を持って質問する人
がそれぞれいたとします。
一回だけ見ると、大きな違いはないかもしれません。
でも、これを毎日繰り返したらどうでしょうか?
半年、1年、3年と積み重なると、少しずつ差が開いていきます。
キャリアというと、資格取得、転職、昇進、大きなプロジェクトなど、大きな出来事に目が向きます。
ですが、それらの大きな出来事の前には大抵、誰にも見えない小さな積み重ねがあります。
「チャンスが来たら頑張る」では少し遅い
よく「良い案件に入れたら頑張る」「リーダーになったら勉強する」「PMになったらマネジメントを覚える」という考え方を耳にします。
でも実際には、順番が逆であることが多いと思います。
良い案件に入る前から学んでいる、リーダーになる前から周囲を見ている、PMになる前から、進捗やコスト、顧客のことまで考えている。
そして、そんな人だからこそ「この人なら任せられそうだ」と評価され、任される。
つまり、役割を与えられてから変わるのではなく、変わり始めた人に役割が与えられる。
そういうケースが多いのではないでしょうか。
任されていないからやらない、はもったいない
例えば、
・まだ後輩指導を任されていない
→だから人に教えることは考えず、自分の担当範囲に注力する
・まだ顧客対応を任されていない
→だから顧客のことは考えず技術のことだけに集中する
まだマネジメントする立場ではない
→だから利益やスケジュールなど、プロジェクト全体のことは考えないでいい
これらは少しもったいないかな?と思います。
もちろん、勝手に権限を越えて仕事をする必要はありませんし、寧ろ越権行為をするべきではありません。
ですが、一つ上の役割の視点を持つことはできます。
自分がリーダーだったら、どう判断するだろう?
お客様から見たら、この説明で分かるだろうか?
この作業は、どのくらい工数がかかっているのだろう?
そう考えるだけでも、仕事の見え方は変わります。
成長している人は「今の仕事」だけをしていない
もちろん、目の前の仕事をきちんとやることが第一です。
でも成長している人を見ていると、目の前の仕事をしながら、少し先も見ているように思います。
自分の担当だけではなく、その前後を見る。
今使っている技術だけではなく、周辺技術も知ろうとする。
自分が困ったことだけではなく、チームが困っていることも見る。
自分の評価だけではなく、仕事全体の成果を考える。
それらが、次の仕事を任せてもらう準備になります。
見えない努力は本当に見えないのか?
努力しているのに評価されない…そう感じることもあると思います。
確かに、努力したからといってすべてがすぐ評価されるわけではありません。
勉強している、資格を取った、自主的に何かを作った。
でも、仕事が変わらない、給与も変わらない。
そういう時もあります。
ただし、本当に重要なのは、努力を「仕事で使える形」に変えていくことだと思います。
勉強した。で終わらず、実際に仕事で使ってみたり、人に説明してみる。
成果物を作ってみたり、既にある物に対して改善提案をしてみる。
自分の担当範囲を広げる。
努力が行動になり、行動が成果になり、成果が信用になる。
そこまでつながると、周囲からも「見えない努力」が見え始めます。
頑張っている ≠ 成長している
努力することは大切です。
ただ、長時間勉強した、たくさん残業した、休みの日も頑張ったというだけで、必ず成長するとは限りません。
重要なのは、昨日より何ができるようになったかです。
例えば昨日の自分と比べて、
・質問の精度が上がった
・早く原因を特定できた
・分かりやすく説明できた
・自分で判断できる範囲が増えた
そうした変化です。
努力量だけではなく、変化を見ることが大切だと思います。
キャリアの差は何を"続けたか"で生まれる
数日頑張ることは多くの人ができます。
結局、本当に難しいのは継続することです。
1週間、1ヶ月、1年…
毎日完璧にやる必要はありません。
忙しい日も、疲れている日もあります。できない日もあります。
それでも、完全にはやめず、少しずつでも続ける。
そうした人は、時間が経つほど強くなります。
キャリアは、一度の大きな努力よりも長く続けた小さな行動の影響を強く受けます。
すぐに差が見えないときは途中でやめたくなるもの
これが非常に難しいところです。
今日勉強しても、明日突然給与が上がるわけではありません。
一度勉強会に参加しても、翌日から開発案件へ移れるわけではありません。
一つ成果物を作ったからといって、すぐ望むポジションになれるわけでもありません。
そんなことが続くと「意味があるのかな?」と思ってしまうことがあります。
ですが、キャリアの多くは、成果が見えるまでに時間差があります。
今日やったことが、半年後の案件につながる。
今学んでいることが、1年後の仕事に活きる。
