こんにちは!iGrusの佐久間です。
今回は“面談の時によくいただく質問について” シリーズ第18弾です。
今回はキャリア系の話の中でも、iGrusに入社したあとの具体的な話が中心です。
よかったら最後まで読んでくださいね!
目次
「入社したら、どんなキャリアになりますか?」
「未経験から始めて、1年後にはどのくらいできるようになりますか?」
「3年働いたら、エンジニアとしてどんな選択肢が持てますか?」
採用面談をしていると、こういった質問をいただくことがあります。
会社を選ぶ時に見る条件の定番は、仕事内容、給与、勤務地、働き方、福利厚生。
もちろん、どれも大切です。
ただ、長く働くことを考えるのであれば、もう一つ確認してほしいことがあります。
それは「この会社で時間を使った結果、自分はどうなるのか?」ということです。
今回は、iGrusで働く場合のキャリアについて、入社直後~1年後~3年後という時間軸でお話しします。
最初にお伝えしたいこと
まず大前提として、入社1年後・3年後の姿を保証することはできません。
人によって、これまでの経験、入社前~入社後の学習量、その時参画する案件、純粋な得意不得意や仕事への向き合い方など、すべて違うからです。
「1年経てば必ず開発案件に入れます」
「3年経てば必ずリモートワークできます」
「このカリキュラムを終えれば必ず年収が上がります」
そういった約束はできません。
ただし、どういう順番で経験を積んでいくのか?
何ができるようになると、次の選択肢が増えるのか?
その考え方はお伝えできます。
入社直後|まずは「仕事を任せてもらえる土台」をつくる
未経験で入社した場合、最初から開発案件やデザイン案件に入れる方は多くありません。
まず必要なのは、ITスキルだけではなく、社会人として仕事を任せてもらえる状態をつくることです。
例えば、報連相、時間を守る、指示を正確に理解する、分からないことを調べる、聞きたいことが明確かつ回答しやすい形で質問する、フィードバックを受けて修正する、といった力です。
一見すると、エンジニアの技術とは関係がないように見えるかもしれません。
また、当たり前といえば当たり前なので、そんなこと?と思うかもしれません。
ですが、実際の開発現場では、技術だけで仕事をすることはできません。
チームで仕事をする以上「この人と一緒に仕事を進められる」と思ってもらえることが必要です。
そのためには、どんな技術よりも、社会人としての基礎が出来すぎているくらいのレベルが大切になってきます。
専門職になるための学習を進める
仕事をしながら、エンジニアやWebデザイナーとして必要な知識・スキルを身につけていきます。
例えばWebエンジニアであれば、HTML・CSS・JavaScriptや、サーバーサイド言語、データベースの使い方とSQLの書き方、Gitの概念理解~使い方など、少しずつ理解を広げていきます。
重要なのは「カリキュラムを終わらせること」自体を目的にしないことです。
なぜこのコードを書くのか?
なぜこの仕組みになっているのか?
エラーが出たらどう調べるのか?
分からない時にどう質問するのか?
そうしたことまで含めて、実務につながる力を身につけていきます。
入社半年〜1年|一つ目の大きな分岐点
未経験からキャリアを始める方にとって、最初の半年~1年くらいが一つの大きな節目になります。
この頃になると入社直後と比べ、仕事にも慣れ、ITの基礎知識がつき始め、カリキュラムなどでの技術的な知識の学習が進み、少しずつ成果物が増え、コミュニケーション力や仕事への姿勢などが備わってくるようになります。
そこで、それらがどのくらい身に付いているかを見て、専門案件へ進むための準備がどこまで整っているかを判断していきます。
半年経ったから次へ…というわけではありません
ここはよく勘違いされる方が多いポイントです。
半年経った。1年経った。
だから自動的に次の案件(現場)へ移る。
そして次の案件は、より技術的な業務内容である。
というルールでも考え方でもありません。
大切なのは、時間ではなく、できることが増えているかです。
例えば、社内研修のカリキュラムを進めている。
研修内外関わらず、形になるものを制作・開発している。
分からないことを自分で調べ、ある程度自走が出来る。
最初よりも具体性が高くより高度な質問が投げられる。
慣れてきても、真面目に現在の仕事と向き合えている。
周囲とコミュニケーションが取れ、関係性を構築している。
そうした積み重ねによって、次の挑戦が現実的になります。
1年後|「IT業界にいる人」から「専門職として経験を積む人」へ
(もちろん個人差はありますが)一つの目安として、入社から1年前後経過する頃の目標として、最初の頃よりも自分のキャリアについて具体的に話せる状態を目指します。
例えば「エンジニアになりたいです。」だけだった人が、
「バックエンドエンジニア、特にPHPを用いた開発に携わりたいです。」
「コードを書くだけでなく、もっとアルゴリズムの知識を増やしたり、様々なフレームワークやライブラリをもっと使って、Webシステムの仕組みをより深く理解したいです。」
