コミューンでは現在、中途採用だけではなく新卒採用にも力をいれるようになりました。
「この会社で成長したい」。就職活動で多くの学生の方がその言葉を口にします。しかし、その言葉の裏にある「本当の成長」について、本気で考え抜いたことはありますか?
本記事では、”市場を創造する”という壮大な取り組みを行うコミューンで、新卒採用を牽引するPeople部マネージャーの塚本さん・伊東さんにインタビュー。
「成長の定義」から、失敗を挑戦の糧に変える独自のカルチャー、そしてBtoBtoCモデルだからこそ描ける唯一無二のキャリア戦略まで。未来のキャリアに悩む方々の「当たり前」を揺さぶり、本質的な視点を与えるヒントをこの記事で紹介したいと思います。
【1】「成長したい」のその先へ—成長の解像度を高めるということ—
新卒採用面接では、多くの学生さんから「この会社で成長したいです」という言葉を聞くかと思います。その言葉を耳にした時、お二人はまず、学生の方々にどのような問いを投げかけ、何を考えてもらうようにしているのでしょうか。
伊東:大前提として、新卒の方はゼロからのスタートなので「成長したい」という気持ちは自然にあるものだと捉えています。 その上で、私たちはまず「あなたにとっての『成長』とは、具体的に何ですか?」と問いかけるようにしていますね。その成長した先の状態を尋ねてみると、本当に人それぞれ、多様な思いがあることがわかります。そこが、私たちコミューンと学生さんの対話の出発点になると考えています。
突き詰めると、成長は「成果」に向き合うことでしか得られないと私は思っています。そして、成果を出すためには、大小さまざまな「意思決定」を無数に積み重ねていく必要があります。
日々の小さな意思決定が少しずつ物事を前に進め、やがてそれが大きな成果へと繋がっていく。だからこそ、どれだけ多くの意思決定の場に関われるか、その機会に主体的に飛び込めるかが、成長の鍵を握っているのだと伝えています。
新卒社員に求める「成果」とは、具体的にどのようなものでしょうか。最初から大きな成果を出すのは難しいかと思いますが。
伊東:もちろん、最初から大きな成果を出すことは難しいものです。はじめは「言われたことをまずはやってみる」というところからスタートするのが基本ではないでしょうか。
与えられたタスクに対して、自分なりの成果を出すことが重要です。 例えば、”100のタスク”を彼らに依頼したとします。その結果、”105のアウトプット”を出す人もいれば、”90”で終わる人もいるでしょう。大切なのは、その成果に対して「どう振り返るか」というプロセスです。
成果を出して、それを客観的に振り返る。このサイクルを繰り返すことで、徐々に自分なりの工夫が生まれてきます。「もっとこうすれば良かったのではないか」「次はこう試してみよう」と、指示された範囲を超えた主体的な改善に繋がっていくのです。
結果そのものだけではなく、そこに至るまでの過程を深く振り返り、次のアクションに繋げる思考錯誤こそが、新卒の皆さんには特に重要だということですね。
伊東:その通りです。これまで私のキャリアにおいて、多くの新卒社員の方を見てきましたが、正直なところ、入社時点での能力にそこまで大きな差はないと感じています。学生さんから見ると、「あの人はすごいな」と感じる同期がいるかもしれません。 仮に、自分の能力が50で、すごいと思っていた同期が100だったとしましょう。そこには2倍の差があって、大きな壁に感じるかもしれません。しかし、一度社会に出て周りを見渡すと、そこには能力が1万を超えるような先輩社員や社会人がたくさんいます。その方々から見れば、50も100も、正直「誤差」の範囲でしかない。
同期との切磋琢磨はもちろん大切ですし、色々な支えになることも事実です。ですが、自分の成長に責任を果たす上では、視座を上げてより高みを目指して欲しいと思います。そうすることでまた新しい仕事ができるようになり、楽しみや、やりたいことが増えていきます。またその領域に早く到達できる人には共通点があると思っていて、それは、失敗から学ぶだけでなく、「成功体験の中にある、さらなる改善点」を貪欲に見つけられる力です。
成功したからOKで終わらない。「この成果を出すのになぜ3ヶ月かかったのだろう?1ヶ月で達成する方法はなかったのか?」と、自ら深く問い直せる力。そのような内省力を持つ人が、他の人の何倍ものスピードで成長していくのを私たちは目の当たりにしてきました。
ありがとうございます。今の伊東さんのお話を受けて、塚本さんはどのように考えていますか?
