みなさん、こんにちは!ソシオネットの長谷川です!
朝晩の冷え込みがぐっと増してきて、いよいよ冬らしくなってきましたね⛄
さて、今回は10月19日(日)と11月9日(日)の2日間にわたり、品川区立西大井創業支援センター(PORT2401)で開催された子ども向けワークショップについてお届けします。
このワークショップには、弊社代表がゲスト講師として参加しました!
本記事では、10月19日(日)に行われた回のテーマ
「デジタルツールを使ってみよう!」 の様子を、インタビュー形式でご紹介します。
代表の社外活動での気づきや、当日の子どもたちの反応など、現場ならではのお話を交えながら紹介していきます!
――今回のワークショップに講師として参加されたきっかけを教えてください。
山下:
これまで、モノプロしながわの運営に関わらせていただいたり、五反田バレーのイベントに参加したりと、地域コミュニティとの接点を持つ機会が多くありました。そうした活動の中で、ありがたいことにお声がけをいただくことがあります。
また、今年の夏に同じく西大井創業支援センターで行われた「3daysサマースクール」にゲストコメンテーターとして関わったご縁もあり、今回のワークショップでもゲスト講師として参加する運びとなりました。
西大井創業支援センターの外観
西大井創業支援センターの内観
――以前、「3daysサマースクール」についても取材しましたよね!
では、今回のプログラムではどんな取り組みが行われたのでしょうか?
山下:
今回のワークショップは、小学4年生から中学3年生までを対象に、画像・動画・音楽・文章といった多様な“生成AIツール”に触れながら、楽しくデジタル表現を学ぶことをテーマにしています。
さらに、将来自分で事業を立ち上げたい、社会の課題に挑戦したい──そんな気持ちの芽を育てられるよう、自分の思いをアウトプットする体験の場をつくることも目的のひとつです。
具体的には、「自分の考えをどう表現し、どう伝えるか」を軸に、文章・画像・音楽などの形式に変換しながら、生成AIを活用して作品を作ってみる、という流れで進行しました。
全体のプログラムは2回に分かれていて、今回のセッションでは
「デジタルツールを使ってみよう!」 をメインテーマに、
チャットAIや画像生成、動画生成など、さまざまなツールを実際に使ってもらいました。
――「AI生成」と聞くと、大人でも少しハードルが高く感じることがありますよね。今回は、どれくらいの子どもたちが参加されたのでしょうか?
山下:
対象は小学4年生から中学3年生までで、定員は20名です。
今回は品川区が区内の公立小中学校へ告知してくださったこともあり、多くの申し込みをいただきました。
残念ながら定員の関係で参加できなかった子もいましたが、予想を上回る反響で、デジタルツールや生成AIに興味を持つ子がこんなにいるのかと、とても嬉しく感じました。
――それだけAIが、子どもたちにとっても身近な存在になってきているんですね! では、今回のワークショップではどんな内容を扱ったのでしょう?
山下:
最初は、そもそも「生成AIってどんなもの?」というところからお話を始めました。
AIに関する情報は世の中にあふれていますが、「AIは何か」を一言で説明するのって意外と難しいんですよね。
そこで今回は、AIがどんなことを得意としているのか、逆に少し苦手な領域はどこなのか、といったポイントに絞って、子どもたちにも理解しやすいように解説しました。
山下:
さらに、「AIには、目的を明確に伝えるほど良い回答が返ってくる」という、AIとやり取りするときの“ちょっとしたコツ”も紹介しました。
説明ばかりだとどうしても飽きてしまうので、後半は実際に生成AIを使って手を動かしてみる“体験の時間”をしっかり確保しました。
ここからが本編となるのですが、当日は子どもたちに向けて 3つのミッション を設定し、その流れに沿ってワークを進めていきました。
ミッション1:アイデアを見つけよう!
未来に関するテーマをゲットしよう!
ミッション2:いろいろなツールを探そう!
AIツールの世界を冒険だ!
ミッション3:最強のツールを決めよう!
選んだツールで「未来」を表現しよう!
