こんにちは。AIQVE ONE 広報の川田です。
今回は2025年 夏のインターンシップについてご紹介します。
「AI/IoT/ロボット/ゲーム/CG」分野で、実践的カリキュラムを導入している専門職大学である東京国際工科専門職大学の学生4名をお招きし、約一ヶ月半のインターンシップにご参加いただきました。
不具合のないサービスを提供する「テスト」のいろはを体験していただき、テスト業務の奥深さを知ってもらう事ができましたので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
インターンシップについて
カリキュラム
実習内容
稼働案件実習
テスト自動化実習
最終発表会
インターンシップについて
- 日付:2025年6月16日(月)~7月28日(月)
- 時間:10:00~19:00(平日のみ)
- 場所:AIQVE ONE株式会社 東京本社
- 参加者:東京国際工科専門職大学 情報工学科とデジタルエンタテインメント学科の4年生 計4名
カリキュラム
約一ヶ月半の長期インターンシップでは、稼働している案件のテストやテスト自動化について体験していただきました。現場の社員とのやり取りを通して会社を知る期間となっています。
1, キックオフ(会社説明と実習内容の説明)
2, 実習前研修(コンプライアンス・情報セキュリティ・ビジネスマナー・テストの研修)
3, 稼働案件実習(案件テスト・ユーザーレビュー)
4, 自動化実習(スマホゲームアプリ キャラクター育成の自動化)
5, 成果発表会(4名の学生による実習の成果発表会)
実習内容
稼働案件実習
・案件テストプレイ
稼働案件実習では、スマホゲームのテストを実践してもらいました。
1. テストケース※¹を用いた「テスト実行」
テストケースには「テストを行うための事前準備」「テスト手順」「期待結果」が明記してあり、テストケースに沿って対応すれば未経験者でも不具合を見つけることができます。不具合を発見後、不具合報告のテンプレートに沿って必要な情報を記載してもらいました。
※1 テストケースとは、ゲームが正しく動作するためにどのような条件・操作を行うのかをまとめたものです。期待される結果を明確にすることで、抜け漏れなくテストすることができます。
2.自身でテストの手順を考え不具合を見つけていく「探索的テスト」
テストケースを用いずに、自身でテストの手順を考えて不具合を見つけていく「探索的テスト」では、テストケースで実践した内容を参考にしてもらいました。プライベートで遊んだゲームの裏技探しのような観点で行うため、それぞれの個性が垣間見える結果となりました。
3.反映の上で不具合が発生していないかのテスト
基本情報のマスタデータと実機に反映されたデータが一致しているか、不具合が発生していないかのテストを行いました。各テストケースの項目に沿って、テスト実行から不具合の報告起票まで一連のフローを経験する内容となっています。
・ユーザーレビューテスト
初めに、「ユーザーレビュー」について学んでいただきました。
ユーザーレビューとは、実際にゲームをプレイしたユーザーが感じる感想や評価を意味します。これはゲームの品質向上や不具合発見に役立つものです。学生たちには、ゲームのタイトルがどれだけ人の興味を引くかを5段階で評価し、ゲームへの影響考察と課題に対する改善案をまとめていただきました。
また、グループディスカッションでチームとしての統一見解を導き出し、個々の意見の相違を踏まえたうえで着地点を見出しました。実際に個人で評価したものよりも、評価の理由や考察について深みがあるレポートに仕上がっています。
テスト自動化実習
テスト自動化とは、普段人力で行っているテストをシステム/プログラムで実行することです。今回の自動化実習では、まずテスト自動化の基礎理論の講義を行い、実際にテスト自動化を計画・作成・実施しました。某人気ゲームを対象に弊社製の自動化ツール「Garbo※²」を使用し、テストを行いました。
ただキャラクター育成を自動化するだけではなく、決められた期間で求められる成果物を作成するための計画立案、進捗の管理を行う実習内容となっています。
※2 Garboとは、単純なテストの繰り返し作業を自動化し、コスト削減や効率化を実現できるAIQVE ONE独自のツールです。
最終発表会
約一ヶ月半に渡るインターンの最後は、東京国際工科専門職大学の教授をはじめ弊社代表や本部長らが集い、暖かな雰囲気の中で成果発表が行われました。発表後は、インターンシップ実施期間の中で得られた気づきや学びなどの質疑応答が設けられ、テストエンジニアの業務について理解を深める時間となりました。
以上、2025年夏のインターンシップでした。
今回のインターンシップでは、学生たちが不具合やユーザー視点でのテストに取り組む中でゲームの「楽しさ」「使用感」にも目を向けている様子が印象に残っています。お互いに刺激を受けながら成長していく姿や柔軟な発想でテストに取り組む姿に多くの気づきをもらいました。
テスト(ゲーム/アプリ/ITシステムなど)に関心がある方、ぜひ一度、ざっくばらんにお話してみませんか?