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社員ブログ#11:どうせ働くんだったら、世界を善くする仕事がしたい

至善館の魅力について職員のブログ記事を掲載しています。
今回はやや異色の経歴をもつ林﨑さんにどんな経験を経てどんなやりがいを感じているのか語っていただきました♪

自己紹介と入職したきっかけ

大学院大学至善館で1年次のコース担当(講義設計・運営)に携わっています、林﨑冴美です。どちらかというと人生は迷子で、大学を卒業した後に漫然と就いた仕事がしっくりこない→やっぱりもうちょっと興味のあることをやろう!と、大学院へ戻る→宗教社会学を専攻、インドネシアを徘徊しイスラームへの理解が深まったのはいいものの、今度は修士号をとったあたりでお金が尽きる→しょうがない、一回働こう…でも折角勉強したことを全然活かせない仕事は嫌だ……宗教含めてリベラルアーツは絶対これからの世界に必要だし、なのに日本ってそこら辺弱いよなぁ。そういう事をアピールできる仕事でなんとかひとつ稼ぎたいんだけど……ときて、たまたま出会ったのが至善館の母体であるNPO法人ISLでした。

ホームページを覗いて、なんか秘密結社で怖いな……でも登壇してる方々はめちゃくちゃ豪華だし、折角だから受けてみよう、と思ったことを覚えています。その後ISLでの経営リーダー育成のプログラム運営の経験を積み(至善館で2年かけて学生が学ぶ内容を、ISLでは1年間で企業のハイフライヤー層が学ぶという設計になっています)、至善館に転籍しました。

至善館におけるわたしの仕事

コース担当の仕事は、大きく①講義のコンテンツ設計と、②当日の講義運営に分かれます。コンテンツ設計については1コースあたり4〜8 回の講義ごとに、場合によっては当日使用する講義資料 (PPT)の直接的な作成も含めて担当教員とのやり取りを重ねます。学生からの評価を含めて改善できる点はないか、時事的な問題意識と重ね合わせて内容をブラッシュアップできる点はないか、他コースとどんな風にコンテンツを連関させれば学生の体系的な学びが深まるかなど、毎年コンテンツの内容を再設計・刷新していきます。当日の講義についても、教室内の運営(それこそ出欠・発言頻度の確認やプリントの配布等)に加え、学生とのやり取り含め、フロントを担うので、直接学生から良かった点、改善点を含め、フィードバックを貰える
点はやりがいのひとつです。私が担当するコースのひとつが1年次の必修科目である「哲学」なのですが、これに関しては元々、興味はあれど素養は全くない、という状態からスタートを切っています。興味関心とやる気をアピールすれば高確率で打席に立たせてもらえるのも至善館の良いところだと思います。

担当一年目は右も左もわからず、講義のアウトラインを昨年の実績に合わせて再検討したり、講師に依頼された講義資料のデータを部分的にアップデートしたり、といった仕事が殆どでした。年次を重ねて科目の内容理解を深め、担当教員との信頼関係が生まれるとともに少しずつ任せてもらえる部分が大きくなり、今はまるまる一部分講義資料を作成したり、担当教員と一緒に学生の前に立って講義のファシリテーションを行う「助手」という役割を担っています。自分自身が学生の前に立って話し、実際に講義をマネージする立場になると、ひとつの講義を構成するために、様々な立場の人が様々な視点持っている、という単純な事実を改めて痛感します。事務局運営スタッフが気にするタイムマネジメント、配布物のタイミング、映像の完成度、講師やファシリテーターが気にする教室という場のエネルギーや、クラス議論のマネージ、講義の部分部分のつなぎ方や要諦の伝え方、授業の前後で学生に持ってもらうテイクアウェイへの感度など、そのレイヤーの違いのようなものが、ここ一、二年でようやく実感できるようになりました。
まだまだ深め甲斐があるな、教育事業って大変だけど面白いな、ということを、ここ数年実感しています。



どんな思いで仕事をしているか

至善館で2年間を過ごした後、卒業生にとってリベラルアーツ課目で学んだことが、どうか人生のアンカーのひとつになりますように、と思って仕事をしています。私が担当している「哲学(資本主義)」や「宗教社会学」といった課目は、好きな人は好き、でも興味がない人からすればそもそも学ぶ必要があるかさえ怪しい、という印象がありますが、いやいや、人生にとって、世界にとって、めちゃくちゃ意味あるじゃん!私達の生活に、仕事に、こんなに密接に関わってるんじゃん!と、確信してもらうこと。そうしてそれを、できれば仕事や生活を通して、より多くの人に「考慮すべき明確なファクター」のひとつとして指針に据えてもらうことが大上段の目標です。人間が人間らしくあるってどういうことなんだろう。理想の社会ってどんな社会なんだろう。私達は一体何を目指すんだろう。未来がますます不透明な今、リベラルアーツにはそれを考え抜くための力があると信じています。人間細かい知識は忘れてしまうものだと思っていますが、その代わり、その後の人生の指針になるような、大きな考え方、ものの見方の骨格をどれだけ理解してもらえるか、どれだけ学生の心を揺らせる、心に傷を残す仕掛けをつくれるかに気を払いながら(まだまだ道のりは遠いですが)講義を設計・運営しています。

どんな人に応募して欲しいか、仲間になって欲しいか

良くも悪くも単純な前年踏襲が許されず、「もっと良く」への理想が高いため、自分自身が学ぶことに対して常に貪欲である、あるいは、自分の仕事の先にある学生の成長を自分ごととして喜べる、このどちらかの素質は必須かなと考えています(時には「講義は明日なのにこれからまた新しい資料つくるの!?もう間に合わないよ〜!」とパニックになることもあります……。が、憧れの教授陣から「あなたが言うならそうしてみよう」と試案を認めてもらえたり、「ギリギリまで粘って良かったね!」と言ってもらえたりする瞬間には、本当にちょっと飛び上がるぐらいの達成感があります)。また、大学院自体の規模が小さく、社員同士のチーム戦の様相が強い大学院なので、人と関わるのが好きな人、みんなで最終的にゴールにたどり着くことに達成感を持てる人、同時に「誰かに任せるんじゃない、自分がやるんだ」と思える人に、ぜひ仲間になっていただけると嬉しいです。そこそこ毎日忙しく、荒波の中で小舟を漕いでいる感覚がありますが、折角働くんなら、世界を善くする仕事がしたいな。そんな風に思っている方、ぜひご応募ください。どうぞよろしくお願いします



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