例えば、あるグループは「未来の図書館」や「未来の水族館」をテーマに設定し、
まずAIでイメージ画像をつくり、その後それを動画化する流れに挑戦していました。
ほかにも、「未来のキッチン」「未来の豪華な家」など、子どもたちの頭の中にある“未来の世界”が、AIを通して次々と形になっていく様子がとても印象的でした。
子どもたちがAIを使って描いた「未来の図書館」のサンプル画像
子どもたちがAIを使って描いた「未来の水族館」のサンプル画像
子どもたちがAIを使って描いた「未来のキッチン」のサンプル画像
利用する生成AIは13歳未満の利用が禁止されているため、ワークショップではメインサポーターが各グループに入り、操作や進行のサポートを担当。
私は特定のグループに固定でつくのではなく、全体の様子を見ながら進行やサポートを行い、会場を回っていました。
イマジネーションを広げるのは簡単ではありませんが、みんなが自由な発想で未来を表現してくれたのがとても印象的でしたね。
――たくさんの未来の世界が広がっていますね!子どもたちの様子はどうでしたか?
山下:
やはりAIがアイデアを“カタチにしてくれる瞬間”が一番楽しそうでした!
多くの子どもたちは「生成AIのことは知っている」と答えていましたが、実際に使ったことがあるのは3〜4人ほど。友達と一緒にアイデアを出して形にするという体験も初めての子どもが多く、みんな夢中になって取り組んでいましたよ。
プロンプト(指示文)を工夫しながら、「こうしたらもっと面白くなるかも!」と試行錯誤している姿も印象的でした。
今回は“未来”をテーマにしていましたが、それ以上に「AIを使って自分の考えを形にしてみる」ことを体感してもらうのが目的。その点ではしっかり達成できたと思います。
考えを言葉や絵で表現するのは意外と難しいもの。でもAIをうまく使うことで、アイデアを整理したり、形にするサポートをしてくれます。
AIが作った“たたき台”をきっかけに、「これいいね!」「もっとこうしたらどう?」と、グループ内で自然に話し合いが生まれていたのも嬉しい光景でした。
学校の授業ではなかなかできないような、“発想をカタチにする体験”を提供できたのではないかと思います。
――子どもたちにはとても貴重な体験になりましたね!山下さん自身は講師を通じての何か感じたことはありますか?
山下:
今回のワークでは“未来”をテーマにしましたが、少し難しいテーマだったかなとも感じました。
「暮らしや街が将来どうなっていてほしいか」を想像するのは、大人でも意外と難しいものです。AI生成というテーマに加えて、今後は「イマジネーションを鍛えるエクササイズ」としてのワークも取り入れるものいいかなと思いました。
また、今回のワークを通して「考えること」そのものに焦点を当てる大切さにも気づかされました。正解のない問いに向き合い、想像し、言葉にしていく。そのプロセスこそが、私たち一人ひとりの未来を形づくる第一歩なのかもしれません。
真っ白な画用紙を渡されて「すきなものを自由に描いていいよ」と言われても、なかなか筆が進まないように、自由な発想を引き出すガイドの難しさも感じました。
しかし、その難しさを感じさせないほど、参加者のみなさんの柔軟な発想力や創造性があふれ、講師であるこちらが刺激をもらう場面も多くありました。
――子どもたちの自由な発想に触れると、大人もハッとさせられますよね!こういう機会があるのは貴重ですね。
山下:
そうですね!子どもたちと接する中で、「どう伝えたら興味を持ってもらえるか」「AIやITをどう身近に感じてもらえるか」といった点は、講師としても大きな学びになりました。
大人の視点だけでなく、子どもの感性に寄り添って考えることの大切さを、改めて感じる時間となりました。
また、11月9日(土)に開催された「起業チャレンジの第1歩!〜キミの発想力で世界を変えるデジタルワークショップ〜」でも、生成AIやデジタルツールを使いながら、自分たちのアイデアや思いを表現することを行いましたので、こちらも次回ご紹介できればと思います!
――次回もどんな発想に出会えるのか楽しみですね!またぜひ、お話を聞かせてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今回は、ワークショップ「デジタルツールを使ってみよう!」の様子を、インタビュー形式でお届けしました。
子どもたちの自由な発想から生まれる“未来のイメージ”は、見ているこちらまでワクワクさせてくれるものばかりでした。
アイデアを出して形にしていく過程に触れていると、「考えることって本来こんなに楽しいんだ」と改めて気づかされます。大人になると、どうしても効率や正解を優先しがちですが、今回のワークショップは“自由に思い描くこと”の大切さを思い出させてくれました。
今回の気づきを、自分自身の業務や会社での取り組みにも活かしながら、より良い場づくりにつなげていければと思います!!