こんにちは、CodeFox(コードフォックス)採用担当です。代表の進藤へのインタビュー2回目は、日本円ステーブルコインスタートアップからなぜ起業に至ったのか。また今後の展望についても聞いてきました。創業ストーリー(Vol.1)はこちらから
―― 大手からスタートアップに転職し、順風満帆のように思えたのですが、なぜ起業に至ったのですか?
日本円ステーブルコインのスタートアップであるJPYC社に在籍していた2022年2月くらいに急速に市況が悪くなりステーブルコインの発行数量にも影響が出てきました。これに加え、5月には米ドルに価格連動した無担保型のステーブルコインの価値がゼロになって、web3界隈が疲弊することになる事件が起こりました。いわゆるテラショックというやつです。これにより界隈の事業者は例外なく経営戦略の変更を余儀なくされたと思います。
JPYC社での議論についてはここではお話しできませんが、このタイミングでセキュリティ責任者と兼務で人事責任者もやることになりました。厳しい判断をすることも多かったです。
このような厳しい状況が続いていても、日本のweb3が盛り上がるためには価値のインフラとしての日本円ステーブルコインが必須でJPYCのエコシステムを拡大したいという思いはずっと変わらず抱いていました。
ただ、社内でできることも限界で、それならばと自力で会社の外からJPYCのエコシステムを拡大する、ひいてはweb3の社会実装を加速させることを目的にエンジニアが中心となって企業を発足させました。
これが起業に至った経緯です。
―― 起業するにあたっての不安はなかったですか?
あまり不安はありませんでした。むしろ、起業したい思いは少なからずあって、JPYCに入社する時には、もう起業することもないのかなと思ってました。それは、年齢的なことや、タイミング的にも今でなければ、これから2年、3年経つと、この領域でweb3の会社が増えチャンスは減ると感じていたからです。今であれば、web3の開発ができる会社が特に日本では少ない。需給のアンマッチが起きているからチャンスだと思っていたし、チャレンジしたい思いが強かったです。
やるなら今のタイミングだと思いました。
―― 起業する上で大変だったことは何ですか?
大変ということではないですが、最初からある程度大きい組織になるので、企業理念の作成や組織設計は綿密に行いました。キャッシュフローもかなり厳しかったですね。関係先にも助けてもらい、なんとか3ヶ月程度で軌道に乗せることができたと思います。
―― 創業当時から順調に売上や組織が拡大していますが、その要因は何だと考えていますか?
一つは外部要因で、徐々にWeb3領域がこれから社会におけるインパクトの大きさが浸透してきたことがあるかと思います。ただ、Web3といっても何ができるのかまだまだ理解されていない中で、私たちはスローガンにもあるように【Web2とWeb3の架け橋に】にというところで、これまで培ってきたWeb2の資産をどう活かしていくのか並走してコンサルティングなども行っています。そういった地道な訴求活動が身を結び、業績にも繋がっていて、Web3の社会実装も少しずつ広がっているように感じます。
もう一つが、組織のミッションビジョン、行動指針に共感しているメンバーが集まっていることです。弊社では、フルリモート、フルフレックスという働き方をしております。なので、同じ場所で全員が日頃業務をしているわけではありません。だからこそ、離れていても同じベクトルでミッションを達成させるために、情報共有など最新のツールなどを使っています。組織内のメンバーは、探究心が強く、目標達成させるための行動を惜しまない。そんな人が集まっているように思いますし、そんなメンバーに心から感謝しています。
【行動指針】
ーbe activeー
固定概念にとらわれず、新たな選択肢を創出する手間を惜しまない
ーbe curiousー
常に好奇心を持って最新技術を探求する 。
ーbe openー
勇気を持って積極的に発信し、情報の交流を促進する。
ーbe effectiveー
未来に意識を向け、先々により大きなインパクトを与える行動を選択する。
―― 最後に今後の展望について教えてください。
今後の展望としては、一つは当然これまでのサービスを伸ばしていくということ。弊社のWeb3に関する知識や技術力を活かしてビジネスの実装支援やコンサルティングサービスを行なっていきます。重複する部分もありますが、外部の関心が高まっている今、この先も伸びていく事業であると自負しています。
また新しいサービスで、Web3領域の会計・内部統制コンサルティングサービス「crypTAU」(クリプタウ)が直近始動しました。大手監査法人と暗号資産を取り扱う上場準備会社での勤務経験がある公認会計士、ブロックチェーンエンジニア、情報処理安全確保支援士等が専門領域を活かしたコンサルティングサービスです。始まったばかりですが、すでにセキュリティ監査には、かなりの需要があるようで問い合わせもいただいており、このサービスを伸ばしていきたいと考えています。
ここまでは既存のビジネスの延長線ですが、今後はスタートアップとしてソーシャルビジネスにチャレンジしたいと考えています。
Web3はどのような価値でも柔軟に表現できると考えていて、とするとこれまでに可視化が困難であった価値にこそチャンスがあるはずだと考えています。
焦点を当てているのが、社会課題に対する貢献の可視化です。例えば、ボランティア活動などしている人が、より取り組みを前向きに、何かメリットがあるようなものにしたいと考えております。今の技術があればそれができると思っています。直近では、ひろしまDAOを発足し、折り鶴NFTというプロジェクトにおいてソーシャル分野に埋もれた価値を最大化する活動を行っています。
CodeFoxは、日本が世界から取り残されないためにもこれまでのWeb2の資産を活かしながら、Web3技術を活かして社会実装を行い、スムーズに社会に浸透していく取り組みを進め、より良い社会の実現を目指しています。
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