目次
はじめに:創業11年目を迎えて
2016年に設立したYU-Mエンターテインメント株式会社は、今年で創業11年目の節目を迎えました。
辻希美、アップアップガールズ、でか美ちゃんをはじめ、多様な個性を持つ女性タレントやアイドルのマネジメント・プロデュースを手掛ける当社。これまでの道のりは、決して順風満帆なことばかりではありませんでした。
資本金900万円で挑んだ怒涛の日本武道館公演、自粛ムードのなかでどこよりも早く仕掛けた25時間半生配信番組など、私たちは既成概念にとらわれず、「これまでにないアイドルの形やカルチャー」を泥臭く切り拓き続けてきました。
なぜ私たちは、時代が変わっても従来の枠にとらわれず、挑戦を恐れずに「タレントの人生」へ寄り添い続けるのか。代表・山田の原点とYU-Mエンターテインメントが歩んできた軌跡、そして未来への想いをお伝えします。
1. 創業の原点:エンタメ業界への飛び込みと「才能を見過ごさない」決意
YU-Mエンターテインメント代表・山田昌治のキャリアは、決してお決まりのエリートコースではありませんでした。20代前半は大学を中退し、パチプロとして毎日を過ごす生活。そんな中、縁があって芸能プロダクション「アップフロントグループ」にアルバイトとして飛び込みました。
1年のアルバイトの後、モーニング娘。マネージャーに抜擢。モーニング娘。が社会現象を巻き起こす中に現場マネージャーとして汗を流し、その後も後藤真希や松浦亜弥など最前線に立ち続けました。
その後、テレビ局への営業を担当していた時期、「里田まいの『ヘキサゴン』での大ブレイク」という出来事に遭遇します。会社としてまったく予想・期待していなかった形から世の中を席巻した彼女の姿を見て、山田は大きな衝撃を受けました。
「自分がいかに狭い視野でタレントの可能性を見ていたか。見落としていた才能があったのではないか」
この強烈な経験が、山田のマネジメント観を大きく変えました。そして、ハロー!プロジェクトの研修生として長年汗を流しながらも契約終了の壁に直面したメンバーたちを目にした時、「一人ひとりの異なる才能や頑張りをここで途絶えさせたくない」と強く決意。自ら「アップアップガールズ(仮)(当時はアップフロントガールズ(仮))」を立案し、彼女たちが自立して輝ける場所を切り拓いていきました。
こうして「一人ひとりの可能性を諦めない」という想いを胸に奮闘していた山田ですが、30代半ばを迎えた頃、人生の大きな転機が訪れます。
芸能事務所を経営する母親の手伝いを見据えるようになったこと、そして「自分はアップフロントのやり方しか知らないままでいいのだろうか」という葛藤が芽生えたのです。他社のやり方を学びたい気持ちはあるものの、アップフロントグループの社員として他社を見るのは信義則に反する。そう考えた山田は、長年育ててもらった会社を去る決意を固めました。
その誠実な想いをオーナーへ打ち明けたところ、「だったら自分で会社を作って挑戦してみろ」と温かく背中を押され、アプガ(仮)や吉川友らのマネジメントを引き継ぐ形で、2016年にYU-Mエンターテインメントを設立しました。
2. 創業初期の壁:資本金900万円で挑んだ武道館と、3,000万円の赤字プレッシャー
しかし、独立直後に待っていたのは甘い世界ではありませんでした。
会社設立直後、アップアップガールズ(仮)がインディーズアイドル史上初となる日本武道館公演を決定します。
しかし、資本金900万円で立ち上げたばかりの会社に対して、最初に出てきた予算書は「マイナス3,000万円」という絶望的な数字でした。
まだ実績も体力もない創業期において、この大きな資金ギャップをどう挽回していくのか。
周囲やタレントの前では常に前向きな姿勢を貫きつつも、裏では経営者としての重圧と向き合う日々。難局を打開するため、スポンサー開拓や新企画の立案など、泥臭く怒涛の調整に駆け回ることとなりました。
3. ピンチを打開する原動力:常識を破るアイデアと「泥臭い行動力」
