株式会社パワーエックスのショールーム × オフィスのインテリアデザイン。
株式会社パワーエックスは再生エネルギー分野の最前線に立ち、総合的な電力インフラを提供している。 同社の事業には、先進的な蓄電池事業、超急速EV充電器事業など様々な事業が含まれる。 蓄電池の可能性を活用してEV充電ステーションに電力を供給し、さらに世界初の電力輸送専用バッテリータンカー事業の運営を主導している。
パワーエックスらしい空間というリクエストをもらい、私たちが大切にしたのは、電気を可視化する「照明」。蓄電池内部に利用されるセルの構成を照明計画に落とし込み、ショールームエリア、トイレ、ミーティングルームなどの主要天井に均一に配列することで蓄電池事業を中核としているパワーエックスのアイデンティティを簡潔に表現した。裏にあるオフィスの天井も同様の考えにすることで、分断されているショールームとオフィスをシームレスに繋ぎ、一体感を持たせた。
パワーエックスのミニマルなプロダクトに呼応するように削ぎ落とされた空間構成はブランドの個性をより増幅させる。 ショールーム空間では、メディアに対して製品発表なども兼ねた場所になるよう、普段はミーティングルームとして区画分けされた壁を可動式パーティションとしたことで、用途の違う状況を両立させた。
SYMBOLPLUS
SYMBOLPLUSは、東京と上海を拠点に、空間・インテリアデザインを軸としながら、家具・プロダクト開発やブランディング、展示計画まで領域横断的に手がけるデザインオフィスです。 私たちは、クライアントや対象の環境を読み解き、それらが持つアイデンティティを読み解き、唯一無二の空間として表現することを強みとし、設計から製作、監理に至るまで一貫したディレクションを行っています。 また、設計だけでなく、2026年開催の瀬戸内産業芸術祭では、展示全体の空間構成や宮原製作所のアート作品「呼吸する椅子」のデザインを担当します。 デザインの可能性を広げる取り組みとして、オフィス空間を活用したクローズドイベント「CROSS POINT」も企画・運営し、分野を超えた対話の場づくりにも力を入れています。 今後は、インテリアデザインはもちろんのこと、それだけでなく自分たちからも積極的に発信、表現できる場を作り「空間を超えた表現」にもチャレンジ、追求していきます。