2019年9月、AAAコンサルティングは、新たにカスタマーセンターを開設した。
それまでのAAAは仲介会社からの問合せ対応をするリーシングセンターを中心とした体制で、入居者対応は管理会社が担うのが一般的だった。
しかし、カスタマーセンターの立ち上げから半年も経たないうちに、世界は大きく変わる。
2020年春。
緊急事態宣言が発令され、管理会社の多くが在宅勤務へ移行した。
その結果、入居者からの問い合わせは急増し、現場は混乱した。
「誰に連絡すればいいのか分からない」「管理会社につながらない」――生活に直結する不安が、全国の入居者に広がっていった。
この時期、AAAコンサルティングは、いち早く在宅勤務体制へ移行していた。
さらに、在宅勤務におけるセキュリティー対策、電話・チャット・メールの対応環境を整え、社員が安全に働きながら、入居者の不安を受け止められる体制を構築した。
社会全体が停滞する中で、AAAのカスタマーセンターはむしろ稼働量が増え、入居者からの相談は連日途切れなかった。
各社の採用意欲が急速に低下する中、AAAは慎重に状況を見極めながら、必要最小限の増員を決断した。
目的はただ一つ――
「入居者の生活を止めないこと」
この使命感が、AAAの判断を支えていた。
結果として、管理会社各社は業務逼迫を避けるため、BPO会社への委託を一気に進めることになった。
AAAコンサルティングは、その受け皿となり、社会インフラとしての役割を果たしながら、事業を拡大していった。
この時期、AAAの組織(カスタマーセンター)は“自走”を始めた。
危機の中で、社員一人ひとりが自分の役割を理解し、入居者の生活を守るために動いた。
制度や仕組みではなく、使命感が組織を動かした瞬間だった。
コロナ禍は多くの企業にとって試練だった。
AAAにとっても例外ではない。
しかし、あの時期に経験した緊張感と責任感が、会社の急成長につながる“組織の土台”を形づくった。
危機の中で動き始めた組織は、その後のAAAの成長を支える原動力となった。
代表取締役社長 田所康二