みなさん、こんにちは!ソシオネット 長谷川です。
4月も半ばを迎えましたね!
新生活が始まった方も、環境が変わった方も、少しずつ慣れてきた頃でしょうか?
今回は前回に続き<なぜなぜ分析>ワークショップの後半の様子をお届けします。
さらに、グループセッションで行った様子も対話形式でご紹介します!
★前半記事はこちらからご覧いただけます
目次
目的
振り返り
再分析
再分析のポイント
グループセッション
♦営業チームの分析
♦営業チームの振り返り
♠ 経管支援チームの分析
♠経管支援チームの振り返り
まとめ
目的
後半ワークでは<なぜなぜ分析>の結果を再分析し、『問題解決に向けた洞察力をさらに高める』ことを目的に取り組みました。
振り返り
前回のワークショップからおよそ1ヵ月の間が空いたため、今回はまず全員で<なぜなぜ分析>の内容を振り返るところから始めました。
前回は、分析手法の特徴や進め方を確認したのち、4つのグループに分かれて、共通テーマである『新規事業の成長をさらに加速させるために不足していること』について深掘りする分析に取り組みました。
分析ではポストイットを活用し、思いついた原因を自由に書き出していきました。それらを各分析段階に沿って整理・配置することで、原因と結果の関係性を視覚的に捉えることができました。
再分析
振り返りのあとは、前回と同じグループに分かれて、再び「なぜなぜ分析」に取り組みました。
今回は、以下のポイントを意識しながら、前回の分析内容をさらに掘り下げていきました。
再分析のポイント
✅問題に対しての「なぜ?」と「理由」がつながっているか?
✅前回見逃していた要素(市場動向、競合、顧客のニーズなど)はないかを確認して、新たな視点として追加できることはあるか?
✅外部要因や環境要因が十分に考慮されているか?
また、次に控えている<グループセッション>の時間に向けて、分析をもとに他チームからフィードバックをもらいたい点や、意見交換したい内容などをあらかじめ整理する時間も取りました。
グループセッション
テーマはずばり、『新規事業の成長をさらに加速させるために不足していることは何か』
営業部と経管支援チーム、それぞれの視点から分析を行い、結果の共有とディスカッションを行いました。ここからは対話形式でお届けします!
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ファシリテーター:「では、お互いのチームで分析した内容を共有していきましょう。まずは営業チームからお願いします!」
♦営業チームの分析
営業メンバー A:「私たちは最初に“そもそも営業不足なのでは?”という仮説を立てました。」
メンバーB:「そこから、なぜ営業不足なのか?を掘り下げて“新規事業のサービスを誰に売ればいいか分かってない”という話に行き着きました。」
メンバーA:「そこからさらに“営業が主業務としている既存事業の顧客とターゲットが違うから混乱してる”、“そもそもアプローチしてない”って流れになっていって…。最終的には“新規事業での営業評価がどのように自分たちのメリットになるのか不明確なため、モチベーションが上がらない”という根本原因にたどり着きました。」
♦営業チームの振り返り
経管支援メンバー C:「分析内容が深く参考になりました!ただ、分析シートの中の情報量が多くて、少し掘り下げづらい印象もありました。例えば、“なぜ3”のところで『ターゲット企業が既存事業の売り先と乖離しているから混乱している』とありますが、ここは『混乱している』『なぜなら乖離しているから』と、分けて記載するとシンプルになり、さらに分析しやすくなると思います!」
営業メンバーA:「なるほど、たしかに“営業不足”っていうスタート地点も曖昧かもしれないです。」
経管支援メンバーD:「その“営業不足”は、営業人数のこと?それとも営業の機会のこと?」
営業メンバーB:「どっちもあります。人数の影響もあるし、機会の影響もあるという認識で使っていました。」
経管支援メンバーD:「それなら、人数と機会を分けて考えるといいかもしれませんね。曖昧さを減らすことで、みんなが共通の理解を持てて、次の“なぜ”も出しやすくなると思います!」
営業メンバーA:「ありがとう!他にも何かあればぜひ。」
経管支援メンバーC:「“なぜ4”で『既存事業の顧客にどう売っていいか分からない』と言っているのに、“なぜ5”では『既存事業以外の顧客にアプローチしていない』という話になっていて、話が別軸になっているように感じました。そこは、因果の流れを整理して分けた方が掘り下げやすいかも。」
営業メンバーB:「確かに、因果としてつながってなかったかも…。4と5の間のロジックを整理し直して、もう一度細分化してみます!」
ファシリテーター:「それでは、続いて経管支援チームの発表をお願いします!」
♠ 経管支援チームの分析
経管支援メンバーC:「私たちは“成長加速に不足していること”として、まず“受注数が少ない”と“単価が安い”の2つを挙げました。そのうち“受注数が少ない”に注目して掘り下げていきました。」
メンバーD:「提案数が少ない → 提案できる顧客が少ない → リードが少ない・ミスマッチ・ヒアリング不足……といった流れで、最終的に“イベント対応者のスキル不足”という要因に行き着きました。」
メンバーC:「そして、スキル不足の背景には“新規事業サービスの理解不足”や“イベント経験の不足”があると分析しています。まだ分析途中ですが、因果関係の整理に悩んでいます。」
♠経管支援チームの振り返り
営業チームメンバーB:「ユーザーオリエンテッドの視点で言うと、僕たちは“主力業務での既存顧客にどう売るか”という視点で話していて、経管支援チームはイベントなどで出会う“来場者にどう売るか”という視点。そこに違いがあるのがすごく面白かったです。」
営業メンバーA:「今回、分析テーマが大きすぎたっていうのもあるけど、マーケティング視点・営業視点・KPI視点とか、視点を分けて掘り下げるのも良さそうです。」
経管支援メンバーC:「確かに!KPI視点、マーケ視点、営業視点……視点ごとに掘り下げたら、もっと面白い分析ができそう!自分たちがどの視点で考えているのかを意識して、最後まで結論を導きたいです。」
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まとめ
なぜなぜ分析の後半レポート①をお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?
部門ごとに日頃の業務内容が異なり、立場や視点もさまざまだからこそ、多角的な視点から課題を発見できたことがとても印象的でした。
次回は、ITコンサルティング部内の2グループで行われたグループセッションの様子をお届けします。
それぞれのチームがどのように議論し、気づきを深めていったのか、、、
ご興味ある方は次回も是非お読みいただけますと幸いです!