こんにちは、株式会社KAEN 公式note編集部です。
わたしたちは、あらゆる素晴らしいサービスを世界に届けるための「新しい流通基盤」を創っている会社です。これから生まれる産業の火付け役となり、その”火”を”炎”に育てる役目——そんな想いを持って日々挑戦し続けています。
KAENの技術の深さとビジネス視点を兼ね備えた開発スタイルは、メンバー一人ひとりが自分の領域を超えて関わり合うことで生まれています。今回は、その中心で開発を担うエンジニアの石野にKAENの開発カルチャーや顧客へ向き合うことで得た気付きについて話を聞きました。
石野 光嗣
エンジニア
エンジニアとしてFringe81株式会社(現Unipos株式会社)に入社し、広告配信システムやピアボーナス系SaaSの開発・保守運用を手がけた。2024年8月にKAEN入社。
聞き手:梅木(取締役)
200名規模の企業からアーリーステージのスタートアップへ
梅木:僕が前職で一緒に働いていたところからのお声がけでしたが、あらためてこれまでのキャリアとKAENへの入社を決めてくれた理由を教えてください。
石野:はい、前職ではピアボーナスのサービスを提供する会社で広告事業を少し経験した後、プロダクトの保守・運用や新規開発に携わっていました。前職でもスクラム開発などさまざまな経験は積めていたのですが、自分の成長において次のステップに進みたいなと考えるようになったタイミングで出会ったのがKAENでした。エンジニアでもPdM的な動きができる開発チームのカルチャーに惹かれて、自分のやりたい方向とマッチすると思って入社を決めました!
梅木:200名ほどの規模の会社からの転職になったかと思いますが、ギャップはありましたか?
石野:前職とはまったく違う環境ですが、ワクワクの方が大きかったですね!はじめて、オフィスに行ったときに社名の表札もなくて、「えっ、ここで合ってますか?」って連絡したのを覚えてます(笑)。本当に普通のアパートにぎゅうぎゅうに人がいて、ディープな雰囲気に「スタートアップのガレージから始めましたみたいな感じはコレか!」と。
※2025年現在はカッコいいネオンサインがある綺麗なオフィスに移転しています
最新技術をフル活用。技術に妥協しない少数精鋭の開発スタイル
梅木:KAENの開発チームについて教えてください。
石野:KAENのエンジニアは、スクラムやアジャイル開発などを一通り経験したメンバーが集まっていて、これまでに経験した様々な開発スタイルのエッセンスを柔軟に取り入れながら開発を進めています。例えば「アジャイル開発からはストーリーポイントを取り入れる」などです。KAENではエンジニアがPdM的な動きもできるし、当然実装もしっかり行っていくので、それがすごく楽しいですし、自分には合っていると思っています。あとは、技術領域含めていろんなことに興味関心があるメンバーが多いですね!
KAEN開発チーム|左から 梅木・石野・遠山・野中
梅木:たしかに技術のことを含めて興味範囲が広い人が多いですよね。
石野:ですね。開発とビジネスの両方の視点を持っているのはKAENの開発チームの特徴だと思います。新しい技術のキャッチアップについては、KAENで使用するかどうかに関わらず新しい技術に触れていく「わいわい会」をやったり、Slackやオフラインでも「最近このライブラリ熱いらしい」みたいな話をライトにいろいろ話したりしていますよね。 現時点ではそこまでエンジニア比率が高い会社ではないですが、開発においては最新技術をフル活用しています。”hono”など導入事例があまり無い技術も使うようにもしていて、開発チームとしては技術的にもかなり挑戦的なことをしていると思います!
梅木:これまでのプロダクトの技術選定の背景も教えてください。
石野:観点はいろいろありますが、まず大事にしているところで言うと、エンジニアの人数が3名で複数プロダクトを開発しているKAENでは、少人数でも開発しやすくすることを心がけています。完璧に作り込みすぎたプロダクトにすると開発速度が落ちてしまうので、そういったことは避けるようにしています。また、KAENはアサインが変わることも良くあるので、誰でも開発がすぐに始められるようにしてあります。ライトに作ってあるからこそ、新しい技術が出てきたときに、このライブラリを全部置き換えようということもできる。フルリプレイスしてもバグがたくさん出てしまうと元も子もないので、開発しやすさと安全性を兼ね備えたスタイルにしてあります。
梅木:不必要に重くしないところはありますね。技術選定の背景が分からないからこのプロダクトの開発を引き継げない、などは起きないようになっている。
石野:言語も統一してして、担当者が変わっても開発スピードが落ちないようにしています。KAENに入るまでTypeScriptをあまり使っていなかったのですが、組織ファーストであるためには必要だと思って勉強しました!
開発とビジネスの境界線を超えて、お客様のリアルな”声”を取りに行く
梅木:今は、「TAAAN」と「パスクラ」を両方担当してもらっていますがエンジニアとしてはどうですか?
