伸びるコンサルタントとは?今後のコンサル業界とは?プロコンサルタントが語る「コンサルティング」についての話
こんにちは!
バークリーコンサルティング採用担当です。
本日は弊社Vice Presidentの永井善彦さんにインタビューをおこなってまいりました。
今回は
- 大手を経てバークリーコンサルティングに入社した理由とは?
- 伸びるコンサルタントとは?
- 今後のコンサル業界について
の3点についてお話を伺ってまいります!
■永井善彦略歴
・大手自動車部品会社、大手コンサルティング会社のマネージングディレクター、執行役員を経て、大手シンクタンクにて、ICTの新組織立上げ、ビジネスユニット⾧を歴任後、2019年バークリーコンサルティング設立と同時に入社。
・現在、VP シニアパートナー。コンサルティング事業の統括責任者として組織設計、ビジネス開拓、制度構築からプロジェクトマネージメントまで、新会社の立ち上げに注力。
【大手シンクタンク上層部を退き、新ファーム設立に踏み込んだワケ】
――本日はよろしくお願いいたします!永井さんは前職大手シンクタンクにてビジネスユニット長をされていたそうですが、バークリーコンサルティングに転職をしたきっかけはなんだったんですか?
最初のきっかけは前職で昇進の話が出ていて、その昇進後のポジションの定年が63歳だったことでした。
当時私は58歳でしたので「昇進してもあと5年か・・・」と考えていて、ちょうどその時にバークリーコンサルティング立ち上げのお話をいただいたので一大決心をして転職を決めました。
――「立ち上げ」という0ベースのバークリーコンサルティングに携わろうと決意したときの決め手はどこだったのでしょうか?
一番大きな理由は裁量権の広さですね。
前職の時も裁量権はあり、自分の統括している組織を変えることは可能でしたが、隣の組織や会社そのものを変えるというのは一人ではなかなか難しい環境でした。
そんな時に新しい「会社」を立ち上げていくというお話をいただき、大きな枠の一組織ではなく会社そのものを創っていくというところに非常に魅力を感じ、バークリー立ち上げと同時に転職を決意しました。
――思い切ったチャレンジですね!
新しい物が好きなんだと思います。
転職を多く経験してきたのもそれが理由の一つですね。
3年くらい所属するとその企業や組織の中で自分がどのように生き残っていくかというのが見えてきて、そこが見えてくると頑張らなくなってしまうという面もあるのかもしれません。もちろん一つの会社の中で他の組織に異動するとかという方法もあると思いますが、ともかく常に新しい環境に身を置いて刺激をいただいて自分が成長していきたいと思っています。
コンサルティング業界の人って回遊魚に例えられたりもするんですが、目標に向かって一生懸命泳いでいるというか、そういう環境でないと自分が生きている感じがしないというか。
私もどちらかというと回遊魚タイプの人間なので、いろんな困難があってそれを乗り越えていく。で、それを乗り越えて前に進んでいくっていうことが楽しいんじゃないかなと思います
【伸びるコンサルタントとは?】
――永井さんは数々の有名企業にて一流コンサルタントとして名を残しておられますが、「コンサルタント」として上にいく方はどんな方だと考えられますか?
私はコンサルタントを判断するときに次の3つの指標があると思っています。
① コンサルタントとしてのスキルレベル
② 営業力
③ 一般的に「人間力」と言われるような、数字では表せない“人”としての魅力
一つ目は、「この業界のコンサルティングだったらNo.1」みたいなレベルの専門スキルがあるかどうかです。
二つ目の営業力は一見コンサルティングとは関係ないように見えますが、やはり「仕事」を取って来られないと話にならないので、“その人と仕事をすればちゃんと仕事が回ってくる”という安心感や実績を作るための能力ですね。
三つ目は、一緒に仕事をしていて楽しかったり学びになったり。
ギスギスしなくて色々な意味で親しみを持てる力です。
私はこれら3つのうち1つでも飛び抜けていれば必ず人はついてくると考えていて、ベストなのは3つのバランスがよく、どれか一つが飛び抜けているパターンだと思います。
コンサルティング業界の経営層になるような人というのは前述のパターンの方が多いと思います。
――なるほど・・・!永井さんのコンサルタントとしての強みはどこにあると考えられていますか?