と話せるようになる。
これは大きな変化です。
なぜなら、自分が何を知らないのかが分かるようになってきたからです。
専門案件に入った後も、そこがゴールではない
システム開発、デザイン制作などの専門案件。
未経験の方からすると、それら参画することは大きな目標の一つです。
ただし、そこを最終ゴールにはしてほしくありません。
むしろ、そこからが専門職としての本当のスタートです。
最初は、指示された仕事をする。
次に、一つの小さなタスクを任されて、自分で進める。
さらに先には、機能単位で任される。
これらが当たり前に出来るようになってから、何年かして初めて設計や他の人が書いたプログラムのレビューが出来るようになり、顧客折衝やプロジェクト全体の管理責任者へと手を広げることが出来ます。
高い目標であればあるほど、少しずつ任される範囲を広げていくことが大切です。
2年目|「できること」より「任せられること」を増やす
2年目以降になると、単純な知識だけでなく任せられる範囲が重要になってきます。
問題が起きた時に報告するだけで終わらせず、自分やチームに問題が起こった時に代替案や解決策を考案して、実際に解決できる。
レビューを受けて修正するのはもちろん、自ら改善案を提案したり、他の人のレビューもして、より良い品質を目指せる。
仕様をより具体的かつ詳細に理解し、クライアントや若手へ説明できる。
少しずつ「教えてもらう側」から「任される側」へ、「頼る側」から「頼られる側」へと移っていきます。
3年後|キャリアの選択肢を増やしたい
iGrusで3年程度経験を積んだ時に目指してほしいのは、単に「実務経験が3年あります」という状態ではありません。
単なる実務経験年数ではなく、自分でキャリアを選べる材料を持っている状態です。
技術をさらに究めたい。違う開発領域やマネジメント領域へ進んでみたい。
リーダーや若手育成に関わりたい、顧客ともっと直接的に関わりたい。
お客様だけでなく社内での製品開発をしてみたい。
これらに挑戦出来る選択肢=挑戦するための武器が増えていることが重要です。
3年間で一番身につけてほしいもの
特定のプログラミング言語や技術領域への理解はもちろん大切です。
しかし、IT業界は変化が速い業界です。
今使っている技術が、数年後には別のものになっている可能性もあります。
実際に「この技術が絶対に伸びるから会社に浸透させよう」という取り組みを行って、別の技術が流行してしまい、仕事が少なくなってしまった会社もあります。
だからこそ、本当に身につけてほしいのは、特定の技術やスキルを学ぶことではなく、新しいことを自分で学べる力、すなわち自己成長力です。
分からないことを調べ、仮説を立て、試してみる。
聞いて、答えを貰って、また挑戦する。
単純ですが、この力があれば、時代が変わっても対応できます。
長く働けば必ずリモートワークできるわけではない
働き方についてもよく質問をいただきます。
特に「何年経験すればリモートワークできますか?」という質問です。
ここについては、正直にお伝えします。
〇年働けば必ずリモートになる、というものではありません。
そもそもリモートワークを採用している現場自体が市場環境によって激しく増減します。
その上で現場の業務内容、参画時に持っているスキルセット、アサインされるポジション、顧客折衝を含めたコミュニケーション能力など、さまざまな条件によって可否が決まります。
どれだけ経験があっても、コミュニケーション能力に長けていない方や、ポジション的に出社の必要がある方は、リモートワークが出来ない場合がどうしても発生します。
そして以前と比べ、現在はフルリモート案件そのものも少なくなっています。
そのため「リモート勤務を手に入れること」をキャリアのゴールにするより、リモートを含めた複数の働き方を選択できる人になることを目指した方が良いと考えています。
働き方を選べる人には、理由がある
一人で仕事を進められる。顔を合わせなくても不足ない具体的な報告ができる。
成果物の品質が安定している。問題があれば早く相談できる。
リモートワークでも、安心して仕事を任せられる。
こうした人であれば、会社や顧客から見ても、働く場所について柔軟な選択肢を持ちやすくなります。
つまり、自由な働き方は与えられるものではなく、仕事を任せてもらえる信用の先にあり、勝ち取るものだということです。
実務経験1〜3年で入社する方はスタート地点が違います
ここまで未経験入社を中心に書きましたが、iGrusでは既にIT業界で実務経験を積んでいる方とも、積極的にお会いしたいと考えています。
実務経験1〜3年程度の方であれば当然、未経験の方と同じところからスタートする必要はありません。
これまでの経験を確認し、その経験を活かせる仕事や次に伸ばすべき領域、将来目指したいポジションを考慮して最初の動きを決めていきます。
経験者の場合は、「次の3年」を考えます
当たり前ですが、既に開発の実務経験が2年ある方に、最初からHTML・CSSの基礎だけを学んでもらう必要はありません。
今まで何を経験したのかだけでなく、何が不足しているのか?
