連載|採用の「なんとなく」を言語化する Vol.2
— 募集ポストのコンピテンシー設計にゼロから挑んだ話 その2—
(読了目安:4分)
採用CVR 0.7%。応募1,164名から入社に至ったのは、わずか8名。
この数字が私たちに突きつけたのは、「何をもって“良い候補者”と言っているのか?」という根本の問いでした。
「なんとなく良さそう」という感覚的な採用から脱却するため、私たちは全社横断での“採用の言語化”ワークに踏み出します。
シリーズ「採用の"なんとなく"を言語化する」、第2回。 今回は、部長たちとの対話から、私たちの「らしさ」の正体が言葉になった瞬間をお届けします😊
こんにちは! ビリングシステム株式会社で採用を担当している、庄司(入社2年目🔰)です。
前回の記事はこちら👉 [第1回:採用の“なんとなく”を言語化するVol.1]
企画から1ヶ月。私たちの「本気」を支えたスピード感
本編に入る前に、まずお伝えしたいことがあります。 それは、今回のコンピテンシー設計が驚くほどのスピード感で進んだ、ということです。
このクイックな流れこそ、私たちのカルチャーそのものかもしれません。
✅【Step 1: 企画・告知】(1週目) 目的と概要を決定後、すぐに対象となる部長陣へ告知。全員から「いいね、やってみましょう!」と即座に協力の快諾を得て、スケジュール調整までを完了。
✅【Step 2: 準備・個別ワーク実施】(2-3週目) 議論を可視化するオンラインツール「Miro」上にワークシートを用意し、約2週間で、全対象部長との1対1での対話(各60分)を集中して行いました。(※参加者:部長+庄司+外部パートナー)
✅【Step 3: 言語化と修正ラリー】(4週目) 各回の対話内容を整理し、コンピテンシーとして3×3のマトリクスを作成。その下書きをすぐに部長陣へ確認してもらい、フィードバックを反映する修正ラリーまでを一気に完了させました。
なぜ、これほどスピーディーに進んだのか。 それは、「誰かが良いと考えて提案したことはまず耳を傾けよう」という誠実さや、「決めたことは、まずやってみよう」という軽やかさ、そして部門の壁を越えた風通しの良い協力体制が、ビリングシステムには当たり前に存在するからです。
今回のワークの狙いは、私たち自身では当たり前すぎて気づけていない、組織のDNAに光を当て、客観的に”俯瞰”して見つめなおし、「ビリングシステムらしさ」を言語化し、コンピテンシーとして落とし込むことでした。
すべては「事業と組織の活性化」のために
当然すぎることではありますが、採用におけるゴールは、「採用を通して、事業と組織を活性化させる」ことです。
私たちは、採用を単なる人員補充だとは考えていません。新しく仲間になる方が、その方ならではの強みをビリングシステムという舞台上でいかんなく発揮し、既存の組織に良い化学反応を起こしてくれる。その結果、会社全体がより強く、面白くなっていく。
このゴールに、私たちは本気です。だからこそ、入社後の「こんなはずじゃなかった」をなくしたい。そのために、まずは私たち自身が「自分たちは何者なのか」を深く知る必要がありました。
バラバラの言葉に隠された「共通の価値観」
外部パートナーのファシリテーションのもと、部長たちはそれぞれの言葉で、自身の部門で活躍する人物像を言語化していきました。 個別のワークにも関わらず、不思議といくつかの共通項が浮かび上がってきました。
ある部長は、こう語りました。 「コツコツと誠実な姿勢で社内外のステークホルダーと向き合い、信頼関係を築きながら成果を出してきた経験を持つ方は、きっとうちで入社初日から活躍できるはずです」
また、別の部長の言葉です。 「たとえ前例のない提案でも、うちなら『まず自分がやってみます』と手を挙げる人を否定しないし、むしろ背中を押してくれる。このフラットさを楽しめる人にとっては、きっと面白い環境ですよ」
「らしさ」の正体が、言葉になった瞬間
執筆時点で、私はビリングシステムに入社して1年ちょっとです。 ワークを通して、私がこの1年、日々漠然と感じていた「ビリングシステムらしさ」が言語化されていくのを感じました。
困難な状況でも、誰かのせいにせず、真摯に対応する姿勢や、年次に関係なく、良いと思ったことを「やらせてください」と提案できる空気感がビリングシステムには根付いています。
日ごろ当たり前すぎて、あえて言葉にすることもなかった私たちのカルチャーが、初めて確かな「言葉」になった瞬間でした!
これを読んでくださった、あなたへ
ここまでお読みいただき、ありがとうございます! もし「自分が大切にしたい働き方は、これかもしれない」と少しでも共感してくださったら、ぜひ一度カジュアルにお話ししませんか。
私たちの面接は、一方的に評価する場ではありません。 私たちが大切にしている価値観をお伝えし、あなたが仕事において何を大切にしているのかを深く知る、**「対話の場」**にしたいと心から願っています。
ビリングシステムは、ユニークなビジネスモデルを活かし、新しいサービスを非連続的に生み出し続けています。あなたの「誠実さ」と「主体性」を、ぜひ当社のフィールドで思いっきり発揮してみませんか?
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次回予告
- 【第3回】私たちの「らしさ」を、採用の”ものさし”に変える3つのステップ