石野:そうですね、KAENではいろいろな案件を横断して動くことがよくあるのですが、複数のプロダクトに関わることで視野も広がり、相互に活きる学びも多いと感じています。 開発はしっかり担当つつ、パートナー企業とのコミュニケーション、ビジネスサイドに必要なデータ抽出も行ったりしています。
梅木:データ分析もやってくれていますよね。
石野:はい、あとは毎回ビジネスサイドが依頼しなくても済むように、非エンジニアでもデータ抽出できるようなツールを作ったりもします。ビジネスサイドのメンバーもエンジニアに頼るだけでなく「SQL勉強しました!」という人もいて、お互いに勉強しあっていますね。
梅木:いっしーは以前にパスクラの商談に出ていたこともありましたが、そこにはどういった背景があったのでしょうか。
石野:そこについては、「お客様の声を直接聞いて機能を考えたい」という思いでした。お客様の課題をどのように解決できるか、そしてどうしたら導入してもらえるかを学べるチャンスだと。梅木さんから商談方法をインプットしてもらった後に実際商談に出てみたときは、めちゃくちゃ緊張しました…!あと、プロダクトについて良い反応をもらえたとしても受注には至らないし、そこがやっぱり難しいなぁと。一方で、「これはぜひ使いたい!」といつもと反応が大きく変わる瞬間もあって。 プロダクトに機能がたくさんあればお客様にとって良いわけではなく、「お客様が実際に抱えている課題をどれだけダイレクトに解決できるか」がお客様が導入したい、つまりお金を払う価値があると感じる瞬間なんだなという学びがありました。
梅木:開発としてもお客様の声を直接聞ける機会は貴重ですよね。
石野:本当にそうですね。一つの機能を作るときにも、「これは、お客様が本当に使いたいと思ってくれるのか」「この機能があることで、プロダクト自体がよく分からないものにならないか」など、作ることで売れるのか・売れないのかを考える良い経験になりました。 過去には、ビジネスサイドが機能要望を上げてくれて、そこに対して開発サイドが作っていくという分業が明確だったんですが、目の前の開発が忙しいと新しい要望に着手できないときもあり……。今考えると、会社や事業全体の状況や、それぞれの立場を理解した上で判断する必要があったのかもしれないです。
梅木:「こういう機能あった方が良いかもしれない」という目線って、商談出たからこそ分かるところですね。
石野:今までは本当にお客様にとって必要な機能なのかどうかが分からないまま開発しているところがありましたが、一次情報を得られるようになってからは、視野が広がったことで機能への納得度が上がり、実際の開発スピードも上がったように思います。
「自分ごと化」の鍵は、領域を超えてフィードバックし合うKAENのカルチャーにあり
梅木:これまでKAENで挑戦したエピソードを教えてください。
石野:梅木さんと2人でSaaS(パスクラ)を作ったのはかなり挑戦したことでした!本来なら時間がかかる工程を最新の技術を入れながら、簡単に最速で作ることを目指しました。フロントエンドとバックエンドが協業するときは、どちらかの作業が終わっていないから作業が進まないということも起こり得るのですが、そうならないように工夫して、とてもスムーズにできました。
梅木:そこについては理想の型をつくったと思っています!デザインの自由度を低くした分、開発するライブラリや技術要件も低くして、早く作れましたね。
石野:一方で、できあがったプロダクトを社内で展開したらバグが出まくったので、最初はめちゃくちゃ焦りましたし、落ち込みました。でも、KAENの場合は事業が分かれていても積極的にお互いに関わり合う文化があって、プロダクトの使いやすさについて開発サイドだけでなくビジネスサイドもみんなフィードバックしてくれました。
梅木:この開発中に、僕からその時の経営状況や悩みを伝えたりしていましたよね。
石野:そこが聞けていたから、じゃあパスクラはどうするべきかって組織全体を考えながら逆算して考えることができていたと思います。会社の情報ってイチ従業員にはフィルターされた状態で入ってくることもあるけれど、梅木さんからは生の情報を聞いていたので、自分ごととして会社を見れるようになりました!
梅木:今後やってみたいことはありますか。
石野:TAAANのお客様やパートナーの方のユーザーボイスを聞いてみたいです!これまで開発をしてきた中で一次情報を得て解像度を上げていくことがすごく大事だと感じているので、プロダクトにどう活かしていくかを考え、ビジネスサイドにも貢献していきたいです。
梅木:KAENにどんな方がマッチすると思いますか?
石野:KAENは事業や立場を超えて相互に関わりあって議論する組織なので、そういった雰囲気を楽しめるとKAENでの仕事が楽しくなると思います! ちなみに、最近は社内でカードゲームがちょっとしたブームになっていて、事業では関わりの少ないメンバーとも自然と話すきっかけになっています。そこから仕事の相談に発展することもあって、いいコミュニケーションの場になっています!
梅木:いろいろと一緒に楽しめる方が入ってくれたら嬉しいですね。今日はありがとうございました!
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