あおいとりは、埼玉県北本市で障がい者の方々が暮らすグループホームを運営しており、
障がいをもつ人が、自分らしく生活できるサポートをしています。
鳥だから飛ぶのがあたりまえ。
そんなことはありません。
鳥だって飛びたくないときは巣でゆっくりします。
無理して頑張らなくて良い、そのままで良い。
それが「あおいとり」で大切にしていることです。
楽しいときは笑って、休みたいときは休む、悲しいときは悲しむ。
感じたままに日々を過ごしていく。 心優しいスタッフと、ありのままの自分。
それがグループホームあおいとりです。
今回はそんなあおいとりの代表取締役社長である大巻の創業ストーリーをまとめました。
小学校時代、寝坊が多く、集団登校に間に合わず1人で学校まで歩いた。
中学校時代、寝坊が多く、先生に怒られていた。
「本当に起きなきゃ!と思っていたら寝坊なんかするはずがない。意識が足りないんだ」と指導された。
高校時代、寝坊が多く、朝1人で泣きながら学校に行っていた。
なんで自分だけ、朝起きることに失敗してしまうんだろう。他の人はみんな朝起きて学校へ行っているのに。
睡眠や健康について勉強した。様々な機能の目覚まし時計を試した。何をやっても失敗が続いた。修学旅行の日も寝坊した。
社会人になり、会社に何度も寝坊して、怒られて、気まずくなって、居場所がなかった。
ずっと孤独だった。
東京のクリニックで脳波の検査を受けた。
睡眠障害という診断結果を受けて、
初めて、人に理解してもらえた気がした。
やっぱり、努力とか意識の問題ではなかったんだ。
諦めがついて、自分のペースで生きようと思った。
それからは、同じような境遇でつらい思いをしている人たちの支えになる活動をしたいと思った。
自分には何ができるのか?
医者のように治療することはできない。
人に助言するほどの知識もない。
でも、孤独で周囲に理解されなかった経験だけはある。
生きづらさを感じている人に対して、自分なら心の底から気持ちをわかってあげられる。
障害を抱える人たちの為の居場所を作ろう。
障害に理解のあるスタッフだけで運営しよう。
2022年1月、グループホームあおいとりを開設。
失敗して他人に迷惑をかけてしまった日も、
周囲の人と比較して劣等感に苛まれた日も、
ホームに帰れば、心優しいスタッフが温かいご飯を作って待っててくれる。話を聞いてくれる。絶対に味方してくれる。
他人より劣っていてもいい。できない事は他人に頼ってもいい。
焦らずに、自分のペースで生きてていいんだと思える場所。
今では、多くの障害者とその家族にとって、なくてはならない施設となっている。