はじめまして!2025年8月に地域人財基盤に入社した下川と申します!
現在は焼物(陶器)のまちとして有名な栃木県益子町の観光地域づくり法人、「ましこラボ」で観光地経営戦略プロジェクトに携わっています。
本日は、これまでのキャリアで地域支援の経験が無い私が、なぜ今のポジションで働いているのか、何を目指しているのかなどをお話しできればと思います。
ぜひ地域人財基盤の事業に興味を持っていただければ幸いです!
海外志向から国内志向へ。
目指したのは日本の存在価値を高めること
最初に私のキャリアについてお伝えしたいと思います。
もともと海外志向が強く、新卒で入社した専門商社では主にアジア圏との貿易に携わっていました。
短期間ではありますが中国駐在をした際に、中国人観光客によるいわゆる「爆買い」現象が発生し、職場だけではなく、ニュースなどでも訪日外国人観光客(インバウンド)の増加による経済効果を目の当たりにしました。
その一方で、モノづくりで発展してきた日本という国のプレゼンスは低下していることも強く感じました。
この経験から「これからは自分が海外に出て仕事をするのではなく、日本に訪れる人々に向けた仕事を日本で行いたい」という気持ちが芽生え、観光に携わるキャリアへの転換点となっていきました。
観光へのキャリアの入り口として選んだ外資系のECサイト運営企業では、旅行商材を販売するための商品企画やマーケティングを経験し、その後はシステム開発を行うSIerで旅行業界や交通業界といったクライアントを対象に事業開発に携わりましたが、当初のミッションであったインバウンド向けの新規事業開発についてはコロナ禍で頓挫してしまいました。
自分がやりたいことができない状態を打破するにはどうしたらいいのかを考えた際に、日本に来てくださる方を受け入れる仕事を自分で行うと思い立ち、全国通訳案内士資格を取得し、コロナ禍が明けてからすぐに副業という形でツアーガイドを開始しました。
東京都内でのフリーウォーキングツアー(投げ銭制のチップツアー)を中心に、ガイドとしても活躍する機会にも恵まれ、訪日外国人を直接相手にできる手触り感のある仕事にやりがいを感じる一方で、「飽和した東京からどうすれば地方にもっと分散させられるか?」といった、現在日本の観光戦略にも挙げられているより上流の課題が存在することに気づきました。
そしてこの課題は、東京でガイドとして取り組むよりも地域事業者や行政など地域全体を巻き込んで解決していく必要があると考えていたことが、地域人財基盤が取り組むDMO(観光地域づくり法人)支援にたどり着くきっかけとなりました。
地域人財基盤で実感する地域の住民の”地元愛”とメンバーとの連携の大切さ
現在の仕事は、栃木県益子町の観光地域づくり法人である「ましこラボ」で現地に入りながらプロジェクトを進めています。
業務の内容は法人運営に関わる管理業務から、既存事業推進、新規事業企画、行政との連携、地域事業者との調整など、多岐にわたります。
もう少し詳しくお伝えすると、益子町という地域へ国内外からの観光客が訪れてもらえるように、地域の魅力となるような商品の開発や情報発信・マーケティング、地域事業者と連携するためのミーティングやヒアリング、集めた情報のデータ分析、分析結果から読み取れる課題抽出、課題解決に向けた事業計画策定、ましこラボに在籍するメンバーとの実行などを行っています。
プロジェクトに入る際は先入観を持たずに行こうと思っていましたが、自分が思っていた以上に業務の幅があるというか、裁量が与えられていることに驚きました。ましこラボはまだまだ小さいDMOのため、自分の一声で誰かが動いてくれたりとか、自分の一声で何か物事が動き始めたり、メンバーが自主的に動いたりすることが多いので、行政と民間の間に位置しながらもベンチャー企業というかスタートアップ企業のような動きができるのが良い意味でのギャップだったかな、と思います。
苦労している点としては、これまでのキャリアで培った観光商材開発の知識やITのノウハウは役立っていますが、行政の仕組みや制度については未経験の領域のため、1つひとつが手探りというか、日々試行錯誤しながら業務に取り組んでいる点ですかね。それでも、ましこラボのメンバーや地域人財基盤のメンバーとともに協力しながら徐々にできてきてはいるので、自身の成長を感じられて嬉しい部分ですね。
また、この仕事で面白いと思うところは、地域の人々が自分の町を心から愛していることを肌で感じられることです。地元を良くしたいと思う彼らと「どうすれば町が良くなるか」という共通の目標に向かって前向きに議論できる環境は、民間企業ではなかなか味わえないものです。
くわえて、地域人財基盤のメンバーは多様なバックグラウンドを持つプロフェッショナルが集まっているので、私が担当する地域以外のプロジェクト状況や取り組みなどを共有できる環境が良いな、と感じています。
私は基本的に地域に拠点を移して業務に取り組んでいるので、良くも悪くも他の地域の現状を把握しにくい状態にあります。
しかし、ビジネスチャットや新宿のオフィスへの出社の際に社内メンバーとコミュニケーションを密に取ることで、他事例を自分の支援しているところに還元したり、逆に自分の地域事例を他のところに還元していける「情報の横連携」があるのは、自身の成長にもつながるうえ、地域人財基盤の大きな強みだと感じています。
未知の領域に”ワクワク”できることが地域を盛り上げる秘訣!
地域支援にはさまざまな知見やスキルが必要とされています。
しかし、それ以上に求められるのは方法論だけでは通用しない未知の環境でも、自律的に課題を見つけ、解決に向けて行動し、地域の人々とともにワクワクしながらまちづくりを目指せる人だと思います!
私自身の当面の目標は、益子町に「新しい景色」をつくることです!
このユニークな魅力を持つ益子を、もっと多くの人々に知ってもらいたいと考えています。
知らない土地や未知の環境でも「ワクワク」できる方、ぜひ一緒に日本の地域を盛り上げていきましょう! <地域人財基盤のHPはこちらから!>
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地域人財基盤採用ページ: https://www.jhrp.org/recruit/