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企業理念を考える

Photo by Hanna Morris on Unsplash

起業を決心した時から、ではどういう価値を発揮できる会社にするのか?ということに悩み始めた。

恐らく普通とは順番が逆だから最初から躓いている感じだが、仕方ないのでこれを考えていくしかない。

前職は中堅と言われる規模の会社で、私が見ているときは年間売上が100億に届かない程度だった(その後100億はクリアしたそうです)。

IT部門には開発や運用、ユーザサポートなど大体30名ほどのメンバーがいた。

ここで慢性的に困っていたことがあった。

ITに関わる社員が足らなかったのです。

様々なチャネルに募集を出しても来ない。

たまに来てもおじさん年代の方で経歴書が何ページにもなるようなプロジェクト渡り鳥みたいな人が多かった。

事業会社だからじっくりやってくれる人が必要で、腰掛で出ていくような人(という匂いがする人?)はどうでもよかったし、やはり若手で中心となってやってくれる人が来てくれるのを望んでいた。

社員確保が難しければSESで急場しのぎをするわけだが、これも外国人ばかりで経歴書には虚偽記載ばかりなので、採用そのものがかなり勝率の悪いギャンブル化していた。

2015年くらいからその状況は始まり、2018年に退職するまで状況に大きな改善はなかった。

企業理念を考え始めたとき、最初に頭に浮かんだのは、この苦労だった。

この苦労をどうやったら取り除けるか?と考えてみたものの、人の絶対数が不足していることを考えたら、有るところは幸いにして足りたとしても、足りてない他のところに幸せはやってこない。

中堅規模の会社にいたからわかるが、若手のIT志望者の立場になって考えると、ネームバリューのある会社かメーカー系などの冠がついているIT専業の会社に興味が湧くのは当然で、中堅や中小のましてや事業会社の情シス担当なんてやりたいなんて思う人はそう多くはないだろう。

入ってみたら他とやっていることは同じだし(規模感が合えばだが)、事業会社には自由にできる裁量がかなり担当者に与えられているし、何気に成長の機会は多いくらい。

でも周辺にスキルの高い人に囲まれて、などという環境は起こりえず、やっぱり負けてしまうのだろう。

と考えているうちにこれまでと同じようにITエンジニアを確保してシステムを守るという発想はもうITエンジニアの絶対数が足りていない現状では既に破綻しているのだということに気付いた。

じゃあここにヴァングルが生きる道を作ろう、と決めた。

もちろん勝算はある、けど手が足りない。お金も足りない、何もかもが足りない。

でもこの道を自分が進まなければ救える会社や人を見捨てることになる。

私が背負う必要はないが、敢えてここで勝負していくと決心してしまった。

そして企業理念を「IT運営に新たな選択肢を」と定めたのです。

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