日本コロムビアグループ、AIクリエイティブに特化した案件とクリエイターを結ぶお仕事共創拠点「COLOWORKS」を始動
日本コロムビアグループ株式会社のプレスリリース(2025年11月4日 13時00分)日本コロムビアグループ、AIクリエイティブに特化した案件とクリエイターを結ぶお仕事共創拠点「COLOWORKS」を始動
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000171311.html
日本コロムビアグループ株式会社(以下:NCG)は、2025年10月1日に株式会社フェイスから新設分割により設立された、AIを核とした次世代型クリエイティブプロデュースカンパニーです。
前回、大きな反響を呼んだ代表インタビュー。vol.2となる今回は、代表取締役社長が示す、業界の常識を覆す『AIファースト』の未来戦略に、さらに深く迫ります。
「代表インタビューvol.1はこちら!」
結論から言えば、今、AIをやらないでどうするんだ、という感覚なんですよね。 もし僕が20代だったら、迷わず選択するマーケットはAIです。そのぐらい大きな潮流が来ています。 AIがこれから本格的に来るときに、この仕事に携われることは超幸せなんですよ。 だから、もし私が本当に若かったら、絶対にAIを一生懸命頑張っている会社に行きますね。 そして、そのAIを頑張っている中でも、我々のようにエンタテインメント×AIという会社に行けたら、その先の歴史の中で長く仕事できると思っています。
まず、今後のエンタテインメントを考えたときに、音楽だけでは厳しくなると見ています。 ですから、マルチメディア、マルチコンテンツという形で展開していきます。 ミュージックビデオは既にありますが、音楽も映像がセットなのは当たり前ですし、もっと踏み込んだ、映画制作などもNCGとして積極的に行っていきたいと考えています。 映画は、昔のように、製作委員会があって、お金を集めて、一年かけて対策でキャスティングしてロケして...といったプロセスではなく、今はAIによって、その工程は一気に短縮されました。
私たちのような音楽の会社でも、映画を作ることができるようになった。これが「即時性の価値化」です。昔はお金も時間掛かったものも低コストで短期で作れるようになったからこそ、どんどんチャレンジしていきます。
また、人間のアーティストがやってきたことにAIを最大限組み込み、表現のアップデートが出来ることに可能性を感じています。 AIアーティストなどもそうですし、人間では言えなかったことや、できなかった表現をAIだからこそ実現できる、ということも積極的にチャレンジしています。これが「創造性の拡張」です。
そして、「共創の基盤づくり」としては、クリエイターエコノミーのような世界を作っていきます。 クリエイターが自分たちの創造性を最大限に発揮できる場を作り、その上でさらに彼らに仕事を提供できるようなプラットフォームを構築中です。
同時に、著作物に関わる身として、作品が実際に誰かの著作権を侵害しているかどうかはとても大切な議論ですから、この辺りの取り組みもしっかりとやっていきます。
すべてのグループ会社に、AIを横串(よこぐし)します。 115年の歴史ある会社がグループに連ねておりますので、どうしても縦割りで構成されていますが、そこにAIを横串していきます。歴史あるレコード会社の日本コロムビアをはじめ、デジタルとフィジカルでのマーケティング戦略を展開するコロムビア・マーケティング、著作権管理のコロムビアソングスや、音楽ディストリビューションサービスを展開するライツスケールなど、すべてのグループ会社において、これがまずマストです。 AIファーストで作り出すケイパビリティ(能力)がそれぞれの会社の軸になり、特定の役割を持つプレイヤーになってくる。この辺りの設計も急ピッチで進めており、追って発表していきます。
先ほども話したAIクリエイターの新たなエコシステムの実現と同時に、AIによる著作権侵害を防ぐ取り組みです。 音楽業界だと理解されにくいかもしれませんが、僕は著作権の在り方がAIによって大きく変わると思っています。 例えば、ファッション業界では、どんなにユニークな服を作っても、その翌週には、ファストファッションで似たものが売られる可能性があります。訴訟はあっても、著作権で守るのは難しい。でも、音楽は今でもずっと分配される仕組みが続いてきました。これは先人が作ったクリエイターにとって素晴らしいシステムです。 しかし、AIはそこにメスを入れてしまうかもしれない。その時に、今までの音楽ビジネスの中で活躍してきたプレイヤーはどうするのか?となったときに、私たちがその新しいマーケットでクリエイターにとって正しいエコシステムを構築したい、と思っています。
やはり幸福度が重要だと思っています。 今、仕事がライフワークと感じて幸福を感じる人と、仕事がライスワークでしかなく苦しんでいる人が二極化しています。こうした状況を変えていきたいです。 新しい時代を切り拓く挑戦とは、AIという最先端のテクノロジーを駆使しながらも、グループ全体で「仕事は楽しいものだよ」「人生に幸福を与えてくれるものだよ」という感覚を共有し、働く人たちが幸福を得られるような会社を作り上げていくことだと考えています。