専門的な部分で言うと、サプライチェーンには自信があります。
特にグローバルサプライチェーンについては20年以上ずっとやらせていただいていて、大企業からベンチャーまで様々な会社で成功しているのでその分野では日本でも引けを取らないレベルにあると自負しています。
もう一つが、一度お付き合いさせていただいたお客様とはかなり長く付き合っていただけると言うのが強みかなと思います。
長いところだと20年くらいお付き合いしている会社さんもいます。
――長いですね!!長くお客様と付き合う上での秘訣は何かありますか?
これはお客様から言っていただいたことですが、私は「騙さない」そうです。
「本当にクライアントを想っているのがわかる」と、ありがたいことによく言っていただけます。
ビジネスなので過大な表現を言うことも時としては必要だとは思うんですが、私バカ正直なので結局率直に思ったことを言ってしまうんですよね(笑)
ダメな方向に進んでいたらためらわずにダメというし、忖度はしないです。
ただ、やはりその発言はクライアントの成功を思って発言していることなので、それが伝わるような表現だったり態度だったりは昔から意識しています。
――なるほど・・・!とても大切なことですね。
【今後のコンサルティング業界はどうなるの?】
――漠然とした質問になるんですが、今のコンサルティング業界についてどのように思われますか?
今のコンサルティング業界はバブルだと思います。
そして、いつかは弾けます。
今ってSAPのビジネスだったりDXのビジネスだったりが非常に注目されていて、コンサルタントというよりどちらかといえばSE(システムエンジニア)に近いようなコンサルタントが溢れているように感じます。
今はそれでも足りないって言われるほど業界的に人的ニーズがありますが
その状況は永久に続く話ではなくて、
例えばERPのビジネスの場合は10年先の未来残っているかどうかわからないですし、その先は縮小していく可能性も考えられます。
今は囲碁や将棋もAIに勝てなくなっているような時代ですから、AIの発達によってなくなる仕事はかなり多く、「新しいものを創り出す」ようなコンサルティングの業務以外(例えばリサーチの業務やヒアリングの業務など)ってどんどんなくなっていくと思います。
実際今でも業界によっては明らかに案件が少なくなっている業界もありますね。
――具体的にどんな業界の案件が少なくなっているんですか?
例えばノンバンクの案件です。
ノンバンク系は近年どんどんネットに移行し、システム自身がそういうものに置き換わってきていて、最近基幹系システムを置き換えた大手保険会社も少なくないです。そうすると今後の新しいシステムの需要が下がってきているのに伴ってコンサルタントのニーズも下がっています。
――打開策はありますか?
2つあると思っていて、
- これから伸びるソリューション・エリアにある程度特化する。
- 変化に応じられる人員体制をとっていく。
というのが必須だと思っています。
――ありがとうございます!とても勉強になりました!
バークリーコンサルティングでは業界の時流を常にキャッチアップし、会社を一緒に育てていく仲間を募集しています。
ご興味のある方はぜひ一度お話聞きにきてください。
皆様のご応募をお待ちしております。
■永井著書及び講演等
・セミナー「最新のIoTビジネスの変化から考察する」(2019年)
(IoT/M2M展【春】)
・セミナー「日本におけるIoTの未来と脅威」 2016年
(CEATEC JAPAN2016)
・セミナー「今IoTはどうなっているか?」 2016年
(IoT/M2M展【春】)
・寄稿「実践!チームビルディング」 2007~2008年
(日経BP IT Pro Skill UP 連載など多数)
https://news.mynavi.jp/itsearch/article/cloud/1425