大きなリスクを背負いながらも、チームが一丸となって難局へ立ち向かいました。
当時まだ芸能界では先駆けだったクラウドファンディングの活用や、高単価チケットの企画、泥臭いスポンサー集めなど、使える知恵と手数をすべて実行。型にとらわれない施策と地道な奔走を重ねた結果、武道館公演は最終的に収支をトントン(一部プラス)まで挽回させ、公演を大成功へと導いたのです。
この「壁にぶつかっても知恵を絞り、挑戦して乗り越える」という経験は、創業期のYU-Mエンターテインメントにとって大きな糧となり、その後の会社の根幹を支える強固なカルチャーとなっていきました。
その真価が試されたのが、2020年の新型コロナウイルス感染拡大の局面でした。世の中に自粛ムードが広がり始めたごく初期、エンタメ業界全体が手探り状態のなかで、どこよりも早く危機を察知。「ピンチな状況だからこそ、あえてたくさんの笑顔を作ることに挑戦する」と即座に舵を切り、わずか数日の準備期間で所属タレント・スタッフ総出演による25時間半の生配信番組『25時間半テレビ ~アイドルと未来へ向かう場所~ #愛で山田を救ってくれ』を緊急企画・配信しました。
さらに番組に連動してクラウドファンディングを立ち上げると、その熱意に応えるように多くのファンが後押しし、目標達成率148%を記録。閉塞感が漂う中でいち早くスピード感を持って動き、ファンや関係者を巻き込みながらピンチを笑顔と熱量に変えて前に進む姿勢は、YU-Mエンターテインメントらしさを象徴する出来事となりました。
https://www.makuake.com/project/yum-e/
4. YU-Mカルチャー:「タレントの人生」に伴走するマネジメント
YU-Mエンターテインメントが最も大切にしているのは、タレントを単なる「ビジネスのコマ」として扱うのではなく、一人の人間としてその人生に真摯に向き合い、共に歩んでいくことです。
現在、辻希美やでか美ちゃん、アップアップガールズをはじめ、多様な個性を持つタレントが所属しています。
顔が見える距離感の尊重:一人ひとりのコンディションやモチベーションにしっかり目が届くよう、あえてスケールを追いすぎない適切な距離感を大切にしています。
心身のコンディションへの配慮:10代後半〜20代前半の若手タレントも多く所属するため、目先の活動だけでなく、健やかに長く活動を続けられるよう心身の健康面にも自然な配慮を行っています。
個の意思を尊重する伴走型マネジメント:会社の一方的な方針を押し付けるのではなく、「本人がどう生きたいか」「何を表現したいか」という想いと対話を重ねながら、共にキャリアの可能性を切り拓いています。
社内にはタレントとスタッフ、そして代表の山田がフラットに意見を交わし合えるオープンな雰囲気が広がっており、お互いの信頼関係をベースとした温かいカルチャーが根付いています。
5. 未来への展望:新しいエンターテインメントの形と、夢を叶えられる環境づくり
時代とともにアイドルのあり方や芸能マネジメントの形は大きく変化しています。SNSの活用、ソロ活動への転換、多様な価値観の発信など、タレント自身が個性を発揮して社会と繋がる時代です。
私たちはマネジメント会社として、タレント一人ひとりの「かけがえのない人生」をお預かりしています。
だからこそ、目先の華やかさだけでなく、輝かしい未来を目指すタレントやアーティストが安心して活動に専念できる環境を整え、共に成長していくプロダクションでありたい。そして、引退や卒業を含めたその後の人生においても、より良い影響を与え続けられる存在であり続けることが、YU-Mエンターテインメントの使命です。
多彩多様なエンターテインメントの分野へ挑戦し、常に新たな価値を生み出していく。
自分たちが責任を持つタレントやスタッフがちゃんと夢を見続けられ、たくさんの笑顔を作れる場所であるために、YU-Mエンターテインメントはこれからも挑戦を続けていきます。