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【メンバー紹介】「ここにあるは、違和感を大切にできる場所」田中美奈

こんにちは、PRを担当している田中美奈です!この記事では、ここにあるに関わる中で感じたことや印象的だったことを書いてみたいと思います。

祖父と暮らす日々の中で

ここにあるとの関わりについてお話しする前に、少し私の家族のことをお話しさせてください。今年に入って結婚するまでは、両親と祖父の4人で実家のある三重県名張市で暮らしていました。

何気ない日常に違和感を持つようになったのが約3年前。これまで毎日のように畑仕事に励んでいた祖父が、急に寝込むようになったんです。やっとの思いで体を起こして買い物に行っても、手ぶらで帰ってくる祖父。どうやら何をする予定だったかを忘れてしまうようでした。

「『これ買ってきて』って言ってたやんか!」「頼んだのに、なんでしてくれてないの?」そう怒鳴る両親の声を聞く度に、胸がきゅーと苦しくなる日々。祖父から「美奈ちゃん、おじいちゃんはみんなに怒られてばっかりや」と聞いたときは、いたたまれない気持ちになりました。みなさんもイメージされたかもしれませんが、後に祖父は認知症の診断を受けます。

寝込む日々が続いていたこともあって、徐々に介護が必要になっていった祖父。一生懸命着替えや食事、トイレの介護をするものの、家族みんなが素人なので、祖父を怒らせてしまうこともしばしば。私たちのことも家族だと忘れてしまっていたので、祖父にとっては「知らない人」が近づいてくる怖さもあったのかもしれません。「おじいちゃんのためを思ってしている介護なのに、その気持ちが本人には届かない…」と当時は涙が出ました。

いきてゆくウィークへ参加して

そんな日々の中で、豊中市で開催されている「いきてゆくウィーク(現いきてゆくフェス)」の企画運営に、ここにあるが関わっていることを知ります。

高齢者の社会参加や多世代交流、福祉・介護の魅力発信を目的にした、いきてゆくウィーク。運営メンバーから「関わってみいひん?」と誘ってもらい「このモヤモヤした気持ちを昇華できる場にしたい」と運営メンバーになりました。

私はPRチームの一員になり、運営メンバーのインタビュー記事を発信することに。その中で出会ったのが、祖父のような認知症のある高齢者やその家族の力になりたいと奮闘する大人たちでした。

家族の会を運営されている方や理学療法士の方、ヘルパーの方など、福祉や医療分野のプロフェッショナルに出会い「こんなにも私たちの力になろうとしてくださっている人がいるんだ」と胸がいっぱいに。インタビューの中で「介護のつらさを解消したい」「家族の介護、ひとりで悩まないで」など、あたたかな思いをたくさん聞くことができました。

違和感を昇華する

私がいきてゆくウィークの運営に関われて何よりも嬉しかったのが、自分の違和感を大切にできたこと。「祖父が暮らす場所を自分で選べないのはどうして?」「介護をしていたら、仕事が続けにくくなるのはどうして?」「家族だけで認知症の祖父を支えないといけないのはどうして?」一連の出来事を通して、モヤモヤしたことが本当にたくさんありました。そんな違和感をインタビューという形で昇華できたことは、私にとってとても大きかったです。

ここにあるは私にとって、違和感を大切にできる場所。これからも自分の違和感をいろんなプロジェクトに昇華していきたいです。最後まで読んでくださってありがとうございました!

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