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「ものが好き!」インテリアメーカーとしての根幹を担う、プロダクトデザイナーの仕事について。

商品企画チームの採用募集について。

アクシスでは現在「商品企画担当(プロダクトデザイナー)」「SNS担当(コンテンツ制作者)」の2職種を募集中しています。今回ご紹介させて頂くのは「商品企画担当」のお仕事について。実際に商品企画部で働くスタッフに、実際の働き方をインタビューして参りました。

商品企画と、プロダクトデザイン。

一般的に「プロダクトデザイン」と言うと、商品のコンセプト立案やターゲット設定・マーケティング調査・ラフ~模型制作・図面作成・生産発注までの一連のものづくりデザインの事を指します。文房具から家電、家具、自動車などなど製品のジャンルは多岐に渡り、それぞれのジャンルに複雑で大きな知見が蓄えられています。

それに対して「商品企画」という言葉は、プロダクトデザインよりもう少し曖昧で、発想やイメージといった抽象的なニュアンスも感じるのではないでしょうか。”こんなものが世の中にあったらいいな”、”こんなデザインが素敵だな”という情緒的な価値を作り出す、そんな行為を思わせる気がします。

アクシスでは現在、住宅のインテリアに関する様々なアイテムを企画し、デザインしています。その仕事のありかたは、ちょうどプロダクトデザインと商品企画を行き来するような方法です。主な製品ジャンルは「照明・スイッチ」「ハウスパーツ」「雑貨」の3つ。どれも居心地のいい空間作りのために活躍するインテリアアイテムたちです。


メーカーとして転機となった、トグルスイッチの商品企画

数年前までのアクシスは、ホーローやガラス素材のインテリア雑貨等が主力商品のメーカーでした。古い海外の生活道具をデザインソースに商品企画を行ない、デザイン業務もプリント図案や雑貨商品の図面作り等が中心。デザイナーとして働くメンバーも、グラフィックデザイン畑出身のメンバーが多い環境でした。

そんな状況に変化が訪れたのが「陶器スイッチ」というアイテムの商品企画です。それ以前も照明やハウスパーツの企画は行われてましたが、電気スイッチとなると話は別。内部構造や配線の問題などクリアしないといけない項目が多く、発売に至るまで何度も試作が重ねられ、発売後もマイナーチェンジが施されました。

アンティークのスイッチから発想を得て企画された「陶器スイッチ」が好評となったため、アクシスの商品ジャンルは「照明」「スイッチ」「ハウスパーツ」といった専門的なインテリアアイテムへ移り変わってゆきます。古今東西の古いモノや新しいモノ好きなメンバーが、その感覚で照明やパーツなどの住宅アイテムを企画する…。その結果、従来の大企業の製品にはないアナログな雰囲気を持ったアイテムが生み出され、徐々にエンドユーザーの方に支持を頂きつつあります。


「今でも手探りなんです」

アクシスで商品企画で働くメンバーは、一体どんな仕事をされているのですか?

郷原:私はこれまでホーローや陶器の食器、布アイテムなどにオリジナルの図案をデザインする企画を担当して来ました。学生時代はグラフィックデザインを勉強していて、新卒の就職でも印刷会社を選びました。アクシスで商品企画部に配属されてからは、イラストやグラフィックをどう立体物に生かすか?と考えて、試行錯誤しながらデザインして来ました。生活する中で実際に感じる不便さや喜びから発想して、誰かの生活を豊かにするものを作りたいな、と思って働いています。

服部:平面出身なのは私も同じです。子供の頃から絵を描くのが好きだったので高校で美術コースに進んだのですが、来る日も来る日も油絵漬けの毎日にもう嫌になって。全然違うことがやりたくて大学ではクラフトデザイン学科に進み、新卒採用でアクシスの商品企画部に入りました。ただ、雑貨や小さなアイテムのデザインは経験があったのですが、照明やスイッチなど電気関係のアイテムは本当に未知のジャンルで…。正直今でも本当にわからないことだらけなんですが、社内外にそれぞれ詳しい方がいらっしゃるのでたくさん教えてもらいながらデザインしています。

商品企画をしていて、嬉しいことは何ですか?

