「あれ、〇〇さんどこにいる?あ、4階か」
というコミニケーションが増え始めたのは2022年の1月頃。
ポテンシャライトはこれまで移転/増床を合わせると合計2回実施しており、 - 2017年4月に設立 - 2019年の9月に1度目の移転 - 2021年7月に増床 をしております。増床をしてからは現在のビルの5階と4階にオフィスを構えておりましたが、5階は執務室、4階はミーティングルームで分けており、メンバーがどこで何をしているのか、そもそも出社をしているのかリモートをしているのがわからないような状況でした。社員数は30名程度ですが、この人数でこのような事象が発生するのはあまり良くないなと感じておりました。
そんな中、頭の中でふわっと思いついたのが 「オフィス移転」 でした。最初は移転すること自体を決めていない中、不動産会社さまにご連絡をし、いくつか物件を見せていただきました。
最初は恵比寿の物件を中心に見ていたのですが、やはりワンフロアでオフィスが広くなることによるメリットを感じていました。ただ、もちろん広さに比例してオフィス賃料を上がるため、どうしようかなと迷っていました。そして、あるきっかけで中目黒の物件をご提案いただきました。これまで5年程度、恵比寿にオフィスを構えておりましたので、最寄り駅を変える気は一切なかったのですが、オフィスの広さ、雰囲気に刺激を受け、そのオフィスに移転を決めました。
本ブログでは、移転した「事実」をお伝えしたいのではなく、今回移転のプロジェクトマネージャー自体を代表の僕が務めた背景や、取り組んだことなどを公開することによって、同社が大事にしているカルチャーを理解していただいけるのではないかと思って書くことにしました。では、下記をご覧ください!
※本ブログは長編になりますが、写真も多いため、ざざっとご覧ください。
1. 現オフィスの問題 冒頭にも記載しましたが、現オフィスでは下記の問題が発生していました。
当社はフルリモートにはしていません。僕の個人的な考えとしては、取り組むべき業務が決まっており、ルーチンな業務であればリモートワークする、ただディスカッションしながらクリエイティブな思考を通仕事は対面のほうが質が高い、と思っています。ポテンシャライトは「ゼロイチ」というカルチャーがあり、社内でHR系のディスカッションをしている際に、偶発的にゼロイチが発生することがあります。もし仮にリモートが増えるとなると、このゼロイチの喪失が少なくなることを危惧しています。
また、僕をはじめ対話して仕事をする方がワクワクしながら楽しく動いてくれるメンバーが多いこともあり、対面を推奨している文化があります。
2. 解決策
前項で説明をした問題点を解決するために、上記の内容を網羅できる人を作りたいと考えていました。ここまでは割と一般的なオフィス移転の背景の話だと思います。
3. なぜ山根がオフィス移転のプロジェクトマネージャを務めたのか 大きな理由は、 「エンプロイーエクスペリエンス(EX)」 を学んだことでした。
エンプロイーエクスペリエンス ( EX )については、先日ブログを書きましたので詳細には下記をご覧いただければと思います。
簡単に説明すると、メンバーが自社にジョインをしてから、働くに当たっての体験設計をきちんとし、エンゲージメント向上させる事を指します。エンプロイーエクスペリエンスは様々な項目で構成されています。その中の1つがオフィス環境であったのです。
当社ポテンシャライトは、エンプロイエクスペリエンスの項目は、割と取り組んできたつもりです。
どの程度のクオリティで実施できているかは別として、これらは概ね網羅できていると思っています。
ただ、上記の項目の中で自信を持てなかった項目が 「オフィス環境」 でした。誤解がないように申し上げると、現在の社員数に対してオフィスの広さは割と十分確保できていると思っています。おそらく世に存在するHR企業と比較しても1人当たりのスペースは狭くはないと思います。ですが、オフィスで仕事をするにあたって、 「快適さ」「心地よさ」「クリエイティブさ」「おしゃれさ」 があるとはお世辞にも言えません。
ポテンシャライトは、「Grow Up Ventures」と言うミッションを掲げ、「ベンチャー採用/転職のstandardをポテンシャライトに」というビジョンを成し遂げるために存在しています。このミッション/ビジョンを達成するために、適切な「オフィス環境」ではないと感じていたことが、オフィス移転の一番の背景になります。
また、 なぜ代表の山根がプロジェクトマネージャーを務めたかというと、このミッション/ビジョンを先頭に立って達成に邁進しなければならないのは代表の僕であること。 そして、 ミッション/ビジョンを達成するためにメンバーに最適な環境を設計しなければならないのも代表の僕だと思ったからでした。 そのため、単純にオフィスが「おしゃれ」であれば良いとは思ってませんし、あらゆる場面を想定したオフィス内装にすべきであり、「快適さ」「心地よさ」などを出来る限り追求しなければならないと思っていました。