塚本:伊東さんの話に繋がりますが、やはり人によって「成長」の定義は千差万別です。なので、私も「あなたの言う『成長』とは、どのような状態になっていることですか?」という、その人自身の言葉を引き出す問いから始めることが多いです。
この問いを投げかけると、多くの学生さんは深く悩みます。その悩む時間こそが重要で、私たちは一緒に考える伴走者でありたいと思っています。そして、そこで出てくる答えは、どんなに小さなことでも、どんなに壮大なことでもいいとも伝えています。
例えば、「一人で責任を持って業務を完遂できるようになる」も素晴らしい成長です。「自分の企画が、何度も練り直した末に上司に承認される」というのも、かけがえのない成功体験でしょう。もちろん、「チームリーダーとして新人を育成する」「マネージャーになる」といったキャリア上の目標も考えられます。 ちなみに、私が新卒の時に抱いていた目標は、「仕事と家庭を両立できる、かっこいい母親になる」でした。
一見、業務とは直接関係ないように思えるかもしれませんが、それも個人の人生における立派な成長の定義だと、私は考えています。 だからこそ、学生の皆さんには「こうあるべきだ」「こんなことを言ったら評価が下がるんじゃないか」と怖がらずに、まずは自分自身の言葉で「成長」を定義してみてほしいですね。そして、「なぜ自分はそう思うのか」という根源的な理由を、時間をかけて深掘りしてほしいと願っています。
【2】カルチャーが支える挑戦と失敗—「バッドニュースファースト」の真意—
新卒で入社すれば、当然ながら多くの失敗を経験することになると思います。コミューンでは、社員の失敗をどのように受け止め、本人の次なる挑戦へと繋げているのでしょうか。会社の文化や具体的なサポート体制について、詳しく教えてください。
塚本:まず、私たちの基本的な考え方として、失敗は挑戦したからこそ生まれるものであり、挑戦の数が増えれば失敗の数も増えるのは、至極自然なことだと捉えています。
その上で、コミューンには「How Commmune Works」という、チームバリューを21の具体的な行動指針として示したものが存在します。
具体的なDo's(推奨される行動)として「バッドニュースファースト」があります。これは、悪い報告ほど早く共有することを推奨する文化です。
失敗を隠したり、報告をためらったりすることは、個人の成長を妨げるだけでなく、会社にとっても大きなリスクになります。ですから、ミスを報告しにくくなるような心理的な障壁は、徹底的に排除しています。 失敗は挑戦の副産物であり、それを個人に押し付けるのではなく、チーム全体でリカバリーし、組織の学びへと昇華させていく。この文化が、全社員に深く浸透しています。
カルチャーが形骸化せず、組織の成長と共に進化し続けているのですね。「バッドニュースファースト」は、実際の現場ではどのように実践されているのでしょうか?