郷原:自分が企画した商品を「使って良かった」「好き」という風に仰って頂けるのが、一番嬉しい瞬間です。自分はものを選ぶ時や買う時にすごく精査して選びに選んで決めるタイプなので、そもそも購入していただいた、そして気に入って使って頂いているというのがすごい事だと思っていて。ものを介して誰かが嬉しくなってくれた、その歯車として自分のデザインしたものが働いたという事に喜びを感じます。ゴールは人の気持ちというか、仕事をするときのモチベーションも誰かの喜んでいる姿だと思っています。

服部:私の場合は何かテーマだったり決められたお題をもらって、そこに向かって試行錯誤しながら図面を作るが楽しい時間です。制限の中でどう答えを出すか?どんなボールをどう打ち返すか?みたいな作業自体が好きです。照明やスイッチなんかの難しい条件があるアイテムでも、ちょっとずつ地道に解き明かして行く過程を結構楽しんでいますね。最終的にお店に自分の企画したアイテムが並んでいるのを見て「頑張った甲斐があったな~」と思うのも嬉しいです!

郷原・服部:二人とも全然違うタイプなんです!(笑)だからこそお互いの得意な事を生かしあって、協力して仕事を進めています。


デザインを担当された商品から、なにかひとつご紹介いただけますか?

服部:kotiシリーズという、住宅の外玄関などに使用する照明を紹介させてもらいます。これは初めて内部構造の組み込みなども考慮してデザインしたアイテムなんですが、かなり難しかったんです…。

小さい外灯って世の中にあんまり無いな~あったら可愛いよね~という発想から企画したアイテムなんですけど、そもそもなんで小さい外灯が無いかって、内部構造上サイズの制約が大きいのと、機能を増やそうと思えば増やそうとするほど内部構造もより複雑化してさらに大きくなってしまうわけで…(笑)

製造工場の方に何度も何度も相談しながらデザインを進めて、やっと商品化にこぎつけた時には、やりきった~と思いました。大変だったけど前に進んでる実感があったので頑張れたんだと思います。発売後には設計事務所の方や小売店の方からも好評を頂けて、やってよかったな~と思っているアイテムです。


郷原:私はこの秋発売予定のアートフレームシリーズを紹介します。イオクサツキさんというイラストレーターの方とのコラボレーションアイテムなのですが、家で気軽に絵を楽しんでもらう事をコンセプトに企画しました。

このアイテムを考案したのはちょうど新型コロナが再流行していた時期で、私自身家にこもりがちでもやもやした気持ちを抱えていたんです。家でも何かポジティブな要素に触れられるような、気持ちが明るくなるようなアイテムを作ろうと思い付いて企画しました。これまでアクシスではディスプレイフレーム単体のアイテムは存在していたのですが、中のアートピースを主役にしたアイテムというのは前例が無く、イラストレーターさんの選定、額縁の製造元探し、印刷所探しと、新規開拓的な仕事がメインとなりました。

私たちと同じ岡山在住のイオクサツキさんと出会ってから一気にイメージが膨らみ、絵を引き立たせるプレーンな額、リビングや玄関に飾りやすいサイズ、結婚や引っ越しなど節目節目の贈り物にもマッチするモチーフが決定しました。イオクさんにはイメージした以上の絵を描いていただいて、早く発売してお客様にお届けしたいなぁと思っています。


アクシスのプロダクトデザイナー。どんな方に向いていると思いますか?

郷原:アクシスは小さなメーカーなので、業務が多岐に渡ります。今回お話しさせていただいたデザインワーク以外にも、商品サンプルの依頼や管理、パッケージのデザイン、バーコードや説明書の作成と、ものづくりに関係するいろいろな仕事があります。

大変と言えば大変なのですが、こんな風にトータルでものづくりが行える環境も中々無いと思っています。これまでプロダクトデザインのキャリアを積まれてきたけど、分業や効率化でもどかしい思いを持たれている方、wholeでものづくりをしてみたい方にはピッタリなんじゃないかなと思います。

会社の雰囲気としてもチャレンジや新規開拓を歓迎する空気があるので、アンテナに引っかかった方は是非ご連絡いただきたいです!

服部:今後会社として照明やスイッチといった住宅アイテムを強化していく方針なので、照明や家電などのプロダクトデザインに詳しい方や、インテリアや建築設計などに関わって来られた方がチームに参加して頂けるとすごく心強いです。


おわりに。

インテリアメーカーの商品企画の仕事について、いくらかイメージをお伝えする事ができたでしょうか。商品企画チームの2名は、時に和気あいあいと打ち合わせをしたり、時に真剣に図面や工場の情報をやりとりをしたり、賑やかに仕事をしています。

アクシスはデザインやものづくりに関わる会社ではありますが、残業時間が少なく、育児や介護などのためのフレックスタイム制度なども活用されています。

岡山本社に出勤するフルタイム正社員はもちろんのこと、都市部からのフルリモート参加、Uターン・Iターン移住、フリーランスの方の業務委託なども検討中!気になった方はお気軽にコンタクトいただき、お話を聞かせてくださいね!

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