今築いている信用が、数年後の選択肢になる。
そういうことがあります。
逆に「何もしなかった時間」も積み重なる
これは少し厳しい話ですが、積み重なるのは努力だけではありません。
また今度やろう。忙しいから来月から。
会社が教えてくれたらやる。良い案件に入れたら頑張る。
それを続けると、何もしなかった時間も積み重なります。
半年後、1年後。
周囲が少しずつ経験を増やしている中で、自分はあまり変わっていない。
そんな状態に容易に陥ります。
だから、完璧ではなくても、今日できる小さな一歩を止めないことが大切です。
キャリアを変えるのは特別な日ではない
転職した日、昇進した日、専門案件へ入った日。
これらは確かに、キャリアの節目です。
でも、その日だけでキャリアが変わったわけではありません。
大前提、その前に準備してきた時間があります。
勉強した時間。失敗した時間。質問した時間。
仕事を覚えた時間。信用を積んだ時間。
これらの積み重ねが、ある日、目に見える形になっただけです。
だから私は、キャリアの転機は、転機が起きた日より前から始まっていると思っています。
会社側も「結果が出た人」だけを見てはいけない
これは会社側にも言えることです。
成果が出た。資格を取った。
売上を上げた。案件が変わった。
目に見える結果だけを見るのは簡単です。
でも、その手前にある行動も見なければいけません。
以前より質問が良くなった。自分から調べるようになった。
提出物の精度が上がった。周囲を助けるようになった。
勉強会へ参加するようになった。
こうした変化も大切です。
まだ大きな成果になっていなくても、成長の兆しはあります。
会社には、その変化を見つけて、次の機会につなげる役割があると思っています。
今できることだけを見て評価するべきではない
私は、評価というものは、今の成果だけでなくこれからどこまで伸びそうかも含めて見るものだと思っています。
もちろん成果を出すことは必要です。
しかし、現在のスキルだけを見ていたら、未経験者は永遠に経験者に勝てません。
重要なのは、昨日から今日、先月から今月、半年前から今、どう変わっているのか。
成長の速度や角度を見る、という部分はとても重要です。
半年後の自分は今日の延長線上にいる
半年後、1年後、3年後、10年後。
未来を考えると遠く感じるかもしれません。
でも、未来の自分も自分であり、別の人になるわけではありません。
あくまで今日の自分の延長線上にいます。
今日、何を学ぶのか?何を聞くのか?
何に挑戦し、どんな失敗をし、どのように改善するのか?
その積み重ねが未来の自分になります。
だから、何年後かの未来だけを見て焦る必要はありません。
むしろ、明日までに何を一つ増やすか、明日は今日より何を頑張るか…
そのくらいでいいと思います。
「一気に変える」より「積み上げる」キャリア
未経験で入社して、すぐに理想の仕事や働き方ができる。すぐに給与が高くなる。
そういう採用メッセージは分かりやすく惹かれるものかもしれません。
ですが私たちは、それだけを伝えたいとは思っていません。
仕事を学び、経験し、任されるようになる。
役割が増える。選択肢が増える。
そうやって、時間をかけて自分自身の力をつくっていく。
そんな方法のが、長いキャリアでは強いと考えています。
まとめ
キャリアは、突然は変わりません。
でも、突然変わったように見える瞬間はあります。
初めて専門案件に入ったり、役職・役割を与えられたり、給与が上がったり。
或いは、転職時の条件や選択肢の幅が大きく変わった。
でも、その瞬間をつくったのは、それまでの小さな積み重ねです。
キャリアを変えるために毎日大きなことをする必要はありません。
昨日より一つでも成長している程度で構いません。
今すぐに大きな変化がなくても焦る必要はありません。
重要なのは、止まらずにとにかく歩き続けることです。
ただ、一つだけ確認してみてください。
半年前の自分より、何か一つでもできることが増えているか。
もし増えているなら、キャリアは前に進んでいます。
そしてそれらの積み重ねを続ければ、いつかは周囲から見ても分かる大きな変化になります。
最後に
今日の努力が、明日すぐに評価されないこともあります。
でもいつか振り返った時「あの時から変わり始めていたんだ」と思える日が来ます。
会社としても、その小さな変化を見逃さず、次の挑戦につなげていく。
本人も、一つずつ積み重ねていく。
その両方があれば、キャリアは少しずつ動いていきます。
大きなキャリアは、小さな行動から始まる。
私たちは、一発逆転ではなく、積み重ねによって強くなれる人と組織をつくっていきたいと考えています。
iGrusで仲間とともに努力を積み重ねて成長したい!と少しでも思っていただいた際には、是非一度お話しに来てください。