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羅生門風☆健康経営プロジェクト

 今回は読書大好きオタクでオシャレなWさんによる投稿です♪(ヒューヒュー)
文体を羅生門風にしちゃうなんて、斬新!且つ頭の良さが漏れ出てしまってますね!(笑)

では、どうぞ ↓


ある日の夕方のことである。一人の女性が、会社のデスクでZOOMで打ち合わせをしていた。耳にはair podsを装着し、大層真剣に聞いていた。この地は株式会社 山善。太陽光に関連した会社である。女性のデスクの周りには人はおらぬ。コロナウイルスが猛威を振るい、世は緊急事態宣言やまん延防止等重点措置など対策が取られ、会社によっては体制を整え、数年前からは決して想像出来ない勤務形態となっていた。そう、在宅勤務である。

ただ、女性が打ち合わせしていたのは太陽光云々…の打ち合わせではない。オフィスに野菜を置こう…、そう、OFFICE DE YASAIの打ち合わせであった。

何故女性がオフィスに野菜を置こうと考えたかと云うと、山善はメタボ率が高かった。「1年前より10kg太りました」「現場職からデスクワークに変わって太りました」…このような声が毎日のように聞こえるのである。そして、会社の中では「ダイエット」という言葉がまん延している。しているにもかかわらず、恐ろしいことに誰も見た目上は変化がない、どころか「体重の変化がない」「XX月までにXXkg痩せると目標設定をしていたが、1kgも変化がない」などという会話が日々飛び交っているのである。

彼らの生活を見ていると、お昼は外食で中華料理やラーメン、すき家などへ毎日繰り出し、注文時には「ご飯大盛りで」と笑顔で注文し、仕事は常にデスクで鎮座している。”忙しい”というのはわかるが、忙しいのは手や頭の中だけであり、決して体をたくさん動かしているわけではない。手がキーボードの上で忙しく動き、おそらく頭の中も忙しく動いている。

しかし、女性は彼らのことが仲間として好きであった。業務上もそうだが、彼らが病気で苦しんだりしている姿を見たくはなかったのだ。女性は言った。「健康経営ってトレンドだし、弊社でもやりましょう。」そう言って立ち上がったのが健康経営プロジェクトであった。

まずはオフィスで野菜を取り入れた。


そして、健康経営”プロジェクト”というからにはメンバーがいる。このメンバーを紹介しようと思う。企画開発部・Iさん。彼は100kg級の魅惑のボディを持つ心優しい男だった。心優しい男なのだが、野菜は嫌いであった。総務部・Sさん。彼女は痩せ型であったが、やはりいつも心なしか疲れているように見受けられる。子供が2人、習い事がハードであり、総務部という業務もまた心労が大きいというところがいつも疲れて見える要因だろうか。営業部、Iさん。さきほどの企画開発部のIさんとは違い、こちらも痩せ型の男性である。50代、健康への関心が止まらない。自分の健康面もそうだが、もちろん彼も優しくあった。周りにも健康であってほしいのだ。いつも資料をきっちりと集めてきて、展開してくれる見た目は仏・中身は結構切れる男である。

そして健康経営プロジェクトを立ち上げた女性、私なのだが経理部(兼企画開発部)Wである。Wはとにかく不健康であった。ヘビースモーカーだし、20代前半で胆石になり胆のうの摘出術を行い、なんなら尿結石にもなった。現在28歳なのだが、右肩が上がらない。所謂”四十肩・五十肩”である。

そんな私たちが立ち上げた健康プロジェクト。気付いたことはたくさんある。新しく9時10分からやりはじめたラジオ体操だが、小学生の夏休みになっていた頃とは異なり、とても伸びて気持ちが良い。気持ちが良いがどうも筋が痛い。これが大人になるということか…と思い知らされた。他にも「昼寝の効果」や「ストレスチェック」、「カフェインの効果」などさまざまなところに焦点を当て、社全体会議でみんなにフィードバックを行ったりしている。

第1弾「睡眠に対する理解を深めよう」、第2弾「寝苦しい夏に負けるな!睡眠の質爆上げ習慣!」などの資料を既に出しているのだが、そこそこの手ごたえを感じている。ウケたのである。ZOOM会議でウケるのはとても難しいがその分喜びを感じる。

何はともあれ、健康は大切である。学生の頃は「どうしておじさんやおばさんはこぞって運動をするのだろう?運動なんて疲れるのにな」と疑問であったが、1歳…また1歳…と重ねることによって気付くこともある。

運動したほうが疲れないのである。疲れるから運動しないのではなく、疲れるから運動するのである。何を言っているかわからないと思うが、大人になるというのはこういうことである。

山善では理念に「人を応援」、バリューに「仲間を応援」とあるように、健康でありたい人を全力で応援します。共に歩む人の未来には健康は欠かせません。

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