生成AIでコードを速く書けても、何を作るべきか、生成されたコードの品質をどう確かめるかは、自分で考える必要があります。自己流のアプリ開発から一歩進みたいと考えた長谷川直也さんは、SALT2の「AI駆動開発ブートキャンプ」に参加しました。
企業課題を想定した3つのSprintで、企画から設計・実装・発表までを経験した長谷川さん。動くものを作るだけでなく、なぜその機能が必要なのか、ユーザーが実際に使えるのかまで考えるようになった過程を伺いました。
長谷川直也|東京大学 理科一類 2年
情報系の分野に関心を持ち、授業以外でも生成AIを活用したアプリ開発に取り組む。
SALT2のインターンとして、生成AIを活用したプロダクト開発やB2B営業に取り組んでいる。
自己流のアプリ開発から、企業課題を想定した開発へ
── 自己紹介をお願いします。
長谷川:東京大学理科一類2年の長谷川直也です。
大学では情報系の分野に関心を持って学んでおり、授業以外でも、生成AIを活用したアプリ開発などに取り組んでいます。SALT2ではインターンとして、生成AIを活用したプロダクト開発やB2B営業に取り組んでいます。
── AI駆動開発ブートキャンプに参加しようと思ったきっかけはありますか?
長谷川:生成AIを使って個人でアプリを作った経験はありましたが、自己流で進めることが多く、実務に近い環境で開発した経験はありませんでした。
AIを使えばコード自体は速く書けますが、何を作るべきかを考えたり、要件を整理したり、生成されたコードの品質を確認したりする部分は、自分自身で身につける必要があると感じていました。
そこで、実際の企業課題を想定した開発に取り組みながら、AIを活用した開発の進め方を体系的に学びたいと思い、参加しました。
3つのSprintで、動くものからユーザーが使えるものへ
── 実際に参加してみてどうでしたか?
長谷川:3つのSprintを通じて、異なるテーマのプロダクトを短期間で企画し、設計、実装、発表まで進める経験ができました。
単に決められたものを作るのではなく、企業が抱えている課題をどのようにプロダクトへ落とし込むかを考えるところから始まるため、技術だけでなく、課題設定や要件整理の重要性も実感しました。
また、AIを使うことで実装のスピードはかなり上がりましたが、AIが生成したコードが常に正しいわけではありません。セキュリティや保守性に問題があったり、機能追加によって設計が複雑になったりすることもありました。そのため、AIに指示を出して終わりではなく、コードの構造や処理の流れを自分で理解し、必要に応じて修正する力が重要だと学びました。
Sprintを重ねる中で、最初は「AIを使って動くものを作る」ことに意識が向いていましたが、徐々に「なぜこの機能が必要なのか」「実際のユーザーが使えるものになっているか」まで考えながら開発できるようになったと思います。
調べ、フィードバックを受け、最後までプロダクトを作り切る
── ブートキャンプへの参加を迷っている方に向けて、メッセージをお願いします。
長谷川:生成AIを使って何かを作ったことはあるけれど、自己流の開発からなかなか先に進めない方には、特に合っていると思います。
ブートキャンプでは、知識を教わるだけではなく、短期間で複数の課題に取り組み、実際に動くプロダクトとして形にするところまで求められます。分からないことを自分で調べたり、フィードバックを受けて何度も改善したりする必要があるため、決して受け身で参加できるものではありません。
一方で、その分、AIにコードを書かせるだけではなく、課題を整理し、設計を考え、最後までプロダクトを作り切る経験ができます。
「AIで開発を試してみる」段階から、「AIを使って実際にプロダクトを完成させる」段階へ進みたい方には、この上ない環境だと思います。
AIが書いたコードを自分で読み、直す。3つのSprintで重ねた試行錯誤
「AIが生成したコードが常に正しいわけではありません」。長谷川さんのこの実感は、研修中に書いた学習メモにもはっきり表れています。
Sprint 1のお題は、大型デベロッパーが管理する物件の、テナント入居者向けポータルです。設計の段階ではMVPを作るまでの設計の大切さを、実装の段階ではテストの重要性を書き留めました。キックオフから3日でMVPの実装まで進めたペースに、メンターは「本当に早いです」と声をかけています。
続いて複数の建物に対応する機能を加え、バグを直すなかで「AIが気づかないバグもあるため、プロダクトには人間によるレビューが必要」と記しました。その2日後には、AIが書いたログインとFAQのコードを自分で読み直しています。関数ごとに役割を書き出して構造を整理し、メモには「人間が読むことでコードの粗が数か所発見できた」とあります。
見つけた粗は、その場で直しました。正しいトークンを持つ管理者がログイン画面で再びログインを求められる処理は、そのまま管理画面へ移るように変更しています。認証処理でばらばらに使われていたライブラリは一つに統一し、似た検索処理が並んでいたFAQも一つの関数にまとめました。
Sprint 2のお題は、現場から自由記述で寄せられる設備の故障データを、設計の改善や現場の故障対応に生かすアプリです。設備を保守する現場の担当者向けの機能まで実装を進め、使う人にとって分かりやすい設計を考えることの大切さを学びました。AIを使い込むあまり、利用上限に達してしまう場面もあったといいます。発表会とは日程が合わなかったため、Sprint 2の発表はメンターとオンラインの1対1で行いました。
Sprint 3のお題は、企業の決算情報や開示資料を集めて分析し、取引につながりそうな企業を探す業務を支えるアプリです。開発の土台づくりではAWSの基礎を学び、初期設定の手間とも向き合いました。7月1日の発表会で求められたのは、機能の紹介にとどまらず、自分が実装した部分をコードにもとづいて解説し、実際にアプリを動かしてみせる発表です。
ブートキャンプについて
SALT2では、AI駆動開発ブートキャンプを定期的に開催しています。
参加したい気持ちがあれば、開発経験は問いません。
なお、応募者が多数の場合は、運営による選考を行います。
プログラムの詳細や最新の日程は、ブートキャンプ特設サイトをご確認ください。
👉 SALT2 AI駆動開発ブートキャンプ
https://events.salt-2.com/?utm_source=wantedly&utm_medium=social&utm_content=d0511e34
SALT2では、一緒に働く仲間を募集しています
SALT2は、企業の仕事をAIエージェントに任せる自社製品「Trooper」、研修・ブートキャンプ・FDEを通じたAI内製化支援、Boost Consultingグループと課題の特定から実装・定着まで取り組むAIコンサルティング・開発の3つの事業に取り組んでいます。
AIを使いながら自ら手を動かし、仕事の進め方そのものを一緒につくりたい方は、
SALT2の採用情報もご覧ください。
👉 SALT2 採用ページ