塚本:わかりやすいものだと、社内連絡ツールのSlackですね。
Slackで「バッドニュースファースト」と検索すると、社員のリアルなやり取りが見られて面白いですよ。
例えば、お客様からのクレームが発生している深刻な状況でも、担当者はまず「バッドニュースファーストです」と枕詞をつけて、チャンネルに報告していたり。 それに対して、上司や周りの同僚は、決して責めることなく「バッドニュースファーストでありがとうございます」「すぐにリカバリー策を考えましょう」と即座に返信しています。 この一連のやり取りが、社内の至るところで、ごく当たり前に行われているのです。
先輩社員が実践しているのを見れば、新卒社員も「失敗しても大丈夫なんだ」「隠さずに報告していいんだ」と、心理的な安全性を感じることができます。特に、何をどこまで報告すべきか判断が難しい新卒期において、先輩社員の行動そのものが、何よりのサポートになっていると感じます。
【3】市場創造とBtoBtoCモデル—キャリアの可能性を最大化する場所—
コミューンが事業を展開する市場、ひいてはコミューンが目指す顧客起点経営。この独自のポジションだからこそ味わえる醍醐味や、新卒社員が得られるユニークな経験について教えていただけますか。
伊東:私たちは単にプロダクトを開発し、売っているのではなく、市場そのものを「創造」していく役割を担っていると考えています。
将来この市場がどうなっていくのか、その明確な答えはまだ誰も持っていません。そのルールや成功の定義を、私たち自身が言葉を創り、発信し、定義している最中なのです。
これは非常に面白く、やりがいに満ちた挑戦であると同時に、とてつもなく難しいことだと思っています。時には「コミュニティが与えるインパクトはこの程度でしょう」といった、強い逆風を受けることも少なくありません。しかし、その逆風の中で試行錯誤し、自分たちの力で追い風に変えていく瞬間は、何物にも代えがたい達成感があります。 ハードな業務や意思決定の連続ではありますが、刺激的な毎日を送れる環境なのではないかと思います。
塚本:加えて、そんな稀有な環境で、コミューンに集う非常に優秀な社員たちが、日々もがき、悩みながら事業を創っている姿を間近で見られることも、大きな価値だと思いますね。
社員のなかには自分で事業を立ち上げた経験がある人、ゼロから何かを創り出す力を持った人たちが、それでもなお、ヒリヒリしながら思考錯誤を繰り返している。その生々しいプロセスを見られること自体が、新卒の皆さんにとって、最高の学びの機会になるはずです。
BtoBtoCという、少し特殊なビジネスモデルもコミューンの特徴だと思います。このビジネスモデルは、新卒社員のキャリアに、具体的にどのような強みをもたらすのでしょうか?
伊東:私たちは常々、社員に「キャリアのビークル(乗り物)として、コミューンという環境を最大限に活用してほしい」と伝えています。そのなかで、このBtoBtoCというビジネスモデルは、新卒入社の方のキャリア戦略を考える上で、非常に強力な武器になり得るのではないでしょうか。
なぜなら、BtoB(対企業)のビジネス視点と、BtoC(対消費者)のユーザー視点の両方を、同時に、かつ高いレベルで養うことができるからです。
クライアント企業が抱えるビジネス課題を解決するための施策が、その先にいるエンドユーザーにどのような体験価値をもたらすのか。常にこの両方の視点を持って、物事を考え、意思決定に関わっていくことが求められます。これは非常に稀有な経験です。まさに一度で二度おいしい、キャリアにとって非常に価値のある経験ができると確信しています。
塚本:BtoBtoCだからこそ、一つの企業の経済活動の裏側を、川上から川下まで一気通貫で見ることができます。ある企業が、どのような事業戦略に基づいて、どんな顧客体験を設計し、その結果として消費者がどう反応するのか。この一連の流れを、しかも業界を横断する形で、ホリゾンタルに学べるのです。 これは、将来コミューンを卒業して、別の業界に進んだとしても、必ず役立つ普遍的なビジネス理解力に繋がります。
さまざまな業界のビジネスの裏側を知っているという事実は、皆さんのキャリアにおける大きな強みになるはずです。
新卒のタイミングで、これほど濃密な学びが得られる環境は、そう多くはないと自負しています。
【4】変化の主体者としてー共に未来を創るー
これから共に市場を創っていく仲間として、学生の皆さんにどのような熱量やポテンシャルを求めますか?
