グラージ代表の衛藤嵩史さんにインタビューを行いました。
会社の特徴を教えてください
ベンチャー、スタートアップの立ち上げからグロースを、0→10をたくさんする会社です。
一応ソフトウェアをメインに扱っていますが、ビジネス領域も技術領域も区切ってはいなく、なんでも取り組めます。
日本では珍しい、ビルダー型スタートアップスタジオに分類されます。ビジネスのアイディアを自社から出すところが他のタイプのスタートアップスタジオにはない部分です。
強みはソフトウェアの技術力と、スタートアップの0→1に携わってきた経験の多さです。
なぜスタートアップスタジオ
エンジニアとして10年以上キャリアがあり、スタートアップの0→1ばかりを何十プロジェクトもやってきましたが、ほとんどのプロジェクトがビジネスとしてあまり上手く回っていなくて。。良い製品を頑張って作っても、企画や売り方が上手でなければどうにもならず。
スタートアップビジネスの方法論は日に日に洗練されていますが、やはり普通の事業と違う点が多く特殊です。起業家がそれを知らない事が多く、無意味な失敗が多いなと感じていて、ビジネス側にもっと深く関わりたいなと。もっとうまくやれば世の中にスタートアップが増えて社会がよくなるのに、そうなっていないという課題感がありました。
とはいえ一人でできることでもなく、組織的に0->10をたくさんするチームに社会的インパクトがあると今は考えています。
フリーランスエンジニアとして活動を始めた7年前からコンセプトは持っていて、昨年から本格始動しています。
今年3月のYukemuri Startup Summitでのピッチの様子。
今後実現したいことはなんですか?
1個は、CloudBCPをPMFさせたいです。
あとは、スタートアップスタジオというシステム、組織デザインをやりきりたい。個人の才能の集合体ではあるが、それだけではダメで。組織のデザインが肝だと思っています。
組織のデザインについて
全メンバーが極めてフラットです。また、個の集合ではあるけどチーム貢献を重要視しています。
イメージは攻殻機動隊の公安9課です。スタンドプレーの集合体として、チームプレイとなる。一人一人がプロフェッショナルで、それぞれの最大限をやっているけど、最終的にチーム貢献になる。これは公安9課の正義にコミットしているからなんですね。個別主義者ではないです。
攻殻機動隊の話を今から1時間していいですか? 笑笑
インタビュアー) あ、それは大丈夫です。。
(不満そうな顔)チームが個人をサポートする。日々の不安がないから貢献できるという環境をチームが提供する。極めてプロフェッショナルな集団。を目指しています。
どういう人にオススメしたいか?どんな人に入社してほしい?
自分で自分がやることのアイデアを出したり、自分で決められる人。積極的に提案する人は楽しいと思います。自分が求職者であれば入りたい組織だと本当に思いますね。
人数がまだ少ないのでパワーバランスを壊したいです。自分のキャリアが長いので、意見が偏るところがあって、それを変えたいです。
あとは、珍しい経験を持っている人に入ってほしいです。既存のメンバーにない経験を持っている人。
自慢したい会社の文化はなんですか?
役割を閉じていないので、その人次第でなんでもできること。
常に手探り。わかっていることでもさらに手探りする事も。常に学び、学ぶことが尽きない。こなせる仕事みたいなものはないですね。
仕事で大切にしていることはなんですか?
その手の質問は多分毎日違うことを答えるのですが、
最近はコンセプトというワードをすごく大事にしています。物事の切り口というか、物事の大小に関わらず込められるもので、アメリカ合衆国のコンセプトもあれば今日の服のコンセプトもある。ワードが大袈裟すぎないのが良いです。
組織を作るときもコンセプトを大事にしたいし、ちょっとした資料を作るのにもコンセプトを込めたい。
そこを意識した仕事をしたいです。なんでコンセプトという言葉を大事にしようと思ったか一時間話していいですか?
インタビュアー)あ、大丈夫です。
(拗ねる)
仕事で失敗したこと、成功したこと
失敗は常に見積もりミスが原因ですね。
成功体験は、細かい成功も失敗もコントロールの中にあるから特に思いつかない。トータルでグロースすればいいという考えです。
キャリアの初めのタイミングで、クラウドコンピューティングにベットしていたおかげで今食えているとは思います。
あってよかった社内制度
筋トレの本を買いました!
プライベートの過ごし方
最近ボルダリングを始めました。興味の対象が広いのでいろんなことをとりあえず始めます。
プライベートではパソコンを1秒も開きません。
将来設計
個人で言えば研究とかしたい.。ITというよりは国際関係とかかな。
GVs(グラージベンチャーズ)をグロースするのが楽しいです。他じゃなきゃできないこととかないし、面白いと思ったことに取り組めるし、職業人生的にはGVsグロースさせるので満足です。
あとは作曲家になりたいなぁ。DTM勉強中です。
田舎で働くことについて
東京に10年以上いて、もう都会は満足かな。今は特に。仕事の上でマイナスはないがプラスはありますね。東京でしか見えないことは思いつかないですが、地方でしか見えないことはありますね。
成長したと思うことは?
実感はあまりないですが、振り返るとできるようになったことが多いです。
人付き合いができるようになった.。ビジネス的なところも、昔はシリーズAの意味もよくわかっていなかったけど、一通りの知識はわかるようになった。ピッチも昔はひどいものでしたが、賞を取れるようにもなりました。技術的にも、独立したときはWebやスマホアプリくらいが守備範囲でしたが、今はソフトウェア全般のフルスタックと名乗れるようになりました。
できないことの方が日々感じるので、あまり実感はないかもですね。起業家は、身の丈以上の事を取り組み続ける仕事なので、日々挑戦といった感じです!