次に何を経験するべきなのか?を考えることが重要です。
例えば、バックエンドの開発経験自体はあるけれど、クラウド関連の経験が弱い。
実装経験は多くあり一人称で進められるが、設計経験がない。
技術への理解は深いが、顧客へ説明する能力がない。
そうした部分を見ながら、次のキャリアを設計していく。
経験者採用では、このようなオーダーメイドのキャリア設計を重視したいと考えています。
会社がキャリアを決めるのではなく、一緒に考える
会社が「あなたは3年後にこれをやってください。」と一方的に決める。
それは明らかに違うと思っています。
逆に「キャリアは自己責任なので、自分で考えてください。」もまた不十分です。
本人は、こうなりたい。
会社が、そのためにはこの経験が必要。
と話す。
押し付けるわけでも突き放すわけでもなく、あくまで希望から入り、現状を一緒に見て、必要なものを考え、一緒にキャリアをつくっていく。それが私たちの理想であり、会社のあるべき姿だと思っています。
「3年後」をどう考えればいいのか
まだ「〇〇を極めたい!」「〇〇になりたい!」と決まっていなくても大丈夫です。
最初から3年後の職種や役職を決める必要はありません。
代わりにこう考えてみてください。
3年後、自分でできることを今よりどれくらい増やしたいか。
何が出来る人になっていたいか。
或いは、何が出来ない人になりたくないか。
例えば、重要な仕事は自分に任せてもらえる。
後輩を教えられて、自分のチームを持っている。
顧客と仲良くなり、現場とクライアントとの架け橋になる。
要件定義~設計~実装まで一人で出来る。
こうした姿でも十分です。
会社を見る時は「入社直後」だけを見ないでほしい
求人を見る時はどうしても、初任給や最初の業務内容、休日やリモートなどの働き方といった、入社直後の条件を見てしまいがちです。
もちろん判断材料としては大切ですし、こだわるのは悪いことではありません。
ただそれだけではなく、一度、その会社で働く自分を少し先まで想像してみてください。
1年後、自分はその会社で何をしているだろう。
3年後、自分は何ができるようになっているだろう。
任される仕事は増えていますか?選択肢は増えていますか?
もしその答えが見えないのであれば、面接で聞いてみてもいいと思います。
私たちは「3年後」を説明できる会社になりたい
採用する側として、私たちも「未経験歓迎、研修充実」だけでは不十分だと思っています。
その先に、どう成長するのか、何ができるようになるのか。
どんな選択肢があるのか。
そこまで説明でき、想像してもらう必要があります。
もちろん、未来を約束することはできません。
でも、成長するために何が必要なのか?会社としてどんな環境をつくろうとしているのか?
これらを、きちんと伝えられる会社でありたいと考えています。
まとめ・iGrusからのメッセージ
会社に入社したら、1年後どうなるのか。3年後どうなるのか。
その答えを、一言で決めることはできません。
ただ、新しく会社へ加わる方へ対し、私たちは一つ目指していることがあります。
それは、入社した時より、選べる仕事が増えていることです。
最初は、与えられた仕事をする。
そこから、自分でできるようになる。
任せてもらえるようになる。
新しいことに挑戦する実力も権利も手に入れる。
そして、自分でキャリアを選べるようになる。
このような状態が理想です。
だから、3年後に「iGrusに入ったからこうなった」ではなく「iGrusという環境を使って、自分でここまで成長した」と言ってもらえること。
それが、私たちの本当に目指したい状態です。
最後に
iGrusではこれからIT業界へ挑戦する方だけでなく、実務経験がある方やブランクがある方とも積極的にお話しがしたいと考えています。
今後の選択肢や目標を考えたい方、成長の実感はあるがゴールを設定していない方、次に進むべきステージをまだ決めていない方は、是非一度お話ししましょう。
採用担当者の力だけでなく、iGrusが持つ様々な経験やノウハウを活かして、次のステップについて一緒に考えられたらと思います。
これまでの経験を聞きながら、今できること、次に伸ばしたいこと、そしてその先に目指せるキャリアを、一緒に整理できればと思っていますので、今後のキャリアについて迷っている方はぜひ一度、気軽にiGrusへ遊びに来てくださいね。