伊東:「変化を心から楽しめる人」ですね。コミューンでは、自分自身の役割、プロダクト、市場、そして会社組織そのもの。その全てが、凄まじいスピードで変化し続けます。
先週の常識が、今週には全くの非常識になっている、なんてことも日常茶飯事です。その予測不能な変化自体にワクワクし、それを成長の機会だと捉えられる人。そういう人であれば、どんな困難に直面しても、きっと乗り越えていけるはずです。
私たちは、自分たちが掲げたビジョンが、本当に社会のスタンダードになるかどうかの、壮大な分岐点に立っています。数年後、あるいは十数年後に、「『顧客起点経営』は、あの時コミューンがいたからこそ、こんなに進んだ」と、未来から評価されるような仕事をしたい。この途方もない挑戦に、本気で熱くなれる人と一緒に働きたいですね。
塚本:一言で言うなら、「自分なりの問いを持ち、その問いに向き合い続けるエネルギーがある人」です。
社会の課題や、業界の常識、自分自身のあり方に対して、素直に疑問を持ち、それを言語化しようとする力はとても大切です。ただ、それだけではなく、問いに対して仮説を立てて動いてみる、時に壁にぶつかっても工夫しながらやり切る、そんな“推進力”や“しぶとさ”こそが、変化の大きい環境では光ります。そして何より、正解のない状況を「面白い」と思えるしなやかさ。変化を楽しみながら、自分ごととして未来を切り拓けるレジリエンスを持った方共に、市場を創っていきたいですね。
新卒入社の皆さんからコミューンという組織に対して、どのような影響を期待しますか?
塚本:大きく二つあります。一つは、彼らが持つ「若い世代ならではの視点」ですね。私たちがまだ掴みきれていない市場の感覚や、世代特有の価値観を、事業やプロダクト作りにどんどん反映してほしいです。
もう一つは、彼らが持つ「エネルギー」そのものです。 新卒社員の方々が、悩み、試行錯誤しながら成長していく姿は私たち既存の社員にとって、最高のガソリンになります。大きな刺激をもらえることを、心から期待しています。
伊東さんはいかがですか?
伊東:「成長の変化幅」ですね。新卒の方は成長の変化幅が大きいと思います。それが、人を、そして組織を刺激するのだと思っています。
昨日まで出来なかったことが、今日にはできるようになっている。その圧倒的な変化のスピードと幅は、私たち既存社員に「自分たちは、本当にこれでいいのか?もっと出来ることがあるのではないか」という、健全な内省を促すと考えています。
新卒採用は、ただ若い人材を採用するということではなく、会社全体に、計り知れないほどのポジティブな影響をもたらす、極めて重要な活動だと考えています。
ありがとうございます。それでは最後に、この記事を読んでいる学生の皆さんの背中を力強く押す、お二人からのメッセージをお願いします。
塚本:正直、コミューンは「整っている会社」ではありません。だからこそ、まだ誰も見たことのない景色を、一緒に創れる余白がたくさんあります。
自分なりの問いを持ち、変化を恐れずに飛び込み、やり切る力でチームを動かしていく。そんな人にとって、ここはきっと、他では得られない経験ができる場所です。
加えて、コミューンのPeople部にはGoogle社で活躍していた橋本さん、Sansan株式会社での人事経験がある伊東さん、そしてパーソルグループ出身の私とさまざまなキャリアのメンバーがいて、新卒採用を進めています。少し大胆な発言かもしれないですが、就職活動という早い段階で会えること自体が、皆さんにとって非常に大きな価値になるはずです。仮に、最終的にコミューンという選択をしなかったとしても、私たちとの対話を通じて得られる視点や気づきは、皆さんのキャリアを考える上で、必ずや大きな財産になると約束します。ですから、まずは一度、私たちの話を聞きに来てもらえると嬉しいですね。
伊東:コミューンは、全力でアクセルを踏み込める環境です。もっと言えば、常に全力でアクセルを踏み続けなければ、振り落とされてしまうかもしれない、そんな挑戦的な環境です。 しかし、その環境に身を置き、自分の限界を超えようともがき続ける経験そのものが、私は非常に幸せで、貴重なことだと思っています。そのようなマインドセットを持つ方にとっては、最高の成長の場となるでしょう。
私たちは、会社の未来を創るための究極の投資として、新卒採用に覚悟を持って臨んでいます。その覚悟が、皆さんに伝わると嬉しいです。
お二人ともありがとうございました!