「電気を売る」って、実はそんなに難しくない
「電力の営業」と聞くと、専門知識が必要そうで、なんだか難しそう。
そう思う方も多いかもしれません。
でも、実際の営業はどんなことをしているのでしょうか?
今回は、「営業は誰に、何を提案しているのか」「1日はどう過ごしているのか」「未経験でもできるのか」をお伝えします。
そもそも、どんなお客様に提案するの?
基本的には、法人のお客様です。
電気料金が年間3千万円~の企業が中心で、業界としては製造業、医療機関、不動産などのお客様が多いです。
例えば、病院であれば事務長、工場であれば工場長や購買部長など、企業の中でも責任ある立場の方が窓口になることが多いです。
「大企業ばかりなの?」と思われるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。
複数の店舗や施設を持つ企業なども多く、例えば規模にもよりますが、病院ですと2院ほど持っていればそのくらいの電気料金になったりします。
提案するのは「電気」そのものではありません
私たちがやっているのは、企業の電気料金を見直し、最適な電力会社への切り替えをサポートするコンサルティングです。
電力自由化から約10年が経ち、今では電力会社を選べることも当たり前になりました。
お客様が現在どのくらい電気を使っているのかを確認し、複数の電力会社から見積もりを取得。
その中から、お客様にとってメリットのある選択肢をご提案します。
つまり、
「新しく何かを買ってください」ではなく、「今使っているものを、もっと良い条件に変えませんか?」という営業。
ここが、この仕事の面白いところです。
実際の営業は、どんな流れ?
例えば「ちょっと話を聞いてみようかな」というお客様の場合、2回ほど訪問するケースが多いです。
STEP1|まずはサービスの説明(訪問1回目)
最初の訪問では、私たちがどんなサービスを提供しているのかを説明します。
ここで「一度、見積もりを取ってみたい」となれば、次のステップへ。
STEP2|電力使用状況を確認
お客様から現在の電力使用量などのデータをいただきます。
そのデータをもとに、営業事務が電力会社へ見積もりを依頼します。
営業自身が電力会社と細かいやり取りをしたり、複雑な資料を一から作ったりする必要はありません。
STEP3|見積もり結果をお客様に提案(訪問2回目)
出てきた見積もりをもとに、お客様に結果をご説明します。
「これなら年間これくらい下がりそうです」
「今の契約と比べると、この条件がメリットになります」
という形で、お客様にとってのメリットをわかりやすく伝えていきます。
そこで「お願いします」となれば、契約へ。
実際に契約がスタートするのは、提案からおよそ3か月後が目安です。
営業の仕事は「売る」より「伝える」
営業としてまずお願いしたいのは、お客様のところへ行って、サービスを説明すること。
ご紹介いただいたお客様に対して、
- サービスの説明
- お客様の状況のヒアリング
- 電力料金の見直し提案
- 契約に向けたフォロー
を行っていきます。
資料作成などは営業事務がサポートしてくれるので、営業が一人ですべてを抱えるわけではありません。
だから営業は、「お客様と向き合うこと」に時間を使える。
ここは当社の営業の大きな特徴だと思います。
営業の「1日」を見てみましょう
勤務時間は平日9:00〜17:30。
しかし少人数の組織なので、比較的柔軟に働いています。
例えば、千葉や埼玉のお客様を訪問する日なら、
8:30頃|移動開始
↓
10:00|1件目の商談
↓
12:00頃|昼食
↓
13:00|2件目の商談
↓
14:00頃|商談終了・都内へ移動
↓
15:00頃|帰社またはリモートワーク
↓
お客様へのお礼メール、次のアクションを整理
↓
お客様から受け取ったデータを営業事務へ共有
といった流れになります。
1日に訪問する件数は、時期によって波がありますが、繁忙期であれば1〜2件程度。
一日中ひたすら訪問している、という仕事ではありません。
訪問していない時間は何をしている?
ここも、この仕事の特徴の一つです。
例えば月初には、既存のお客様へレポートを送ります。
「今回の契約変更によって、電気料金にこれくらいの良い影響が出ています」
「世界のエネルギー情勢から、今後こういった影響が考えられます」
といった情報をお客様にお伝えします。
また、月の中盤以降は、既存のお客様に対して、
「今、何かお困りのことはないか?」
「電気料金について、こんな情報を提供したら役に立つのでは?」
と考える時間もあります。
例えば、
「燃料価格が変わったら、今後の電気代はどうなる?」
という質問をいただいたら、その影響を試算してみる。
「そもそも電力の仕組みをもう少し知りたい」
というお客様がいれば、基本的な情報を整理してお伝えする。
こうした既存のお客様へのフォローも営業の大切な仕事です。
「新規開拓100%」の営業ではありません
当社の場合、新しいお客様との接点は、パートナー企業などからのご紹介が中心です。
例えば、医療機関と取引のある事業会社や、銀行などからお客様をご紹介いただくケースがあります。
そのため、営業自身が毎日ひたすら電話をかけたり、飛び込み営業をしたりするスタイルではありません。
「ご紹介いただいたお客様に、きちんと価値を伝えて契約につなげる」
これが営業の基本的な役割です。
電力って難しそうだけど、本当に未経験でも大丈夫?
