社会の不便は、
いつも小さな「諦め」から始まります。
すぐに壊れるから。
手間がかかるから。
続けるのが面倒だから。
本当は必要とされているのに、
“使われなくなる理由”があるだけで、
その価値は静かに消えていく。
多くの場合、それは使う人の問題ではなく、
つくる側の問題です。
どこまで想像できているか。
どこまで日常に寄り添えているか。
私たちは、そこに向き合いたい。
開発や設計の役割は、
新しいものを生み出すことだけではありません。
「使われなくなる理由」を設計の力で消していくこと。
手間を減らす。
ストレスを減らす。
無意識のうちに避けてしまう要因をなくしていく。
ほんの少しの違いでも、
設計が変われば、人の行動は変わります。
そして行動が変われば、
それはやがて社会の当たり前を変えていく。
私たちが向き合っているのは、
製品そのものではなく、
その先にある「使われ続ける状態」です。
使われるものをつくるのではなく、
使い続けられるものを設計する。
その積み重ねで、
社会から“諦め”を一つずつ減らしていく。