また話の角度を少し変えると、当社は保有しているHRノウハウがやや特殊であるが故に、HR業界の経験をお持ちいただいてる方でも、即戦力として迎え入れることが難しい傾向にあります。そのため、第二新卒のHR業界経験がある方や、未経験の熱量がある方を採用しています。これらの採用ターゲットは、ビジネスマンとして、そしてHRパーソンとして教育研修をするフェーズであり、となると対面での教育研修が好ましいと考えているため、オフィスにもこだわりたい、そんな背景もあります。
話がやや拡散しましたが、これらが代表である山根がオフィス移転のプロジェクトマネージャーを務めた理由です。
4. 並走してくださるオフィス内装企業様の選定 これまで記載した背景も踏襲した形で、オフィス内装企業様の選定に移りました。
複数の内装企業さまに、僕の想いを伝え、そして内装のご提案をいただきました。いずれの企業様も素晴らしいご提案をいただいたのですが、どの企業様も何かしら懸念点があり、1社様に絞る事は出来ませんでした。例えば、内装の雰囲気、スペースの使い方、コストなどです。
僕は、自分が理想とするオフィス内装をディスカッションしながら完成させていただける企業様とご一緒したいと考えました。その結果、
「当社側でオフィス内装のデザインを考え、今回の移転の目的を達成できるような内装」
を自分たちで考えることにしました。そのため、今回のオフィス内装は、ほぼ自社で考えたことになります。
5. オフィスに取り入れたかった箇所 今回のオフィスで僕自身が成し遂げたいことを、メンバーの「行動」ベースで分類してみました。
これらの要素を網羅することができるオフィス内装である必要があると感じました。これらをさらにわかりやすく表記をすると、
上記の内容が好ましいと考えました。
そこで、オフィス内部に上記の要素を「散りばめよう」と決めました。目的別にスペースを区切ってしまうと、偶発的なコミュニケーションが生まれにくいと感じたため、おおまかなスペースでは区切っているのですが、1つのスペースの中にあらゆる要素が含まれるように設計したほうが良いと考えました。
このオフィスに、下記のような要素をちりばめました。
こうすることによって、オフィス内で様々なコミュニケーションが生まれ、そして集中したい時は集中し、あらゆるニーズに対応できると考えました。
6. オフィスの箇所のご紹介 オフィスのあらゆる箇所についてご紹介したいと思います。メンバー向けにオフィス内装を発表したときの資料をそのまま貼り付けたいと思います。
6-1. Collaboration Area まずエリアの説明から 👇
全体感はこんな感じ 👇
そして、エリア内の箇所をご紹介 👇
6-2. Cafe Area まずエリアの説明から 👇
全体感はこんな感じ 👇
そして、エリア内の箇所をご紹介 👇
6-3. Relax Area まずエリアの説明から 👇
全体感はこんな感じ 👇
そして、エリア内の箇所をご紹介 👇
6-4. Work Area まずエリアの説明から 👇
全体感はこんな感じ 👇
そして、エリア内の箇所をご紹介 👇
6-5. 床
6-6. 壁(クロス)
6-7. 天井
7. 7月のスローガン ポテンシャライトでは毎月スローガンを立てて、全メンバーがそれを強く意識して仕事をしています。スローガン自体の取り組みは下記に記載しておりますので、ご興味をお持ちの方はご覧ください。
7月のスローガンは「GS hacks」にしました!移転先のビルが「中目黒GS第2ビル」というのですが、略称で「GS」と呼んでいます。そして、なぜ「GS hacks」なのかは下記にて説明をしています 👇
なぜGS hacksをしなければならないのか。
今回の移転でたくさんの変化があります。「あー、移転して良かったー」と終わらぬよう、さまざまな変化に対応したいと考えています。ちなみにGS hacksはステップがあると思っています 👇
そして下記は移転当日に、山根⇒メンバーに口頭で伝えました 👇
上に記載をしている「内装確定」「移転完了」の部分は、移転を実施している全企業が実施している内容かと思うのですが、「移転背景/目的理解」をきちんと実施している企業さまは少ないかもしれません(本ブログのアジェンダ1,2の部分です)。
そして、今回「GS hacks」としたのは、その先の施策を注力したかったからです 👇
オフィスルールはどの企業も設定するかと思うのですが、さらにその先を目指したい。ポテンシャライトのバリューに設定してる「aim120」という、「100の期待値に対して120を目指そう」をオフィス活用についても適用していきたい。そして、全メンバーがGSをハックしていきたいと思っています。
👆 こんな感じにならないように、移転直後の2022年7月、そして8月以降もオフィス活用の最大化を促進していきたいと思います。
8. 最後に コロナが訪れてからオフィスが必要か/不要かという議論が発生しているかと思います。僕の意見としては、事業内容/ビジネスモデル/企業カルチャーによって、オフィスを存在させたり無くしたりするのは企業の自由だと思います。
そんな中、ポテンシャライトは「必要」だとジャッジし、さらにオフィスの広さを拡大することを決断しました。理由はシンプルに、「ミッション/ビジョンの達成」に近づくと思ったからです。事実として、オフィス移転にコストをかけることによって、会社のモメンタムは格段に向上したと思っています。
ポテンシャライトは6期目のHRベンチャーですが、今後も一生懸命 顧客貢献/HR業界のstandardを創り続けたいと思います。