今回は、デジタルプラットフォーム事業の立ち上げ支援を行なうプロフェッショナルサービス、ソフトウェアサービスを提供する株式会社ROUTE06を招き、「大手企業の新規事業立ち上げには何が必要で、どんなことを意識しているのか」をテーマにLTイベントを開催。
トークでは、非IT企業のクライアントとチームをつくる方法や、大手企業の要件定義で納得を得て業務を進めやすくするコツなどが語られました。
「大手企業とのプロダクト開発をうまく進めたい」
「新規事業の立ち上げを成功させたい」
そんな悩みに対して、株式会社ROUTE06(ルートシックス)の河埜 洋平さんがお話を聞かせてくださいました。
![]()
河埜 洋平 氏/株式会社ROUTE06 プロダクトオペレーションマネージャー
大手企業向けERPの品質保証とシステム開発を担当した後に独立。自社サービスの開発・運営と並行してフリーランスのWebエンジニアとして、ツーサイドプラットフォーム系のサービス開発に携わる。前職では、メール配信機能を備えたマーケティングツールのプロダクトマネージャーを担当。
大手企業との要件定義で“納得を得る”ための4段階
河埜:
私からは「大手企業との要件定義における納得を得るための進め方」をテーマにお話させていただきます。
弊社は「プロフェッショナルサービス」という事業支援を行なっているのですが、4段階あるフェーズのうち、フェーズ2のサービス/業務設計と、フェーズ3のシステム環境構築についてお伝えしますね。
![]()
弊社では、サービス/業務設計から要件定義を行なう際に、以下の4段階に分けて進めています。
- 業務フロー整理
- サービスブループリント
- ワイヤーデザインモック
- プロダクト仕様書
![]()
プロダクトマネージャーが業務フロー整理やサービスブループリントを活用して仕様を整理し、それをベースにデザイナーがワイヤー、デザインモックを作成します。最終的には仕様、デザインを合わせたプロダクト仕様書に落とし込みます。
使用ツールについては、業務フロー整理とサービスブループリントがFigJam、ワイヤーデザインモックに関してはFigma、プロダクト仕様書はスプレッドシートで作成。
4段階に分けて進めることで、クライアント様から業務を理解いただけたり、社内のデザイナーや開発を行なうエンジニアの「なぜ作るのか?」の疑問の解決に役立ったりしています。
プロダクト開発でクライアントを巻き込むコツ
また、ROUTE06のプロダクト開発には「お客様を巻き込みながら“クイックに”進める」という特徴があります。
![]()
まずお客様の巻き込み方ですが、弊社では業務フローの作成段階からお客様にFigJamを共有し、直接コメントを記入してもらう形で進めています。
さらに、クイックに進めるためにミーティング後にFigJam上にフィードバックや不明点を書いてもらったり、次のミーティングまでに修正と確認が終わっているように素早く対応したりしています。
お客様とお互いに作業することで、プロジェクトを一緒に進めていく実感を持ってもらえますし、細かい指摘ができるため「ここを直してほしい」のようなピンポイントのフィードバックが可能になるのがメリットです。
また、要件定義に関してはお客様の要件に合わせたプロダクトの磨き込みに、デザインモックを活用しています。
![]()
私の事例でいうと、要件定義のときにお客様から「一覧画面でできるだけ多くの項目を表示させたい」という要望をいただいたことがありました。
このとき、スプレッドシートで要件定義書を作ると縦に項目を記載していくため、いくらでも盛り込めるように見えてしまいますよね。
要件定義で決めた内容を具体的な画面イメージにすると「この内容だと使いにくい」ということにお客様が気づいてくれるので、対策として一覧性を高める検討が必要という判断となりプロダクトの磨き込みが可能となります。
関係者全員の解像度を上げて、お互いに納得できるところを目指すのが、プロダクト開発には重要だと考えています。
このとき、要件定義と合わせてポイントとなるのはワイヤーやデザインモックといった“具体的に形になったもの”です。
大手企業のお客様は、業務の専門家でありさまざまなシステムを使っているユーザーでもあります。
具体的なワイヤーやデザインモックがあれば、それを見て視覚的に「どのように使うのか」などはすぐに判断が可能です。
デザインで要件定義に沿った具体的なプロダクトイメージを揃えることで、お互いに納得感のあるものができると考えています。
椿原:
――たしかに、デザインモックがあれば具体的なプロダクトをイメージしやすいですね!ありがとうございました!
新規事業のプロダクト開発では、お客様を巻き込んで一緒に作っていくこと、そしてスピード感のある対応を行なって信頼関係を構築することが大切です。
ROUTE06の坪井さんのLTはこちらから▼
次回のイベントでは、電話自動応答SaaS「IVRy(アイブリー)」を開発・運営する株式会社IVRyのプロダクトマネージャーお2人をゲストに、「プロダクト開発の取捨選択」を軸にしたLTと相談会を開催します。