目次
初めて足を踏み入れたクリエイターの祭典
添削で見えた、3つの改善ポイント
添削前後の変化から学んだこと
まとめ:見る目を鍛えるということ
「目を引くデザイン」のその先へ。
バナーの本来の役割は、ただ目立つことではなく、ユーザーに正しく情報を届け、行動を促すことにあります。
入社1年目のデザイナーである私、佐藤は、
「なぜこのデザインは機能するのか」
その本質を理解したいという思いから、CREATORS MUCH FESTAで開催されたバナー添削セミナーに参加しました。
本記事では、その参加レポートとして、特に学びの多かった“添削パート”で得た気づきをお伝えします。
▼CREATORS MUCH FESTAとは?
https://c-m.co.jp/contents/events/2025/festa_2025/
初めて足を踏み入れたクリエイターの祭典
会場は渋谷駅直結の渋谷ストリームホール。
刺激あふれるデザインの最前線とも言えるこの場所で、今回参加したワークショップが開催されました。
ホール内では、クリエイティブ業界の著名人たちが講師となり、AIの活用といった最先端のテーマのセミナーや、表彰式など、多岐にわたるプログラムが展開され、クリエイティブが溢れる会場となっていました。
そんな熱気あふれる空間で、私が参加したのが
「クリエイティブを“見る目”を鍛える!バナーデザインブラッシュアップ道場」です。
講師は、『思わずクリックしたくなるバナーデザインのきほん』の著者であるカトウ ヒカルさん。
定員16名の少人数制ということもあり、実践的な学びが得られる貴重な機会でした。
ワークショップは、
・バナー制作の考え方を学ぶ「解説パート」
・参加者の課題をブラッシュアップする「添削パート」
の2部構成で進行。
本記事では特に学びの多かった「添削パート」にフォーカスしてご紹介します。
課題制作と、スタートラインに立った実感
事前課題として提示されていたテーマは、
①クリスマスケーキ
②福袋
③オイルヒーター
私はこの中から①と③を制作し、③オイルヒーターのバナーを添削いただきました。
限られた制作期間の中で、
「誰に、何を伝え、どう行動してもらうか」
を軸に試行錯誤し、期限ギリギリまで粘って仕上げました。
提出時点では「完成」と思っていたものの、
いま振り返ると、この制作物こそが「クリエイティブの解像度を高めるためのスタートライン」だったと感じています。
添削で見えた、3つの改善ポイント
1. 文字の視認性(可読性)
温かさや柔らかさを演出するため、オレンジのドロップシャドウ(文字に影を入れる手法)を使用しました。
しかし講師からは「デザインの意図は良いが、可読性をさらに高める工夫が必要」との指摘をいただきました。
広告にとっての文字は情報の主役です。色みや雰囲気を全体のトーンに合わせて表現することも重要ですが、「内容を正確に伝える」という目的が損なわれては、広告として成立しないことを改めて痛感いたしました。
2. 写真の余白の扱い
人物の上半身まで入れた構図にした際、背中側に意図しない余白が生まれていました。このような余白は、ユーザーにとって「意味のある余白」として認識され、「なぜここが空いているのか?」という違和感=ノイズなってしまいます。
写真のトリミングや配置もただ切る・置くのではなく、パーツ一つ一つが持つ意味を考えながら調整する必要があることを再認識しました。
3. アイコンと文字の整列
「文字が上、アイコンが下」という配置について、
視認性と情報の優先順位の観点から再考すべき、との指摘をいただきました。
単に「バランスが良い」「見た目が綺麗」といった感覚的な判断に留まらず、ユーザーにとって情報が適切に整理され、伝達効率が最大化されているかを突き詰めて検討すべきであったと痛感しています。
実案件でも、クライアント様からの支給素材や要件をそのまま流し込むだけでは、本当の意味での「情報整理」にはなりません。
なぜその配置なのかを言語化でき、さらに代替案まで提示できてこそ、デザイナーとしての価値提供につながるのだと再認識しました。
添削前後の変化から学んだこと
これらの指摘を踏まえ、講師にブラッシュアップしていただいたものが右側の画像です。
ポイントを絞って修正を加えるだけで、情報のまとまりや視線の流れが大きく改善されることが分かります。「視線がばらつく」という状態は、情報の優先度を考慮した「メリハリ(強弱)」が不足していることなのだと、比較することで深く理解できました。
基本的な考え方であるデザインの4原則は、常に意識すべき大事な考え方です。
添削前のデザインも、キャッチコピーのサイズや人物画像の配置、アイコンの活用などはなされていました。しかし、最初にコピーを見た後、次にどこへ視線を移すべきかの誘導が弱く、結果としてユーザーを迷わせてしまう構成になっていたのだと振り返ります。
一つ一つの要素について、言語化ができるまで突き詰めて考え抜くこと。
それが、やはり重要だと感じました。
まとめ:見る目を鍛えるということ
最後に、このイベントのキャッチコピー
「つくる人が幸せなら、この星はずっとワクワクできる。」
という言葉を胸に、この記事を締めくくります。未経験からスタートした今の私の原動力は、「作ることが楽しい」という純粋な気持ちです。
バナーデザインへの「なぜ?」を追及し、視点を一段階引き上げることができたことは、私にとって大きな進化のきっかけとなりました。
綺麗なものを作るだけでなく、すべての要素に「なぜ」を宿らせる。その難しさと面白さに気づけたことは、私にとって何よりの収穫でした。
明日からもコムデのデザイナーとして、お客様にワクワクや感動を届けられるクリエイティブを目指して、日々邁進してまいります。