ここは、よく聞かれるところです。
結論から言うと、電力業界の経験は必須ではありません。
扱うのは、さまざまな電力会社の商品です。
大手の電力会社や商社など、商品そのものの力が非常に強い。
だから、営業が「商品をゼロから作って売る」という仕事ではありません。
むしろ重要なのは、
「この人なら相談してもいいな」と思ってもらえること。
電力の細かい知識は、入社後に身につけていけば大丈夫です。
最初は社長である私や営業事務のメンバーがサポートします。
「法人営業経験」も必須ではありません
実際、法人営業の経験がなくても、個人営業はもちろんサービス業など、対人コミュニケーションに自信がある方なら十分活躍できると思っています。
例えば、これまでの仕事のなかで、
- 富裕層向けのコミュニケーション
- 経営者や管理職など決裁権の高い方向けのコミュニケーション
- アパレルやエステなど、お客様のニーズをしっかり聴いてきた
- 飲食
- その他、対面でお客様と関係を築いてきた仕事
などの経験がある方。
こうした仕事で培った「相手に合わせて話す力」「感じよく接する力」「信頼関係をつくる力」は、そのまま活かせます。
特に、年齢も経験も上のお客様と自然に話せることは、この仕事では大きな強みになります。
「電気を売る」のは、実はそんなに難しくない
私は、この仕事を「難しい営業だとは思っていない」といつも話します。
例えば、法人のお客様に
「車を1台買ってください」
「倉庫を新しく建ててください」
と提案するなら、それは大きな意思決定です。
でも電力の場合は、すでに使っているものを切り替えるだけ。
電力会社を変えたからといって、電気の品質が変わるわけではありません。
それで料金が安くなるのであれば、
「それなら検討してみよう」
となりやすい。
だからこそ、この仕事で大切なのは、難しい営業テクニックよりも、
「きちんと説明できること」
「相手に信頼してもらえること」
なのだと思います。
お客様は「大人のプロフェッショナル」
商談相手は、40〜50代の事務長、工場長、購買部長など、経験豊富な方が中心です。
だからこそ、代表が営業に求めているのは「物怖じしないこと」。
「すごく貫禄のある方が出てきた……」
と雰囲気に圧倒されてしまうのではなく、
「自分も一人のビジネスパーソンとして、この人と話す」
という姿勢があれば大丈夫。
もちろん丁寧な対応は必要ですが、変にへりくだる必要はありません。
これまでの仕事で、年上のお客様や目の肥えたお客様と接してきた経験がある方なら、その経験はきっと活かせます。
この仕事の一番の面白さは?
新しい契約が増えて、売上が伸びていくことや
営業として市場を少しずつ切り開いていく感覚には、大きな面白さがあります。
でも、それだけではありません。
お客様にとって、電気料金が下がることは、そのまま利益につながります。
例えば、
「毎月これだけ電気料金が下がっています」
と数字で結果をお伝えできる。
その結果、担当者の方は
「電気代をこれだけ削減できた」
と社内で評価されることもあります。
自分が提案したことによって、電気代(経費)が下がる=お客様の会社の利益が増え、担当者自身の評価にもつながる。
そこまで実感できるのは、この仕事ならではのやりがいだと思います。
「専門知識」より「人と向き合う力」
電力コンサルティングの営業と聞くと、電力の専門知識が必要だと思われるかもしれません。
でも、実際に営業の現場で求められているのは、まずお客様の話を聞き、わかりやすく説明し、信頼関係をつくることです。
専門知識は、仕事をしながら身につけていける。
だからこそ、
「人と話すことが好き」
「年上の方とも自然に話せる」
「誰かに可愛がってもらえる」
「お客様の役に立つ提案がしたい」
そんな方には、意外と相性の良い仕事かもしれません。
「電力の営業って難しそう」
そう思っている方にこそ、一度知ってほしい。
これが、当社の電力コンサルティング営業のリアルです。